悲しい事故です。子供だけで河川敷へ遊びに行くのは、極めてリスクが高い行為です。

淀川で行方不明だった小学生 死亡が確認される

26日午後、大阪府高槻市の淀川で小学生2人が溺れた事故で、行方が分からなくなっていた男の子が27日朝に発見され、死亡が確認されました。

26日午後4時前、高槻市唐崎の淀川で「子どもが溺れている」と通行人の男性から消防に通報がありました。

警察と消防によると、近くに住む小学生の男の子3人が子どもたちだけで遊んでいたところ、このうちの2人が川で溺れたということです。

1人は近くにいた人によって溺れた場所の付近で救助されましたが、もう1人は夜まで続いた捜索でも見つかっていませんでした。

27日午前6時ごろから警察と消防が捜索を再開したところ午前7時すぎに男の子が発見されましたが、その後、死亡が確認されたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b5084dfb21cb6d328e49055205f372bddce38ec

 府警高槻署や同市消防本部によると、27日午前7時15分頃、捜索していた消防隊員が、流された場所から約50メートル下流の水中で男児を発見したが、その後死亡が確認された。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210627-OYT1T50060/

高槻署によると26日午後3時55分ごろ、淀川で子どもが溺れていると通行人から119番があった。小学生の8~9歳の男児3人が川付近で遊んでいたところ、2人が流されたという。1人は釣り人に救助され無事だったが、もう1人の行方が分からなくなっていた。

現場はJR高槻駅から南に約5キロの淀川と芥川の合流部付近。

https://www.nikkansports.com/general/news/202106270000248.html

お悔やみ申し上げます。

8~9歳は小学3年生ですね。昨夕のテレビニュースでも小学3年生と話していた記憶があります。

淀川や大和川といった大河川が流れる大阪府・大阪市では、子供の水難事故が毎年の様に発生しています。

こうした大河川が学区内や隣接学区にある小学校では、必ず「子供だけでは河川敷や川へ絶対に遊びに行かないこと!」と強く指導している筈です。家庭でも口を酸っぱくして話しているでしょう。

しかし、どれだけ大人が何度も指摘しても、子供だけで遊びに行ってしまう事はあります。ましてや冒険心が盛んな小学3年生の男の子、先生や親の注意を馬耳東風に受け流してしまう子もいます。

子供達が流されたのは高槻市唐崎の淀川河川敷付近でした。

実はこの付近は護岸工事が為されていません。ゴルフ場と市街地の間に大型堤防がありますが、ゴルフ場と淀川は連なっています。大雨等によってゴルフ場が遊水池となる事により、市街地への浸水を免れる構造です。

当初の報道では「池で流された」とされていました。「淀川で池?」と思いましたが、空中写真をよく見ると、河川敷の一角に池らしき物が見えます。

恐らくは「ワンド」と呼ばれるものです。

「ワンド」とは、川岸にある入江、よどみ、淵、池など水が増えたときに繋がる部分で「湾処」とも書きます。環境が少しずつ異なり、それぞれが小宇宙のような独自の生態系を保つのが特徴。大阪を流れる淀川には45ものワンドがありますが、城東貨物線・赤川鉄橋から菅原城北大橋南詰にあるのが城北ワンド群(しろきたわんどぐん)です。

https://tabi-mag.jp/os0055/

池の様に見えますが、淀川と繋がっています。増水時は一体化します。非増水時でも周囲は泥濘んでいるので、子供だけで近寄ってはならない場所です。

淀川は浅いように見えますが、少しでも奥に入ると途端に水深が増します。場所によってはモーターボートや小型船が行き来できるぐらいです。

また、地べたは非常に泥濘んでいます。陸地に上がろうとしても足下は滑るばかり、バランスを崩して両手を付こうものならそのまま流されてしまいます。大人でも流されたら助からないでしょう。

1年前にも流された大人が遺体で発見された事故がありました。

9歳息子を助けに川へ 母親が遺体で発見

 大阪府摂津市の淀川で23日、親子が流され、母親が行方不明となった水難事故で、大阪府警摂津署は28日、下流で見つかった女性の遺体の身元が母親と確認されたと明らかにした。

https://www.sankei.com/west/amp/200728/wst2007280022-a.html

ここ数日の大阪や京都では、まとまった雨が降る時間帯もありました。淀川は増水し、河川敷も泥濘んでいたでしょう。川に落ちたらまず助かりません。1人が釣り人に救助されたのは不幸中の幸いでした。

こうした事故を防ぐのは非常に難しいです。特に昨年や今年は多くの学校でプール授業が中止されてしまい、水の怖さを実感する機会が乏しかったです。「浮いて待つ」という考えに及ばなかったでしょう。

大阪では緊急事態宣言が解除され、同時に暑くなる季節も到来しようとしています。川に近づく機会も多いでしょう。

「子供だけでは絶対に河川敷へ立ち入らない」のを徹底するしかないと感じています。河川敷もNGです。