予想通り、大阪府内の感染者は急増し続けています。7月16日に発表された感染者は254人でした。前週比1.76倍です。

年代別では10代後半と20代が突出しています。医療崩壊に陥った第4波と同じです。ただ、高齢者の感染者や重症者が非常に少ないのが大きな違いです。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0716.pdfより

10代後半や20代の感染を力強く牽引しているのは、やはり大学でのクラブ活動でした。昨日と今日だけで3大学のクラブでクラスターが発生しています(他に学校関連のクラスターが1件)。

東大阪市の大学クラブ関連④は近畿大学ゴルフ部です。部員28人全員に検査を行った所、11名の感染が確認されています。

本学学生の新型コロナウイルス感染について
https://www.kindai.ac.jp/news-pr/important/2021/07/033073.html

茨木市の学校関連は立命館大学(いばらきキャンパス)です。

2021年7月11日~7月17日の間に5人が感染したと公表しています。「クラブ」や「サークル」と書かれていないので、講義・ゼミ関係・友人間の飲食で広がったのでしょうか。

守口市の大学クラブ関連は大阪国際大学です。7月12日1名、7月13日3名、7月14日3名の感染が確認されています。

松原市の大学クラブ関連は阪南大学です。指導者1人・学生7人、計8人の感染が確認されています。

新型コロナウイルス感染者発生について(続報2)
https://www.hannan-u.ac.jp/gaiyou/news/2021/n5fenj000003zb2s.html

奇しくも7月11日に予定されていたサッカー部の試合が中止になっています。部員から陽性者が発生した為です。

関西学生サッカー選手権大会3回戦 vs.阪南大学との試合について
http://kusw-soccer.jp/archives/16195

大学クラブクラスターの多さには唖然とするしかありません。特に近畿大学や阪南大学は数回もクラスターが発生しています(学生数が多いのでやむを得ないとしても)。

第5波を食い止めるには、大学のクラブ活動に厳しい規制を設ける必要があります。感染拡大の場は飲食店や酒席だけではありません。

また、スポーツで活躍しようと考えている方には大変申し訳ないのですが、大学のクラブ活動は「余暇活動」の一種です。生活がかかっている飲食店の経営や労働や、学生の本分たる学業とは根本的に異なります。

クラブ活動やスポーツ大会等を規制しない限り、こうしたクラスターは爆発的に増加します。そして体力があって活動的な大学生は、コロナを広範囲に広げます。

大阪が再び医療崩壊を起こさない為には今が瀬戸際です。繰り返します。大学のクラブ活動の規制(活動自粛)が極めて重要です。