平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第14回は大阪市住之江区です。

※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。

1歳児だけが申込者急増

住之江区は1歳児の申込数が73人も増えています。倍率も1.14→1.51倍と急上昇しました。3人に1人が入所保留となる、極めて深刻な事態です。

ただ、1歳児以外に目立った変化がありません。少し不思議な現象です。

3保育所が2倍超、異様な高倍率も

住之江区では3保育所の入所倍率が2倍を超えました。

愛和学園(認定こども園)は3倍です。0歳児1倍(保育士あり)、1歳児7倍(保育士あり)、2歳児3.33倍、3歳児4倍(保育士あり)です。非常に入所しづらいです。

1歳児は保育士・きょうだい加点で埋まってしまいそうです。2歳児はフルタイム必須、3歳児は保育士・卒園児加点がある児童だけでしょう。

新北島保育所は1歳児3.5倍、2歳児9倍、3歳児5倍、4歳児4倍です。いずれも何らかの加点が無ければ厳しいでしょう。

みさきようちえん(こども園)は1歳児2.67倍、2歳児募集無しに6人希望です。過去の入所最低点がやや低いので、1歳児はフルタイムで入所できる方もいるでしょう。

1歳児は一部保育所へ殺到、大量の保留者が発生する見通し

それ以外の保育所等を個別に見ていきます。

きのみむすび保育園は0歳児1.44倍、1歳児2.86倍、3歳児1.33倍、4歳児3倍です。補助金の不正受給による悪影響は感じられません。1歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいと感じます。

きのみ保育園は非常に入所しやすい状況です(4歳児を除く)。第2希望以下で記入している方が多いのでしょう。

こすも保育園は0歳児1.67倍、1歳児2.67倍です。フルタイム共働きであれば、辛うじて入所できると感じます。

どろんこ保育園は0歳児1.08倍、1歳児3倍(保育士あり)、2歳児募集無しに5人希望です。1歳児はきょうだい加点で埋まってしまう恐れがあります。

ポートタウン保育園は0歳児0.83倍、1歳児0.83倍、2歳児募集無しに3人希望です。今年は1歳児募集予定数が増えていますね。

やまと保育園は0歳児1.67倍(保育士あり)、1歳児1.38倍、2歳児2倍、3歳児3倍です。0-2歳児はフルタイム共働きなら入所できそうです。

愛染園南港東保育園は1歳児1.17倍です。今年は前年齢で入所しやすくなっています。

安立保育園は1歳児1.38倍、2歳児募集無しに4人希望、3歳児1.33倍です。就業時間がやや短い方でも入所できそうです。

えびす保育園は1歳児1.78倍(保育士あり)、2歳児1倍、3歳児2倍、4歳児2倍(保育士あり)です。1歳児はフルタイム共働きなら大丈夫でしょう。4歳児は保育士で決定です。

御崎保育所は0歳児3.67倍、1歳児1.67倍、3歳児2.33倍と高倍率です。0歳児はきょうだい加点で埋まる恐れがあります。1歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。3歳児は卒園児で決まってしまう恐れがあります。

たかさきこども園は第1希望者が募集数を下回り、入所しやすくなっています。ただ、周辺他園は1歳児希望者が溢れかえっていて、高得点の第2希望者で決まってしまう恐れが高いです。

住之江保育園も同じ状況です。第1希望が特定園に集中しています。

グレースこども園は1歳児1.67倍(保育士あり)、2歳児2倍です。1歳児は就労時間がやや短い方でも入所できるケースがあるでしょう。

第2住之江保育園は0歳児0.88倍、1歳児0.67倍です。こちらもやや入所しやすくなっています。

浜口保育所は0歳児1.17倍、1歳児2.33倍です。1歳児はフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。

粉浜学園は0歳児1.78倍、1歳児1.33倍(保育士あり)です。募集数が多いので、フルタイム未満の方でも入所できそうです。

北加賀屋保育所は1歳児1.67倍、2歳児1倍、3歳児3倍です。1歳児・3歳児はフルタイムで無ければ厳しそうです。

すみのえひよこ保育園は0歳児1.33倍、2歳児1.67倍です。フルタイムで無くても大丈夫でしょう。

グローバルキッズ住之江園は1歳児4倍、2歳児4倍です。何らかの加点が無ければ厳しいでしょう。

希望者が多い地域型保育事業は、グルーミーなかよし保育園の0歳児、ぷちえびす保育園の1歳児(0歳児は募集6に第1希望無し)、マミーズアイ保育園すみのえ園の0-2歳児です。

住之江区はどこにも入所できない1歳児が大量に発生してしまいます。今からでも地域型保育事業の募集枠を1歳児に振り返る等とし、少しでも多くの1歳児が保育の場を得られる対策が不可欠です。

今後の予定&お願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。

「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

次回以降の更新予定は未定です。リクエストがあれば、少し時間を掛けて掲載する予定です。

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