認定こども園さくら保育園(大阪府八尾市)での保育士(園長・副園長夫婦の息子)による園児への強制猥褻事件、事態は泥沼化しています。

【さくら保育園】ちちんぷいぷい(MBS)で特集、保護者が請願書を提出へ
グッディ!で大特集、生々しすぎる猥褻行為と口止め、バイキングでも特集
「とくダネ!」で大特集
保育士30人全員退職の衝撃、在園児は集団転園か(10/24)
来年3月末に休園・1年後に再開したい意向、在園児は強制転園?、逮捕された息子を庇い続ける園長・副園長
第2回保護者会で園長夫妻は園児への猥褻行為を全否定、謝罪せず
和田敬之容疑者(保育士、さくら保育園の園長・副園長の息子)を園児への強制猥褻で起訴
大阪府八尾市の認定こども園「さくら保育園」で働く男性保育士(園長・副園長の息子)、園児に強制猥褻で逮捕

11月中旬以降の動きを整理します。

保護者有志が「現在の施設・コミュニティでの卒園、休園回避を望む」署名活動を実施中

さくら保育園の保護者有志(様々な考え方があり、参加していない保護者もいる様子です)が、当問題に関するウェブサイトを公表しています。

大阪府八尾市福万寺町 私立幼保連携型認定こども園さくら保育園 休園問題について
https://www65.atwiki.jp/yao_sakurahoikuen/

休園に至る経緯、手続、社会福祉法人さくら会や八尾市の責任等についてまとめられています。

同サイトにて「さくら保育園の施設・コミュニティでの卒園、2019年4月からの休園を回避する」ことを望む趣旨の署名活動(請願)が実施されています。


https://www65.atwiki.jp/yao_sakurahoikuen/pages/26.html

また、12月9日(日)に「民間認定こども園での休園問題と強制わいせつ事象を考える緊急シンポジウム」が開催されます。

シンポジストは村山祐一先生寺町東子先生杉山隆一先生です。著名人ばかりです。さくら保育園や八尾市に関係が無い方でも、話を聞く価値がありそうです。

集団転園先の事業者が内定、粛々と進める八尾市

保護者有志等の抗議に対し、八尾市は現さくら保育園から約3km離れた公立保育所跡地を集団転園先として準備しています。運営事業者も内定しました。

閉園予定の公立保育所施設を活用した幼保連携型認定こども園又は保育所の設置・運営事業者募集の選考結果について

閉園予定の公立保育所施設を活用した幼保連携型認定こども園又は保育所の設置・運営事業者の募集に対し、4事業者から応募がありました。
応募書類等を慎重に審査した結果、『学校法人 夙川学院』を設置・運営事業候補者に決定いたしました。

https://www.city.yao.osaka.jp/0000044612.html

当初からの規定方針に従い、八尾市は粛々と作業を進めています。

両者の主張は平行線

保護者有志と八尾市、歩み寄る気配は何ら感じられません。このまま平行線を辿り、新年度を迎える公算が日に日に大きくなっていると感じています。

少なくない保護者は来年度以降の方針を定められず、非常に苦しい立場に追いやられているでしょう。

集団転園先は遠すぎる、近隣の保育所等にバラバラで転所すると人間関係が切れる、さくら保育園の現経営陣には不信感しかない、八尾市に見切りを付けて転居する、いずれの選択も茨の道です。

こうした事態に陥ったのは、何度も女児へ猥褻行為を行った容疑で逮捕・起訴された和田敬之容疑者と庇い続けた両親(さくら保育園長・副園長)、そして保護者からの相談や苦情に真摯に対応しなかった八尾市に責任があります。

様々な報道等を見聞きした限りにおいて、さくら保育園や八尾市が自らの責任を認め、真摯に謝罪し、適切な事後対応を講じる姿を見つけられませんでした。子育て世帯に冷たい八尾市です。

この問題に対する考え方が保護者・さくら保育園・八尾市の間で大きく乖離している以上、溝を埋めるのは非常に困難でしょう。

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(12/5追記)

経営体制の刷新・保育の継続を求め、一部の保護者が東大阪簡易裁判所へ民事調停を申し立てました。

八尾市の認定こども園が休園することを決め、園児たちが別の保育所に移るよう求められている問題で、保護者らが八尾市などを相手に民事調停を申し立てました。

今年8月に、園長の息子である職員が逮捕・起訴された八尾市の認定こども園は、保育士全員が退職希望を出したことなどを理由に、来年4月から休園する予定です。

八尾市は行き場を失う園児への対応策として、約3キロ離れた別の廃止予定の保育所の跡地に、新たに保育所を設置する方針を示しています。

しかし、子どもの保育の環境が急変することなどを理由に、一部の保護者が4日、八尾市とこども園を運営する社会福祉法人を相手に、民事調停を申し立てました。

保護者らは、八尾市の指導のもと経営体制を刷新することで、退職希望の保育士たちを引きとめ、現在のこども園のまま保育を続けることを求めています。

八尾市は「事実を承知していないので、コメントできない」としています。

https://www.fnn.jp/posts/2018120419381708KTV

民事調停という場を通じて、運営体制等に関する意見や考え方を聞きたいという考えもあるのでしょう。