ベビーベッドで窒息し、死亡・重症に至る事例が相次いでいます。床板の高さを調整したところ、隙間から身体だけが落下して頸部が挟まってしまいました。

ベビーベッドで乳児窒息 事故相次ぐ、ロック確認を

消費者庁は19日までに、木製ベビーベッドの収納部分の扉が開き、乳児がベッドの隙間に挟まって窒息する事故が相次いでいるとして、使用時に注意するよう呼び掛けた。扉部分がロックされていることを必ず確認することが重要と説明している。

同庁消費者安全課によると、事故は今年、東京都内で2件発生。6月に8カ月の乳児が死亡し、9月には9カ月の乳児が重症となった。

いずれも、ベッドの下部に扉付きの収納部分があり、ベッドは床板の高さを調整できるようになっていた。収納部分の扉が開くと、収納部分の上枠と床板に敷いた敷具との間に隙間ができ、乳児の頭部が挟まるという。

国民生活センターの再現テストでは、ロックが不完全な時に乳児の体が接触すると扉が容易に開くことが分かった。「扉を開け閉めする際は、ロックを必ず確認してほしい」としている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52335490Z11C19A1000000/

詳しい内容は、国民生活センターのウェブサイトに掲載されています。

木製ベビーベッドの収納扉が不意に開き乳児が窒息する重大事故が発生!

 下部に扉付きの収納部分があり、床板の高さを調整できる木製ベビーベッド(以下「収納扉付床板調整木製ベビーベッド」という。)の使用中、収納部分の扉が不意に開いたために、乳児の頭部が隙間に挟まって窒息し、死亡あるいは重体に陥ったという重大事故等が令和元年6月及び9月に2件発生しています。

事故が発生した収納扉付床板調整木製ベビーベッドの構造について

 事故が発生したベビーベッドは、次のとおりの構造でした。また、事故発生時は床板が中段に設定されていました。

木製のベビーベッドの下部に収納部分がある。
収納部分には、扉が付いている。
床板の高さを3段階に調整できる。
前枠は上下にスライドして開閉できる。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20191115_1.html

不完全にロックされた扉が寝返りによって開き(ダイナミックな寝返りですが)、身体が滑り落ち、頸部が隙間に挟まる様子が動画で再現されています。

事故を防止するポイントやアドバイス等も掲載されています。

床板の高さが調整できるベッドには十分な注意を払うと共に、使用する際は必ずロックする様に呼びかけています。

消費者へのアドバイス

 今回、収納扉付床板調整木製ベビーベッドで、2件の重大事故等が発生したことから、お使いのベビーベッドの構造を確認して、事故防止のポイントを実践してください。

 2件の重大事故等の収納扉付床板調整木製ベビーベッド、及び再現テストで使用した市販の収納扉付床板調整木製ベビーベッドは、いずれも床板の高さが3段階に調整できるものでした。

 しかし、事故が発生するのは、床板が3段階に調整できるものに限らず、収納部分の上枠より敷具が下にある場合には、収納部分の扉が開いてしまうと、乳幼児が事故事例のように窒息したり、転落することが考えられます。

 この事故は、安全基準に適合したマーク(PSC、JIS又はSG)が貼付された製品でも、収納部分の扉のロックを完全に掛けなければ発生する可能性があります。

事故防止のポイント

扉を開け閉めする都度、扉を手で引っ張るなどして、収納部分の扉のロックが掛かっていることを必ず確認してください。
扉が開かないように、収納部分の上枠と扉をひもで縛るなど、簡単に開かない工夫も有効です。
扉のロックを掛けることを習慣にしましょう。
子供の月齢が低く、床板を高くしているため収納部分の上枠より敷具が上にある場合でも、子供が成長していくに連れて床板を下げて使用することになるので、習慣にすることが大切です。
収納部分の扉のロックが壊れていたら、直ちにベビーベッドの使用を中止してください。

より詳しい内容がPDFで掲載されています。

Download (PDF, 738KB)

Amazonにて「ベッド 木製 収納」で検索したところ、似た種類のベビーベッドが多数見つかりました。


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似た様な構造のベッドが多く、消費者庁の再現実験で使用されたベッドは特定できませんでした。

ただ、同種のベッドでは同じ事故が起こる危険性は否定できません。

ベビーベッドを使用する時期は非常に慌ただしく、山の様な育児用品が必要です。ベッドの下にオムツ等があれば、それだけでも楽ができるでしょう(ベッドを置く場所がなかったので、専ら布団でした)。

収納付きベビーベッドの利用を考えている方は、床板の高さが調整できないタイプが良さそうですね。幾ら注意をしても、ロックを忘れてしまったり壊れてしまうリスクは排除できません。