平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第8回は大阪市中央区です。
※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。
入所倍率は大幅に低下、ただ第1希望は難しい
中央区は1-3歳児が大幅に入所しやすくなっています。新設保育所等によるものでしょう。特に2-3歳児は入所倍率が半減しました。
とは言え、1-3歳児の入所倍率は1倍を超えています。特に3歳児は1.61倍と区内で最も高く、「3歳の壁」が高くそびえています。
また、多くの1-2歳児は第1希望を6年保育の保育所としており、これらの入所倍率は非常に高くなっています。保育所等には入所しやすくなった一方、第1希望の保育所へ入所するのは容易ではありません。
ゆめ中央保育園が3倍超、蓮美幼児学園もりのみやナーサリーが2倍超
中央区で入所倍率が2倍を超えたのは、2保育所に留まりました。
最も高かったのは、ゆめ中央保育園の3.35倍です。0歳児1.65倍、1歳児5.5倍、2歳児以降は募集予定がありません。0歳児はフルタイム共働きでも入所できない児童が生じ、1歳児は加点が無ければ絶望的でしょう。
蓮美幼児学園もりのみやナーサリーは2.45倍です。ただ、3歳児の第1希望者7人(募集予定無し)が倍率を引き上げています。0歳児1.22倍、1歳児3倍です。
中央区は地域型保育事業が非常に多い地域です。その為、3歳児の入所希望者が殺到しています。新設のなにわの森保育園を除くと、中央区の3歳児倍率は約2倍に達します。
第1希望は6年保育に集中、新設園の開所延期が不安
それ以外の保育所等を個別に見ていきます。
御堂筋本町ちどり保育園は第1希望者が少なめです。第1希望者が近隣にあるマザーシップ船場保育園に偏っており、希望変更等で均衡化するのではないでしょうか。
あゆみ保育園は0歳児1.67倍、1歳児3倍、3歳児1.6倍です。1歳児・3歳児は加点がなければ厳しいでしょう。
つばな保育園は2歳児募集無し、3歳児5倍です。地域型保育事業の卒園児や、0-1歳児の間に保育所等へ入所できなかった方が多いのでしょうか。
マザーシップ船場保育園は1歳児2倍、2歳児募集予定無し、3歳児4倍です。1歳児はフルタイム共働きであっても入所できない児童が生じるでしょう。
上町みどり保育園は1歳児2.57倍です。0倍を切る0歳児入所倍率との違いが目立ちます。1歳児の大半は加点がある児童で占められそうです。
大手町保育園は0歳児2倍です。周囲に6年保育の保育所が非常に少なく、2歳児までの保育であっても第1希望とする方が多いのでしょう。
南大江保育所は0歳児1.67倍、1歳児2.33倍、2歳児2倍、3歳児7倍です。0歳児は多くのフルタイム共働き世帯が並ぶでしょう。1-2歳児の殆ど、そして3歳児の全ては加点がある児童が内定するでしょう。
蓮美幼児学園てんまばしナーサリーは1歳児が2倍です。きょうだいが在籍している児童で決まりそうですね。
まつやまちナーサリー・たまつくりナーサリーは第1希望者が少なめです。3年保育がネックとなっているのでしょうか。
ブライト保育園大阪谷町は0歳児2倍、3歳児3倍です。0歳児の多くはきょうだい加点で、3歳児は卒園児加点がある児童が内定するでしょう。
あゆみ東保育園は0歳児1.08倍、1歳児2.33倍、2歳児2倍、3歳児2倍です。1-3歳児は何らかの加点がなければ厳しいでしょう。
船場ちとせ保育園は1-2歳児の募集予定が無く、3歳児は2倍(保育士あり)です。1-2歳児の募集を行わないのは理不尽だと感じます。
あい・あい保育園長堀橋園は3歳児が2倍、0-1歳児は1倍未満です。中央区は旧東区地域の入所倍率が高く、旧南区地域が低い傾向があります。
ぴっころきっず谷町園は0歳児1.83倍、1歳児の第1希望者0人(募集予定3人)、3歳児0.25倍です。中央区で非常に厳しい1歳児・3歳児の第1希望者が非常に少なくなっています。
うれしい保育園玉造(新設園)は0-3歳児入所倍率が1倍を割っています。11月上旬に現地を確認したところ、未だ更地の状態でした。工事の遅延が懸念されます。
なにわのもり保育園は0歳児1倍、1歳児1.39倍、3歳児1.14倍です。開所が6月に延期され、第1希望を他園へ変更される方が相次いでいるのでは無いでしょうか。
地域型保育事業で多くの児童が第1希望としているのは、おひさまルーム本町園の2歳児、保育ルームてんとうむしの0歳児(保育士あり)、アートチャイルドケアパンプキンガーデン天満橋の1歳児、蓮美幼児学園いずみプリメールの0-1歳児、てんとうむし園の2歳児です。
区全体の0歳児募集数に余裕があるので、たとえ第1希望で決まらなくても第2希望以下で決まる可能性が高くなっています。
反面、1-2歳児は余裕が無く、第1-2希望で決まらないと厳しい局面が予想されます。
今後の予定&お願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。
「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。
次回以降は城東区・東淀川区・生野区・旭区・住吉区・住之江区を予定しています(リクエストしたのに漏れている区があれば、ご指摘下さい)。
同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。
ウェブサイト上にamazonリンク・サーチボックス等を掲載しています。ご家庭で使われる育児・生活用品・家電製品・消耗品等がありましたら、サイト上のamazonリンク等を経由して購入して頂ければ幸いです。
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理不尽な感じがします。
中央区は相変わらず、ゆめ中央保育園が人気ですね。
船場ちとせ保育園が1・2歳児の募集をしないのは、0歳児の時点で1・2歳児の定員上限の11名が入園するからです。
その0歳児が、そのまま1歳児→2歳児と上がっていくため、引っ越しや他園に転園しない限り空きが出ない…という状況のようです。
園側の事情もあるのでしょうが、中央区のママたちからすると、やはり理不尽な気もしますね。