大阪でもいよいよ梅雨明けしそうです。今週から急激に気温が上昇してしまいそうです。

子供達の夏遊びと言えばプールです。が、マスクを外さざるを得ず、学校や保育所で実施するかは様々な意見が飛び交いました。

結果として、お世話になっている小学校でも保育所でも水泳授業や水遊びが行われています。

大阪市では市教委から各小学校へ「水泳授業の実施を検討して欲しい」という旨の連絡がありました。

【コロナ・5/19更新】2021年も水泳授業・プール遊びは難しい?→大阪市立小学校は実施へ

「検討」とぼかしていますが実質的には指示ですね。中止すべき事情がない限りは実施すべき、という趣旨でした。

学校内で様々な意見が交わされたそうですが、最終的には実施する事となりました。

ただ、万全な感染対策をおこなうという観点から、一昨年までとは大きく異なっています。

2クラス合同から1クラスずつに、実施回数の削減、前後のマスク着用、会話禁止、プール内でのソーシャルディスタンス確保、密集や歓声が上がりやすい活動を避ける、更衣場所をより広い教室に変更、体調不良者の参加厳禁等、様々な対策が行われています。

聞いた所によると、近隣のある大規模校は水泳授業を実施するのは一部学年に限ったそうです。十分な間隔を保った状態で全学年が公平に利用するのは困難だったそうです。

一方、「今年も保育所での水遊びは無理かなあ」と感じていたのですが、驚く事に行われています。

学校と異なり、保育所では十分な感染対策を行うのは極めて困難です。マスク着用もソーシャルディスタンスも無理です。保育室は三密です。

であれば、たとえ屋外で水遊びを行っても、園児達が密集する環境に変わりはありません。むしろ保育室よりも密閉度が低い屋外、そして熱中症予防にもなる水遊びを行うメリットは大きいです。

コロナに感染した園児が登園したら、どこかの場面で感染が拡大するのは避けられません。水遊びを行っても、リスクの大きさに変化はありません。割り切りです。

小学校でも保育所でも先生方はマスクを着用して水泳授業・水遊びの指導を行っているそうです。先生方が熱中症にならないかが心配です。

双方に共通していたのは、「2年連続で水に触れる活動を行わないのは良くない」という問題意識でした。

大阪は瀬戸内海や大阪湾に接し、市内は淀川や大和川といった大河川が流れている地域です。水に親しむ、水の怖さを知る、そして万が一の際には助けを待つ行動が不可欠です。

先日は大阪府高槻市で小学生が淀川で溺死する事故がありました。

【ニュース】高槻市唐崎で小学3年男児が淀川に流される 翌朝に遺体で発見

もしも昨年に小学校で水泳授業が行われていたら、「子供だけで水に近寄らない」「浮いて助けを待つ」という教えを思い出して実行できたかもしれません。

コロナ禍での水泳授業や水遊びには、感染を拡大させるリスクが伴います。反面、こうした活動を行うメリットは計り知れません。水都大阪なら尚更です。

先生方が可能な限りの対策を行っているのが理解できたので、子供達の背中を後押しして参加させています。何事も無く夏を乗り切るのを願っています。