レイモンド淡海保育園(大津市)に通う保育園児が散歩中に交通事故に巻き込まれた事件の続報です。

【ニュース・5/7追記】散歩中の保育園児の列に車、レイモンド淡海保育園(大津市)の2歳児2人が死亡、2人が意識不明

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2歳男児の意識が回復

事故直後から意識不明が続いていた2歳男児の意識が回復しました!

https://www.youtube.com/watch?v=E0U9FI0TyME

重体の2歳男児が意識回復 大津園児事故、現在も入院

大津市で散歩中の保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故で、意識不明の重体だった男児(2)=同市=が19日までに意識を回復したことが同日、大津署への取材で分かった。

同署によると、男児は事故で頭を強く打って意識不明の重体となり、同市内の病院の集中治療室で治療を受けていた。現在も入院してけがの治療を続けているという。

https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190619000127

入院生活はまだまだ続きそうです。少しずつ回復し、外で自由に遊べる日が訪れるのを願ってやみません。

入院中の園児保護者が手記公表

入院生活が続いている児童は他にもいます。左足を骨折した3歳女児の保護者が、新聞社の取材に応じました。

大津市の交差点で車同士がぶつかり、信号待ちをしていた保育園児ら16人が巻き添えで死傷した事故。左足骨折などの重傷を負った土井鈴菜ちゃん(3)の両親が弁護士を通して、朝日新聞の取材に文書で応じた。心身に深い傷を負った悔しさなどがつづられていた。

文書は母親がA4判で5枚にわたって記した。鈴菜ちゃんは左足と骨盤の骨を折り、ギプスで固定された入院生活を続けているという。

「事故当時のことを思い出しながら、胸が張り裂ける思いで書かせて頂きました。事故で亡くなった子どもたちや私たちを含め、傷ついた方々の思いが無駄にならないよう、皆様に伝わればと思っています」との書き出しで始まっていた。

事故当日について

保育園から携帯に電話があったので出ると、担任の先生の声で「お散歩の途中で事故に巻き込まれました。今、順番に病院へ搬送されているので、搬送先の病院が分かり次第、連絡します」。いつもとは明らかに違う様子でした。職場の友人から「ニュースに出ている!」とLINEが入り、詳細も何も知らなかった私は初めて、事の重大さに気づきました。

救急救命室の中に入ると、娘は検査をされている最中。私たちの顔を見て「ママー!」と大泣きしていました。私も娘の顔を見て手を握り泣き崩れました。「ママ、痛い! 痛いー!」と言っていましたが足が折れているからか、動けない様子でした。

小さな手に点滴がつながれ、あごには大きな擦り傷。左おでこにはたんこぶができていました。見た目では分かりませんでしたが、医師から左大腿(だいたい)骨の骨折と左骨盤の骨折、背中にも打撲痕があったと聞きました。動かせる状態ではなかったので、私は確認ができませんでした。(以下省略)

https://www.asahi.com/articles/ASM6L55H5M6LPTJB010.html

事故現場に金属柵を設置

事故が起きた交差点に、金属製の防護柵(ガードレール)が設置されました。

事故が起きた現場には歩道と車道を区切る高さ20センチほどの縁石しかなかったため、滋賀県は安全対策として先月27日から防護柵を設置する工事を進めてきました。

そして16日工事が完了し、交差点に面した2か所に、長さがそれぞれおよそ7メートルとおよそ10メートルで、高さが80センチほどの金属製の防護柵が設けられました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190616/k10011954691000.html

全国には同様の危険性がある交差点が数多く存在しています。歩行者の安全の為、全国各地で設置されるべきでしょう。

「キッズゾーン」を設置へ

大津での交通事故等、全国各地で歩行者が巻き込まれる交通事故が相次いでいます。

以前は自動車運転手や同乗者が死亡する事故が多かったのですが、ここ数年は歩行者が死亡する事故が上回っています。

そこで、保育所等の周辺道路に「キッズゾーン」を設け、運転手に注意を促す事になりました。

ことし4月、東京・池袋で高齢者が運転する車が歩行者などをはねた事故や、先月、大津市で保育園児の列に車が突っ込んだ事故など重大な交通事故が相次いでいるのを受けて、政府は、18日、関係閣僚会議を開いて、緊急対策をまとめました。

それによりますと、子どもの安全対策として、ことし9月までに、子どもが集団で移動する経路の緊急安全点検を行い、その結果を踏まえて歩道の拡充や防護柵の設置などを早急に進めるとしています。

また、ドライバーに注意を促すため、小学校の通学路に設けられている「スクールゾーン」と同様に、保育所などの周辺道路に「キッズゾーン」を新たに設けることや、地域住民らが園児たちを見守る「キッズガード」の配置を検討するとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190618/k10011956631000.html

これは「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策(案)」によるものです。

未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保は、一刻の猶予も許されません。大津市の事故などを受けて、各省庁でこれまで実施してきた取組に加え、幼稚園・保育所等、道路管理者、警察等の連携により、直ちに経路の緊急安全点検に着手します。

その上で、防護柵の設置やキッズゾーンの創設、地域ぐるみでの見守り活動の充実など、安全・安心な歩行空間を整備するための対策を早急に具体化してまいります。

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/18koutsuuanzen.html

まずは既設の幼稚園・保育所・こども園の周辺からキッズゾーンが設置される事になるでしょう。

歩行者(特に子ども)にとり、自動車は凶器です。保育所への登園中、何度も危ない目に遭いました。悲惨な事故を少しでも減らすべく、できる事は進めて欲しいです。

通常保育に戻ったレイモンド淡海保育園、Facebookは非公表に

事故に遭った保育園児が通っていたレイモンド淡海保育園は、5月13日から通常保育を再開しています。

今回の事故に際して、たくさんの方から温かいお言葉をいただき感謝しております。本来であれば皆様お一人おひとりに御礼をすべきところ、まとめての御礼となります無礼をお許しください。皆様のお気持ちが支えとなり、職員一同、お互いを思いやる気持ち、支え合う気持ちで心をつなぎ、前へ向かって進み始めたところであります。今は静かに見守って頂ければ幸いです。

レイモンド淡海保育園 園長 若松ひろみ

https://www.lemonkai.or.jp/media/2019/2971/

通常保育に加え、事故に遭った園児や保育士へのケア等も行っており、想像を絶する忙しさと緊張を強いられていると思います。

同園は日々の様子をFacebookにて公表していました。しかし、事故後は非公開としました。


https://www.lemonkai.or.jp/school/nursary/leimond-oumi-hoikuen/

非公開とする前に何度か見ました。園児達が園内外で遊んでいる、楽しい様子が掲載されていました。

一方、園児達の顔が大きく撮影・掲載されていました。

保護者からは事前に写真掲載に関する同意を得ていたでしょうが、それにしても写しすぎではないかと感じました。興味本位で閲覧されるのはもとより、悪用されかねません。

パスワードを設定する、画像の解像度を落として個人が特定されない様にする、といった対策が必要ではないでしょうか。