大阪でもデルタ株が猛威を振るい始めました。今日7月31日の感染者は1040人でした。まさしく急増です。
https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/otegami.pdf
「急増」「爆発的感染拡大」という言葉しかありません。先週今週比は2倍を超えています。
原因は予想が付きます。4連休、学生の夏休みや運動部、五輪、酒類提供の再開、暑さによるマスク不徹底でしょう。ここ1か月余り、感染を抑制させようとする動きは殆どありませんでした。
先日は外せない所用があったので、久しぶりに梅田へ外出しました。
暑さの為か屋外はさほど人はいなかったのですが、大型商業施設の1階や地下1階には溢れんばかりの人集りが出来ていました。一言で言うと「密」でした。
少し危険を感じたのは、阪神百貨店の地下1階食料品売場でした。ここはデパ地下の中では価格帯が低く、梅田では立ち寄る場所の一つです。
買い物客で賑わう狭い通路は、肩が触れるか触れないかの距離でした。真っ直ぐに歩けないほどです。
また、このフロアが天井が低いのも特徴的です。建物の造りが古い為でしょうか。手を伸ばして届くほどの高さではありませんが、少し圧迫感がある高さです。
更には換気が不十分でした。フロアマップを見て分かる通り、東西に長い売場の南側には出入口がありません。換気口も殆ど無いのでしょう。歩いていても空気が滞留しているのが分かったぐらいです。
「ここは危ない」と感じ、手短にフロアを後にしました。
直感は当たっていました。ここで大規模なクラスターが発生しました。
阪神梅田本店、53人のクラスター発生で土日に全館休業
https://digital.asahi.com/articles/ASP7Z74VJP7ZPLFA00H.html
感染の中心は地下1階です。
https://www.hankyu-hanshin-dept.co.jp/pdf/210731news/210731news4.pdf
大阪市内を中心とした府内各地でこうしたクラスターが発生しているのでしょう。
大阪府の吉村知事や大阪市の松井市長は、国による(一方的な)緊急事態宣言の発出に少し不満気な様子を見せていました。しかし、一昨日までの感染急拡大を見る限り、来週には病床が逼迫するのは避けられない情勢でした。
それどころか、今日の感染爆発により、病床は更に早い段階で逼迫する可能性が高まっています。
第4波における大阪の軽症中等症病床の運用上限は約2000床でした(但し重症病床に人手が取られ、実運用できたのは約1800床)。
大阪府は既にフェーズ4へ移行し、軽症中等症病床を約3000床まで増強しようとしています。ただ、第4波での医療崩壊の酷さを目の当たりにした人間として、これでも足りるのかは不安視しています。
また、この状況で大阪市立中学校は修学旅行へ行けるのでしょうか。病床が逼迫し、医療崩壊に陥るのであれば、とても修学旅行という気分にはなれないでしょう。
大阪でもデルタ株による第5波に備えなければなりません。状況が急激に悪化しています。
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(8/1追記)
阪神梅田本店でのクラスターが更に拡大しています。計80人が感染しています。
新たに従業員13人の感染確認 クラスター発生で臨時休業中の阪神梅田本店 計80人が感染
新型コロナウイルスの集団感染が発生し、臨時休業している阪神百貨店梅田本店で、新たに従業員13人の感染が確認されました。
阪急阪神百貨店によりますと、新たに感染が確認された13人は11人が地下1階、2人が1階で、全員が販売を担当していたということです。
これで7月26日以降に感染が確認された従業員は、80人となります。
梅田本店は7月31日、8月1日の2日間、全館で臨時休業していて、2日以降の営業は、緊急事態宣言が適用される大阪府の要請に従って、判断するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0666ee7ad0ab19e6cfb1d005131f4ba58d711726
買い物客への感染は確認されていないのでしょうか。私自身がこの売場に立ち寄った事もあり、少し心配です。既に発症する期間は経過したので、感染した可能性は極めて低いのですが。