(4/27追記)
26日までに職員や園児等32人、その濃厚接触者9人の感染が確認されました。計41人、大阪府の児童施設で発生した最大規模のクラスターです。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0426.pdf

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大阪府内でまん延する新型コロナウイルスは、保育所でのクラスターも引き起こしています。

4月21日に枚方市内の児童施設関連でクラスターが発生したと発表されました。22日の発表分によると、関係者12人・濃厚接触者5人の感染が確認されています。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0422.pdf

枚方市ウェブサイトによると、クラスターが発生したのは枚方市立保育所でした。

詳しい経緯等が掲載されています。絶望的な内容です。

市立保育所園児の感染について【4月22日更新】

【4月13日】
4月13日(火曜日)、市立保育所の職員1名に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。このことから、4月14日(水曜日)から4月16日(金曜日)までの3日間、施設を臨時休所とします。今後、保健所からの濃厚接触者の特定に協力するとともに、施設内の消毒を行います。

【4月14日更新】
昨日、職員の感染が判明した市立保育所において、新たに職員1名に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。
当該保育所はすでに令和3年4月14日(水曜日)から4月16日(金曜日)まで、施設の全部を臨時休園としており、今後も引き続き、保健所からの濃厚接触者の特定に協力します。

【4月15日更新】
保健所による疫学調査(接触者に関する調査)の結果、濃厚接触者は確認されませんでした。つきましては、4月17日(土曜日)から保育を再開します。

【4月15日更新】
本日、濃厚接触者が確認されず、4月17日(土曜日)より保育を再開する旨をお伝えしたところですが、本日4月15日(木曜日)に、新たに別の職員1名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されました。つきましては、4月17日(土曜日)までの間、臨時休所を延長します。

【4月17日更新】
4月15日(木)に、同じ市立保育所において新たに職員1名に新型コロナウイルスの陽性が確認されましたが、保健所による疫学調査(接触者に関する調査)の結果、濃厚接触者は確認されませんでした。つきましては、4月19日(月)より保育を再開します。

【4月18日更新】
昨日、濃厚接触者が確認されず4月19日(月曜日)より保育を再開する旨をお伝えしたところですが、同じ市立保育所において、本日4月18日(日曜日)に、新たに別の職員1名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されました。つきましては、4月21日(水曜日)までの間、臨時休所を延長します。

【4月19日更新】
昨日、職員の感染が判明した市立保育所において、新たに別の職員1名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されました。

【4月20日更新】
現在、保健所の指導により2日間に分けて全ての職員に対してPCR検査を実施しているところですが、本日の判明分として新たに別の職員6名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されました。

【4月21日更新】
昨日、市立保育所において新たに別の職員6名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されたことを受け、保健所と協議をした結果、休所初日である4月14日(水曜日)から起算して2週間後にあたる4月27日(火曜日)まで、臨時休所を延長いたします。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、現在、医療現場がひっ迫していることを踏まえ、医療従事者(原則、医師・看護師に限る。)である保護者のお子さんについては、別施設にて臨時的に一時保育を実施します。

【4月21日更新】
昨日、職員6名の感染が判明した市立保育所において、新たに園児1名に新型コロナウイルスの「陽性」が確認されました。なお、2日間に分けて実施した、全ての職員に対するPCR検査の2日目の結果は、すべて「陰性」でした。

【4月22日更新】
これまで職員11名、園児1名に新型コロナウイルス感染症の「陽性」が確認された市立保育所において、保健所との協議・指導のもと、全園児を対象としたPCR検査を実施いたします。
なお、すでに対象園児には保育システムの保護者アプリを活用し、連絡・集計を行っています。

【4月22日更新】
新たに別の園児2名に新型コロナウイルス感染症の「陽性」が確認されました。なお、当該保育所はすでに4月27日(火曜日)まで施設の全部を臨時休所としています。

(追記)
【4月23日更新】
新たに別の園児2名に新型コロナウイルス感染症の「陽性」が確認されました。

【4月26日更新】
これまで集団感染が確認されている市立保育所において、4月23日(金曜日)に希望する全ての園児にPCR検査を行った結果、新たに15名の園児に新型コロナウイルス感染症の「陽性」が確認されました。

https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000027266.htmlより作成

一言で言えば「泥沼」と「絶望」です。陽性確認→臨時休業→再開のお知らせ→再び陽性確認の無限ループが発生しました。私がこの保育所へ子供を通わせていたら、気が滅入ってしまいます。

結果論かもしれませんが、当初の見通しが甘すぎました。

職員1人の感染によって3日間の休業を決定したのは妥当でしょう。が、翌日に別職員の感染が判明した時点で「職員間に感染が広がっているのでは無いか」と意識して欲しかったです。

また、保健所による濃厚接触者の判別が信用しきれないのも露呈しています。「濃厚接触者は確認されませんでした」と公表した当日に別の感染者が確認されるとは、何かの冗談でしょうか(4月15日)。

しかし、4月17日~18日に掛けても同じ事を繰り返しました。保健所による濃厚接触者の判定が全く信用できません。保健所業務が逼迫しているとは言え、余りに杜撰です。

似た様な話は他社の感染事例でも聞いています。「保健所の濃厚接触者の範囲が狭すぎる、社費負担で検査させる」という話を頻繁に聞きます。

始めに感染者が判明してから7日後の4月20日、ようやく全職員へのPCR検査を実施しました。遅すぎます。酷い。そこで6人の陽性が確認されました。

複数の職員に感染が広がっているのであれば、職員と密接に接する児童も感染している可能性は認識できなかったのでしょうか。

全職員にPCR検査を行った後の4月21日、遂に園児1名の感染が確認されました。臨時休園となった4月13日より前に職員から感染した可能性が強いでしょう。

私が保護者だったら、この時点で保育所・保健所・枚方市に強い不信感を抱くでしょう。園内感染は避けられないかもしれませんが、その後に検査を行う事ができました。

園児の感染を受け、ようやく全児童にPCR検査を行う事になりました(4月22日)。第一の感染から9日後です。結果、新たに園児2名の感染が確認されました。

ここまでの間、保育所関係者との濃厚接触者5人にも感染が広がっています。より早い段階で検査を行って園内感染を把握できていたら、濃厚接触者への感染拡大を一部は防げたでしょう。

保育所は感染が非常に広がりやすい構造です。人の密度は高く、園児はマスクを着用するのが難しく、先生方の声は普段から大きめです。滞在時間も長期化します。学校とは全く違います。

保健所の濃厚接触者判定は本当に信用できませんね。狭い園内はどこで誰が接触しているか分かりません。いわば全員が濃厚接触者です。

であれば、2人目の感染者が判明した4月14日には園内感染の可能性を認識し、全職員や全児童へPCR検査に踏み切って欲しかったです。

また、当初の検査で陰性であっても、数日後に陽性となる方もいます。豊中市立新田小学校で同様の事態が相次ぎました。

変異株の感染力の強さは様々な場所で聞きます。日常生活で気を付けていても、どこかで感染してしまうリスクは付きまといます。

しかし、園内感染を防止し、仮に発生しても早期に突き止める事は可能です。お願いします。