やはり大阪市保健所が崩壊していました。

JNNニュースで保健師が「GW前に800~900人の患者を待たせていた」「1週間以上連絡できていない患者もいる」「複数の職員が体調不良で休職している」「すぐにでも職員を増やして欲しい」と話していました。

 大阪府は新型コロナウイルスの感染が急拡大した「第4波」であわせて17人が自宅での療養中などに死亡したと発表しました。大阪市保健所の職員が初めてJNNの取材に応じ、「感染が判明した患者に1週間以上連絡ができなかったケースもあった」と話しました。

 大阪府は今年3月からの「第4波」であわせて17人が自宅での療養中などに症状が悪化して死亡したと発表しました。また、感染が判明したあと、保健所が連絡する前に死亡したケースが2人いたということです。

 病床のひっ迫により、自宅療養者が急速に増えていることが背景にありますが、患者と医療機関を結ぶ大阪市保健所の保健師がJNNの取材に応じ、ひっ迫する保健所の現状について話しました。

 「連絡できなかったときは(GWの)連休前がそうだったが、800人から900人の患者を待たせていたと思う。1週間以上ご連絡できていなかった現状があります。自宅療養の患者で急変される方を聞くと非常に心が痛む」(大阪市保健所保健師 仲間いずみさん)

 大阪市保健所では休みがとれず、過重労働による精神的な負担などから休職している職員も複数いるということです。

 「急激な患者の数の増加、それに見合う職員の確保がなかなか難しいのがあると思います。希望としては、あすにでも職員を増やしていただければ、なによりも市民への対応が滞らずに迅速にできると思います」(大阪市保健所保健師 仲間いずみさん)

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4265584.html

保健所職員が独白”患者を放置せざるを得ない現状” 午前2時半過ぎても消えない保健所の明かり「職員を増やしてほしい」
https://www.mbs.jp/4chantv/news/scoop/article/2021/05/084025.shtml

取材に応じたのは仲間いずみ氏でした。保健主幹として大阪市健康局感染症対策課に所属しています。事務分担は「新型コロナウイルス感染症対策業務」です。

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000164924.html

講義等も行っています。大阪市保健部局の中核的な保健師の一人でしょう。

http://www.osaka-kangokyokai.or.jp/CMS/00065.html

取材が行われたのは、午前2時頃に大阪市保健所(阿倍野)を退勤した屋外でした。疲れ切った顔と名前が報じられていました。何らかの決意を有したインタビューでした。

大阪市は保健所の人員等を拡充していますが、全く追いついていないのが現状です。

保健所業務が逼迫しているのは、濃厚接触者の追跡等が遅延している(学校休業が長引いている)、大阪市内の患者多数を泉南地域に搬送している(りんくうセンターの倭医師コメント)、大阪市内の会食クラスター等が全然発表されない(手が回っていない)等から薄々感づいていました。

しかし、事態は想像を超えていました。自宅で死亡する患者が相次ぐのも当然です。

大阪の自宅療養者、1か月で3・5倍…自宅で死亡する感染者急増

 大阪府で17人、兵庫県で少なくとも21人――。急拡大している新型コロナウイルスの「第4波」で感染者が自宅にいたまま死亡している実態が10日、明らかとなった。病床の逼迫で自宅療養者が急速に増加していることが背景にある。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210511-OYT1T50071/