平成27年度保育所一斉入所申込状況分析、第8回もリクエストにお応えして旭区を取り上げます。
※10月28日に発表された数字に基づています。募集数等は今後の変更が想定されています。
※今年は認定こども園も同時に発表されており、分析対象に含めています。
昨年(平成26年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。
【区全体】
入所倍率はH26の1.47倍からH27は1.09倍へと大きく下落しました。
申込数が80人減少したのに加え、募集数が37人も増加した為です。
申込数は全ての年齢で減少しています。
年齢が大きい児童ほど減少率は高くなっています。
募集数は0-3歳児で増加しています。
大宮に新設される第二ありんこ保育園(仮称)によるものです。
これらにより、全ての年齢で入所倍率が低下しています。
特に2歳児は昨年の3.27倍から1.35倍へと半分以下となりました。
とは言っても旭区は保育所毎の第1希望申込数の違いが顕著な状態となっています。
入所倍率が高い保育所と低い保育所、二極化が著しいです。
【保育所別】
入所倍率が最も高いのは3年連続で千林大宮駅前の森小路保育所です。
区中心部にあり、地下鉄駅前&京阪本線も利用可能という利便性から人気を集めているのでしょう。
同保育所は0歳児入所枠が少ない半面、1歳児入所枠が多いです。
0歳児入所倍率より1歳児倍率の方が低いのは珍しいケースです。
2歳児入所枠はなさそうですが、3-5歳児は若干の枠があります。
0歳児一斉入所申込みができなかった年度後半産まれの方や、未就学児段階で引っ越して来た方にはありがたい入所枠です。
次に高いのは、大阪YWCA大宮保育園の2.00倍です。
同園は太子橋今市駅の最寄りの保育所となっており、同駅を利用される方が多いのでしょう。
都島区に近いつぼみ保育園や清水駅に近い平和の子保育園も高い入所倍率です。
旭区で毎年の様に第1希望としての入所倍率が概ね1.5倍を越えるのは上記4保育所となっています。
一方、これ以外の保育所の入所倍率は概ね1.5倍以下となっています。
上記4保育所との大きな違いは、やはり立地にありそうです。
駅前や商業施設が集中する都島区に近い保育所は勤務先へ向かうのに便利であり、そうした保育所へ第1希望申込が集中していると推測されます。
逆にこうした立地にない保育所は、近隣地区で勤務する保育所近隣住民の児童が第1希望としていると推測されます。
つまり、登園圏の広さが大きく異なっている可能性が考えられます。
入所倍率は決して高くありませんが、旭区役所近くの大宮第2保育所・や新設の第二ありんこ保育園は1-2歳児を中心に一定の申込みがあります。
地下鉄駅にも近く、保育所入所が決して容易ではない1-2歳児が集まっているのも自然な流れでしょう。
【まとめ】
入所倍率が高い保育所と低い保育所、二極化が進行しています。
また、年齢毎でもはっきり分かれています。
ただ、保育所毎の傾向は例年通りであり、大きな違いは無さそうです。
【次回の予定】
リクエストにお応えして港区を取り上げます。
西部と東部の状況の違いは相変わらずです。
また、0歳児は比較的入所しやすい半面、1歳児は昨年より厳しくなっています。