大阪府内の新型コロナウイルス感染者は増加傾向が止まりました。高止まり、もしくは微減を示しています。
政府分科会の尾身会長も「大阪市は高止まりに当たる」と判断しています。
尾身氏は現在の感染状況について、「感染が拡大している首都圏を沈静化させないと、全国の感染を沈静化することができない」と指摘。特に首都圏では都市部から周辺に「感染が染み出している」として、都道府県知事のリーダーシップと国の後押しで、年末年始にかけて対策を強化するよう呼びかけた。ステージ3相当の地域の現状に関しては、感染状況を「減少」「高止まり」「拡大」に3分類した場合、北海道は減少、大阪、名古屋両市は高止まりに当たるとの見解を示した。
こうした環境下にあっては、日頃から注意して行動している保育関係者も感染してしまう事も有り得ます。「あい・あい保育園高殿園」(大阪市旭区)に勤務する保育士が感染してしまいました。
当社が運営する「あい・あい保育園高殿園」(大阪市旭区)に勤務しております20代の保育士が12月17日(木)に新型コロナウイルス検査(PCR検査)で陽性と判明しましたことをお知らせいたします。
保健所の調査では園児3人が濃厚接触者に該当したことで、今後は園児の休園やPCR検査の有無を含め、保健所からの指導に従います。なお、当該園では保健所の指導の下、必要な消毒を行ったうえで12月19日(土)以降、通常通りの園運営を行います。
本件で目を引いたのは感染者の発生ではありません。「園児3人が濃厚接触者に該当」という部分です。保育士が感染した場合、保健所がどの範囲の園児までを濃厚接触者と判定するかが推測できるからです。
園児3人から連想されるのは「0歳児クラスの配置基準」です。0歳児3人につき保育士1人を配置するようにと定められています。
保育士
0歳児 3人に保育士1人(3:1)
1・2歳児 6:1
3歳児 20:1
4歳以上児 30:1
園によって違いはあるでしょうが、お世話になっている保育所では0歳児3人に付き保育士1人が担当となり、食事介助や排泄等を受け持っています。登園から降園まで、最も密接に接する関係となります。
となると、本件で保健所が濃厚接触者と判定したのは「密接に担当していた園児」に限ったと考えられます。同じクラスでも担当していない園児、他のクラスの園児、そして他の職員は濃厚接触者と判断されていません。
ただ、他の方は気が気でなりませんね。園児はマスクを着用しないのが一般的であり、飛沫に気を付けるように呼びかけても限界があります。厳格な対応を行っている小学校とは雲泥の差です。
一方、複数の保育士が感染しても園児を誰1人として濃厚接触者と判定しなかったケースもあります。東京23区内のとある保育所です。
この園では、保育士の一人が体調を崩し、PCR検査したところ陽性が判明。保健所が濃厚接触者と認定したのは、同じクラスで働く保育士2人。区からの要請もあり、保育園は継続しましたが、5日後に別の保育士の陽性が判明しました。結局、保育士全員が濃厚接触者と認定される事態となり、休園になりました。
園児については、保健所の判断により、1人も濃厚接触者と認定されず、PCR検査の対象からも外れました。
保育士が感染した園の園長:「『子どもに関しては、濃厚接触者としてカウントしないでくれ』と。『15分以上、飲食を共にした者だけを濃厚接触者としてカウントして』と。(Q.それを聞いてどう思った?)保育所の性質上、いくらマスクをしていても、子どもたちとはとても密に付き合っているので、本当にそれでいいんですかと」https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000201403.html
マスクの着用によって大部分の飛沫は防げますが、完璧ではありません。また、保育士は職業柄大声を出す事が多いです。飛沫を完全に防げているかは疑問です。
それにしても、保育所の運営継続を要請しながらも園児を誰1人として検査をしないという、区の要請は矛盾していますね。運営を継続するならば、しっかりを検査を行って欲しいです。
うちの子が通っている園(大阪市内)でも保育士が感染しましたが、1歳児と2歳児の計2クラス全員と、保育士5名が濃厚接触者に認定されました。幸い全員陰性で、すでに園は再開されています。どういう判断なんでしょうね?
コメントありがとうございます。
通われている園の保育士が感染してしまい、さぞ大騒ぎだったかと思います。
他の関係者が全て陰性だったのは何よりです。
濃厚接触者の範囲基準は、実のところはよく分かりません。
「マスク無し、対面で15分以上話した」と言われますが、保育士は常にマスクを着用しているでしょう。
疑わしいのは食事時ですね。
保育士と子供達が向かい合って食べる場合にリスクがあり、そこで濃厚接触を判定しているのかもしれません。