認定こども園さくら保育園(大阪府八尾市)での保育士(園長・副園長夫婦の息子)による園児への強制猥褻事件が、連日の様に放送されています。

グッディ!で大特集、生々しすぎる猥褻行為と口止め、バイキングでも特集
「とくダネ!」で大特集
保育士30人全員退職の衝撃、在園児は集団転園か(10/24)
来年3月末に休園・1年後に再開したい意向、在園児は強制転園?、逮捕された息子を庇い続ける園長・副園長
第2回保護者会で園長夫妻は園児への猥褻行為を全否定、謝罪せず
和田敬之容疑者(保育士、さくら保育園の園長・副園長の息子)を園児への強制猥褻で起訴
大阪府八尾市の認定こども園「さくら保育園」で働く男性保育士(園長・副園長の息子)、園児に強制猥褻で逮捕

フジテレビ系列での放送が続きましたが、今日は初めにこの問題を取り上げたちちんぷいぷい(MBS)で特集されました。テロップやコメンテーター等の発言要旨(二重鉤括弧で表記)を記します。

・10月30日に八尾市が保護者のみを対象とした説明会を開催した。
・説明会で市の担当者が保育園の土地建物を(別法人等が)使う可能性は限りなくゼロ」と発言した。
・『現経営者(園長・副園長)は「廃園では無くて休園」を考えており、別法人等が利用するのは難しい(かもしれない)』
・『虫が良すぎる話、手前勝手』
・『法人変更を強制できない、だが八尾市ができる別の方法がある』
・『議会は何をしているのか』
・『(和田敬之容疑者の)逮捕後も保育士が辞めていくのは理由がある、ガンが残っている』
・『園長・副園長にもの凄い非がある』
・『園長・副園長の責任は? 未だ取材を受けていない、表に出てくるべき』
・『猥褻事案に腹が立つが、保育の場の継続も考えなければならない』

・『運営母体に不満はあるが場所の変更は更に困る保護者、園長達は悪くないと考える保護者、考え方は割れている』
・八尾市は廃園になる保育園を利用し、新たな事業者を公募して保育を継続する提案をした
・さくら保育園から3kmも離れている
・『園児は歩けない、自転車でも時間が掛かる、我が家は近い保育園を選んだ』
・1971年建築と古い、耐震性は大丈夫、踏切を越える
・民間事業者を今日から1週間公募する、関心を持っている事業者はいる
・『八尾市議会は何をやっているのか』
・無理な方は他の園を調整する、それによって他の方があふれる
・『結局、八尾市全体の問題になる』

・「保育園のすべての在園児が卒園する為の請願書」を提出する動き
・すべての在園児が現在の施設、コミュニティーで卒園を迎えられるようにしてください
・来年4月からの休園を回避する手段を講じてください
・運営母体の変更に関する事項は書かれていない
・現運営母体に対する不信感は書かれている
・母体が変わらなくても、この場所で保育を継続する事により、何か変わる事があるのではないか
・『子供は環境が変わると不安定になる』

・土曜日に八尾市議会へ提出する予定の請願書の趣旨に、

このままでは、これまで一緒に育ってきた子どもたちがバラバラに転園になってしまいます。すでに、少しずつ転園していく子もいて、子どもたちも不安を感じだしており、「きょうで○○ちゃんとお別れやねん。明日から遊べないねん。その次は○○くんがいなくなるねん。お友達がちょっとずついなくなるねん。なんでかなあ」と両親に悲しげに話す子どももいます

と書かれている

・『ここを八尾市が運営したらどうなのか』
・『それが近道、市の担当者が可能性ゼロというのはおかしい』
・『保育園不動産は園長・副園長の所有(注:社会福祉法人所有が正しい)』
・『森友保育園は大阪市が前面に出て、事業改善命令等を出した、経営母体のみを変える方法は必ずある』
・『市の担当者が動かなければ、市議会しかない』

八尾市は今年から中核市へ移行

この問題で一貫しているのは、八尾市の極めて消極的な態度です。介入する事によって八尾市が大炎上するのを恐れている様に感じます。

説明会では「市は指導権限がない。顧問弁護士・国・府にも確認した。」という旨の発言があったそうです。

実は八尾市は今年から中核市へ移行しています。

八尾市は中核市へ移行しました
http://www.city.yao.osaka.jp/0000033974.html

八尾市中核市移行基本計画の中に、都市制度ごとの事務権限の比較というページがあります。中核市の権限の一つとして「認定こども園の設置の認可・監督」と記載されています。

認定こども園の監督は、まさしく中核市たる八尾市の権限ではないでしょうか。できないなら、今からでも中核市を返上すべきです。仮に権限がなければ、権限を有する上級機関(大阪府)と緊密に連携を取り合って対処すべきです。

本問題は八尾市が早い段階から保護者の訴えに耳を傾け、さくら保育園を強く指導したらとうの昔に解決していました。

「所詮は子供の訴え、こども園を運営する社会福祉法人の期限を損ねるわけにいかない」とし、事態を軽視・黙認していたのではないでしょうか。