大阪府内の多くの学校で2学期が始まりました。初日から臨時休業を行う学校もあり、波乱含みの船出となります。

これまでの様々な知見から、高校や中学校で発生するクラスターの多くは部活動が関係しています。

大阪府の資料によると、大学・学校関連クラスター18件のうち、部活動が4分の3を占め、その大半が運動部です。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00406149/ikkatsu.pdf

夏休み中も全国各地で様々な部活動クラスターが発生しました。最も規模が大きかったクラスターの一つは、北海道苫小牧市で発生した全国高校アイスホッケー大会でした。128人以上の感染が確認されています。

【コロナ第5波】高校アイスホッケー大会で128人以上、宮崎商業13人感染で甲子園辞退、部活動は超ハイリスク

新型コロナに対峙している保健所や医療機関に勤務していると推測される方のツイートでも、「部活部活部活」という記載を何度も見かけました。

にも関わらず、大阪府は部活動について「感染リスクの高い活動は原則実施しない」という方針を打ち出していました。

感染リスクの高低の判断を現場に委ねるとするものです。顧問等が「これはリスクが低い」と考えたら、客観的にリスクが高い活動であっても行われてしまいます。

指導者の発言力が強くて同調圧力が働きやすい部活動(特に運動部)では、「リスクが高いから控えたい」という意見は表明しづらいです。

結果としてハイリスク活動を回避せずに漫然と続け、クラスターが生じてしまいます。

こうした事態や止まらぬ感染拡大に更なる危機感を抱いたのでしょうか。大阪府教委は「部活動の原則休止」を発表し、府下自治体にも通知しました。

緊急事態宣言期間中の部活動の取扱いについて(通知)

1 期間
令和3年8月26 日(木)から緊急事態宣言期間中

2 部活動について
・原則休止とする
※ただし、公式大会やコンクール、発表の場への参加及び参加に向けての活動については、感染防止対策を徹底したうえで、活動時間を短縮して実施する。なお、いずれの場合においても、十分な感染症対策を講じるとともに、感染リスクの高い活動は実施しない。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6793/00354683/R30825_huritu_tuti%20.pdf

府立学校における緊急事態宣言下の教育活動等について
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6793/00354683/R30825_huritu_tuti%20.pdf

大阪府教委は市町村立学校へ指示する権限はありませんが、全ての市町村教委や学校がこの趣旨に則った行動を行う筈です。

遅すぎた判断ですが、内容は適当だと考えています。部活動はあくまで課外活動です。課外活動によってクラスターが発生してしまい、本課活動である授業が行えないのは本末転倒です。

学校については臨時休校やオンライン授業への移行等も主張されています。

但し、自宅にて1人でオンライン授業や自習を行える高校生や中学生はまだしも、親が在宅せざるを得ない小学生は家庭への影響が極めて大きくなります。

臨時休校等によって出勤できなくなった保護者が仕事を失ってしまったら、今後の生活に甚大な禍根を残してしまいます。

可能な限り学校活動を継続する為には、リスクが高く、授業と関係が無い活動を休止していくのが必要です。

部活動の休止により、高校や中学校でのクラスターは大きく減少すると予想されます。子供の感染が減少するのは喜ばしい話です。

できればこれと同様に、地域のスポーツ活動も休止して欲しいです。クラスター事案の中には「○○市のスポーツ団体」も目立ちます。

周囲の公園等では子供のスポーツ団体が今も活動を続けています。至近距離で大声を出したり水筒の回し飲みをしている光景を見かける事も少なくありません。

極めてリスクが高い行為であっても、指導者等が注意している様子はありません。学校部活動以上に感染対策が甘いです。クラスターがいつ発生しても不思議ではありません。