2月19日に発表された大阪府の新型コロナウイルス感染者数は91人、死者は2人でした。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0219%20.pdf

入院者数・重症病床使用者数・調整中の数字が日に日に減少しています。日々の新規感染者より退院する人数が多く、病床調整も滞りなく行われていると読み取れます。

本日開催された第38回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議にて、大阪府は「京都府や兵庫県と協議の上、緊急事態宣言を2月末で解除する様に要請する方針」を決定しました。

 大阪府は19日の新型コロナウイルス対策本部会議で、緊急事態宣言を2月末をもって解除するよう政府に要請する方針を決めた。同時に宣言を受けた京都府や兵庫県と来週に協議した上で、政府に解除を求める考えだ。政府は早期の解除には慎重な姿勢を示している。

 府独自の宣言解除要請基準は、7日連続で①直近7日間の新規感染者数の平均が300人以下②重症病床使用率が60%未満――のどちらかを満たした場合。①は今月8日に満たし、②についても直近7日間のうち4日間、重症病床使用率が60%を下回っており、解除を求めることを決めた。

 大阪府は宣言が解除された場合、府内全域の飲食店などに要請している午後8時までの営業時間短縮について、対象地域や営業時間などの緩和を検討する。

 京都府と兵庫県も新規感染者数と重症病床使用率でそれぞれ独自の基準を設けている。同時に7日間続けて達成する必要がある。京都府は達しているが、兵庫県が達するのは早くて23日となる。

 政府は解除の判断を来週後半以降とする方針だ。新規感染者数は減少傾向だが、ワクチン接種も始まって医療機関の負担はなお大きいとして、首相官邸内では、宣言期間中の早期解除に慎重な声が根強い。

https://digital.asahi.com/articles/ASP2M5DL4P2MPTIL003.html

緊急事態宣言の解除要請について、大阪府は(1)7日間移動平均の新規陽性者数が7日間連続300人以下となること、(2)重症病床使用率が7日間連続60%未満となること、という2基準を策定していました。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00386075/2-2_kuniyousei.pdf

(1)は既に達成されていますが、(2)は未達成です(15日・16日に60%を越えた為)。「自分で定めた基準を破った」との指摘は免れません。

専門家の意見の多くは「もう1週間ほどは様子を見た上で解除要請を行う」でした。

・緊急事態宣言の出ている近畿2府1県および近隣の自治体との話し合いによって解除要請を検討する段階と考える(朝野座長)
・来週にも基準を満たす可能性があるが、それを確認いただきたい。人口密集地である大阪府の患者数の動向は近隣他府県にも影響が大きいため、慎重に判断して周囲と足並みをそろえることが望ましいと考える。(掛屋副座長)
・2月下旬(慎重を期す意味では3月始め)には、とりあえず緊急事態宣言解除も可能かと思う。(佐々木委員)
・大阪府自身が楽観視できる状況には達していないこと、兵庫県も解除基準を満たしていないことや、変異株が確認されていることも勘案すると、もう1週間ほど様子を観察するのが妥当と考える。(茂松委員)
・緊急事態宣言による経済への打撃も考慮したうえで、宣言解除については前向きに検討してよいと考える。(白野委員)
・このまま順調に進めば来週半ばに緊急事態宣言解除要請を行うことは妥当であると考える(倭委員)

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00386075/2-1_senmonkaiken.pdf

大阪府内の感染者は激減し、街中にも人が戻り始めています。一方、緊急事態宣言によって大きな制約を受ける事業や教育活動等もあります。徐々に社会経済活動を正常化する時期なのでしょう。

夜間人口の半減によって感染者が大幅減か

1月下旬以降に感染者数が大きく減少した一因は、夜間人口の減少でしょう。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00386075/1-4_zinkousuii.pdf

大阪都構想の住民投票によって大阪市内は外出しても差し支えない雰囲気が急速に高まり、過ごしやすい気候が後押ししました。

11月における梅田やなんばの外出人口が大きく膨れましたが、感染者も徐々に増加していきました。

11月末の時短要請・12月頭のレッドステージによって主に夜間の外出人口が抑制されました。が、12月25日~29日かけて急増し、それが年末年始の感染爆発に繋がりました。

緊急事態宣言後の夜間人口は、概ね11月の5割~6割程度に抑制されています。これが感染者の急減に繋がりました。

緊急事態宣言が解除されても、当面は夜間の時短要請は継続するでしょう(大阪市内だけ、それとも北区・中央区のみ?)。また、会食の自粛も続くでしょう。

少なくとも今年1年はコロナ禍に警戒する生活が続くと見ています。解除されても花見・団体旅行・宴会・謝恩会等は控え、注意して生活していきましょう。

何とか卒園式や卒業式、入園式や入学式は実施したいですね。