水で膨らむボール状の樹脂製玩具(ジェリーボール)を飲み込んだ子供が腸閉塞を起こした事例が継続的に発生しています。

 2021年6月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」に、乳児が水で膨らむボール状の樹脂製玩具(高吸水性樹脂)を誤飲して腸閉塞を起こし、開腹手術をしたという事故情報が寄せられました。また、同年10月と12月にも、それぞれ別の地域の医師から同様な事故情報が寄せられました。(中略)

事例1
 水で膨らむボール状の樹脂製玩具を食べていた可能性があり、病院を受診したところ腸閉塞が認められたため、当該品による腸閉塞を疑い、開腹での手術を行った。

事例2
 発熱や咳が繰り返し出る症状が現れ、翌日から嘔吐症状と食欲低下があり、翌々日、咳が治らず、入院した。腸管が広がっている様子や小腸先端に異常がみられ、同部位での閉塞が疑われたことから、緊急手術を行い小腸内の異物を摘出した。

事例3
 水で膨らむボール状の樹脂製玩具で遊んだ1~2時間後から嘔吐があり、救急外来を受診し、症状発生から4日経過しても嘔吐症状が続いていた。再度救急外来を受診したところ、複数の膨張したボールが腸管内に確認され、誤飲から5日後に開腹手術を行い、腸管内の異物を摘出した。

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20211223_2.html

高吸水性樹脂と聞いて真っ先に思いついたのは紙オムツでした。同じ高吸水性樹脂(ポリマー)が使われています。

同じ素材が用いられたおもちゃを飲み込んでしまったら、腹部内で水分を吸収して膨らんでしまうのは容易に想像できます。

これを利用したおもちゃが多数販売されています。「ジェリーボール」と呼ばれています。

商品によって大きさに違いはありますが、乾燥時は概ね数ミリながら、吸水する事によって3~4センチに膨らみます。

乾燥時の直径は約約6~9mm程度ですが、水に浸けておくと約4cmほどに膨らみます。

https://amzn.to/32oqzJF(本商品を飲み込んだわけではありません)

乳幼児でも容易に口にする事が出来るサイズです。2歳児や3歳児でも食べてしまいそうです。これが腸内で膨らんだら、腸閉塞に陥るのも当然です。

これに関連したテレビニュースを見ていたら、「どうして胃で膨らまないのか?」という質問がありました。これに対して識者が「胃は強酸性だから。腸は弱アルカリ性だから膨らむ」という旨を回答していました。

同じ番組では「成分は殆ど水だから、レントゲン等を用いても見えない。非常に厄介だ。」とも指摘していました。

これで楽しく遊べるのは、飲み込む心配がなくなる年齢からですね。4歳や5歳児以降という印象です。少なくとも0~2歳児には触らせたくありません。

小さなこどもが遊ぶおもちゃには本当に気を遣います。常に目を配り続けるわけにはいきません。安全に遊べるおもちゃを選びたいです。