猛暑が続いています。

今日の大阪は雲が掛かっているので若干は暑さが和らぎましたが、関東は40度に迫る暑さとなっています。

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html

これだけ暑くても、不思議なことに子供は元気です。暑さやコロナ対策で外出するのは控えたいのですが、子供は「外に遊びに行きたい」ばかりです。

外に行ってもやはり暑いです。子供は汗だくです。私は暑さが苦手なので、体調維持には敏感になっています。

どうすれば夏の屋外でも幾分かは涼しく過ごせるのでしょうか。

参考になりそうな研究結果を見つけたのでご紹介します。ポイントは「シャツの裾は外に出す」と「薄い色の服を着る」ことです。

中学校の先生がシャツの裾を入れた生徒と出した生徒の体温変化を測定したところ、たった2分後に4度の違いが生じたそうです。

体操着、裾を出せば4℃涼しい! 理科教諭が実験、「シャツ入れ指導」に一石

「体操着のシャツの裾は出した方が涼しい」。群馬県前橋市内の中学校で理科を教える富田尚道教諭(61)がサーモグラフィーを使った実験でこんな結果を導き出した。中学校の現場ではシャツの裾入れの指導がされているが、富田教諭は「熱中症対策として検討してほしい」と呼びかけている。

 実験は今年6~7月にかけて実施された。4人の生徒のうち2人はシャツの裾を入れた状態(イン)、2人は出した状態(アウト)で運動し、運動後にサーモグラフィーで体温を測定。2分後に体温を比較すると、アウトの生徒の体温は29~30度とインの生徒よりも4度ほど低くなった。

https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/2036/

シャツの裾を入れていると熱が籠もりやすいのですが、外に出していると風通しが良くなって熱が逃げるそうです。

炎天下での4度の違いは非常に大きいですね。生死を分けることもあります。

もう一つは服の色です。一般常識レベルで「濃い色は熱を吸収しやすい」と理解していましたが、これを実験した結果があります。

一ノ瀬さんたちは夏の炎天下、色の異なる同素材のポロシャツ9枚を屋外に並べ、表面温度の経時変化を比較する実験を行っています。近年の実験結果を教えていただきました。

「風がほとんどない気温30℃の屋外で実験したところ、5分間日光に当てただけでシャツの表面温度は大きく変わりました。白色のシャツが気温と同じ30℃なのに対し、黒色や深緑色のシャツは50℃を超え、その差が20℃以上になったのです。子どもや高齢者が真夏に外出するときは、着せてあげる服の色に注意する必要があります」(一ノ瀬さん)

https://weathernews.jp/s/topics/202108/050255/

この2つの対策を組み合わせる事により、更なる効果が期待できます。白や薄い色の服を着て、裾を外に出します。暑い日の体感気温が劇的に変わるのは間違いないでしょう。

もちろんこれだけでは熱中症対策には不十分です。適度な水分補給と休養、直射日光下と極力避ける等、複合的な対策が必要ですね。