大阪市立大淀中学校でクラスターが発生しました。大阪府の発表によると、大阪市の学校では初めてのクラスター発生となります。
1月4日緊急連絡 新型コロナウイルス感染症の発生に伴う対応について
このたび、本校の複数の教職員が、新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。保健福祉センターや教育委員会と連携し対応を検討した結果、複数の教職員の感染状況等を鑑みて安全を期すため、健康観察期間として、1月7日(木)・8日(金)を臨時休業といたします。なお、部活動に関しても、1月11日(月)まで中止いたします。
急なご連絡となり、保護者の皆さまにも大変ご心配をおかけしますが、何とぞご理解ご協力をお願い申しあげます。また、この件についてうわさや風評被害がないように、冷静な対応をお願いいたします。
1月12日(火)以降の対応につきましては、保護者メールでご連絡させていただきます。
http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/index.php?id=j512004&type=1&column_id=1516414&category_id=2370
大淀中学校は大阪市の中心部にある学校です。梅田から歩いて辿り着ける場所にあります(但し梅田は学区外)。
最初に感染が確認されたのは12月24日でした。
その後、12月28日以降から1月4日かけて教職員6人の感染が確認されています。ここまでで計7人です。
ただ、大阪市教委は「これら教職員間の殆どは濃厚接触はない」としています。
当該教職員は、令和2年12月30日に陽性が判明している同学校の教職員1名(令和3年1月4日公表)の濃厚接触者です。
なお、同学校で陽性が判明している教職員5名(令和2年12月25日公表、令和3年1月4日公表、令和3年1月4日公表、令和3年1月4日公表、令和3年1月4日公表)の濃厚接触者ではありません。またその教職員5名間も濃厚接触はありません。
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000523800.html
俄には信じがたい内容です。職員室等を共有する大人7人が10日余りの間に感染確認されたのであれば、これらの間で感染が広がったと考えるのが自然です。まさか全く別々の感染経路で7人が同時期に感染したのでしょうか。
また、大阪府の発表によると、大阪市の学校関連として8人が感染したとされています。大阪府は8人をクラスターとして認定していますが、大阪市は7人かつ濃厚接触者ではないとしています。
大阪市は感染者が高止まりしています。毎日の様に100人前後の陽性確認者が発表されています。日頃の行動に気を付けている教職員でも、どこかで感染してしまう事もありうるでしょう。
本件で気掛かりなのは、学校関係者の間で感染が広がった可能性が極めて高いという点です。どういった行動で広がってしまったのかを特定し、今後の教訓として活かして欲しいです。
また、現時点では教職員間での感染に留まっていますが、生徒への感染拡大が発生していないかも心配です。仮に広がっているのであれば、年末年始の内に発症しているでしょう。現時点でその旨の発表はありません。
昨年12月のとある時期以降、大阪市立学校で感染者が判明しても直ちに全校休校措置を行わず、保健所と相談して臨時休業の要否を判断している様子です。それを示唆する話を聞きました。
12月14日以降、休校する大阪市立学校が激減しているのもその証左でしょう。大阪市内における感染状況と異なる動きであり、気になっていました。
今後も学校関係者の感染は発生するでしょう。学校外での感染を防ぐと共に、学校内での感染を広げやすい活動(特に部活動や合唱)は全面中止も含めて対応して欲しいです。
現時点の大阪では緊急事態宣言が発出される状況ではありませんが、今後の展開次第では有り得る話です。ハイリスクな行動を避け、各自で気を付けていきましょう。