平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第16回は大阪市平野区です。
※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。
1歳児が少し厳しい、それ以外は1倍未満
平野区は1歳児が少し入所しづらくなりました。入所倍率が1.04倍から1.12倍へ上昇しました。申込数が微増、募集数が微減した為です。
また、同区は地下鉄駅に近い保育所ほど入所しにくい傾向があります。市内中心部で共働きする世帯が、駅に近い保育所を第1希望としている為でしょうか。
いちょう保育園・常磐会幼稚園・平野幼稚園が2倍超
平野区では3保育所の入所倍率が2倍を超えました。
いちょう保育園は何と7.33倍です。募集を予定しているのは3歳児と5歳児のの合計3人に対し、22人が第1希望としています。
ただ、0-2歳児は毎年募集が行われていません。これらの年齢はいちょうベビーセンターで保育を行っています。
気掛かりなのは3歳児です。募集予定1人に対し、10人が第1希望としています。非常に厳しい数字です。
なお、いちょうベビーセンターは0歳児1.33倍、1歳児2.75倍、2歳児0.92倍です。1歳児はフルタイム共働きでなければ、0歳児もそれに準ずる点数が必要でしょう。
認定こども園常磐会短期大学付属常磐会幼稚園は2.46倍です。
1歳児2.3倍、2歳児3.5倍、3歳児2倍でした。フルタイム共働きを下回る点数だと厳しいかもしれません。
幼稚園型認定こども園東平野幼稚園は3倍です。募集予定がない2-3歳児に第1希望が多かった為です。募集を行う1歳児に限ると、入所倍率は1.4倍です。
他区と比べ、平野区は募集予定がない年齢を第1希望とする児童が多いと感じました。昨年までの募集内容等を下調べする重要性を痛感します。
一部保育所の1歳児倍率が高騰
それ以外の保育所等を個別に見ていきます。
アルマ保育園は1歳児2.33倍、2歳児6倍、3-4歳児は募集予定がありません。1-2歳児は厳しい数字です。
カリーノ保育園は1歳児3.25倍、2歳児1.5倍、3歳児1.25倍です。1歳児はフルタイム共働きでも入所できない児童が生じる恐れがあります。
さくらんぼ保育園は1歳児1.17倍です。いずれの年齢でも募集予定数が非常に多い保育所です。やや点数が低くても入所できるでしょう。
すぎな保育園は0歳児1倍、3歳児2.33倍です。0-2歳児の第1希望者の殆どは、そのまま入所できそうです。
つくし保育園は第1希望数が募集予定数を大きく下回っています。点数に関係なく、ほぼ全員が入所できるでしょう。
ひらのドリーム園は募集予定がありません。同園は夜間保育も行っている、特殊な保育所です。
瓜破保育所は3歳児1倍です。それ以外の年齢は第1希望が少なく、ほぼそのまま入所できるでしょう。
加美第1保育所は0歳児2倍、1歳児1.44倍、3歳児2.5倍です。0歳児はフルタイム共働きでなければ厳しいでしょう。公立保育所は0歳児募集数が少なく、倍率が上がりやすいです。
加美第2保育所は0歳児2.67倍、1歳児1.27倍です。0歳児はきょうだい加点がある児童で埋まってしまう恐れがあります。
加美東保育園は0歳児1倍、1歳児1.42倍、2歳児募集予定なし、3歳児1.5倍、4歳児3倍です。0-1歳児はフルタイムに準ずる点数であれば入所できそうです。
紙嵯峨沢保育園は2歳児1倍、それ以外は1倍未満です。ほぼ全ての第1希望者は入所できる見通しです。
喜連保育所は0歳児1倍、それ以外は1倍未満です。こちらもほぼ全ての第1希望者が入所できるでしょう。
小市学園は1歳児0.93倍、2歳児1.11倍、3歳児2.75倍です。平野区は3歳児から保育所への入所を希望する方が少なくなく、第1希望が一部保育所に集中しています。
西喜連保育所は0歳児1倍、1歳児1.22倍、2歳児1倍です。フルタイムに準ずる点数で入所できそうです。
第三めぐみ保育園は1歳児3倍、2歳児1.5倍です。1歳児は募集数も少なく、フルタイムでなければ厳しいかもしれません。
第二めぐむ保育園は1歳児0.92倍、2歳児1.67倍です。1歳児は短時間勤務でも入所できるでしょう。
長吉第1保育所は1歳児2.33倍です。過去の入所者平均点等から推測すると、フルタイム共働きならば概ね入所できそうです。
長吉第3保育所は1歳児1.14倍です。フルタイムに準ずる点数なら入所できそうです。
長吉六反保育園は1歳児1.78倍、2歳児1.5倍、3歳児1.2倍です。1歳児はフルタイム共働きでなければ厳しいでしょう。
天宗瓜破園は0歳児1.89倍です。0歳児の第1希望数が昨年より3倍も増え、急激に難しくなっています。
天宗瓜破東園は2歳児2.5倍です。募集数が多い保育所なので、2歳児以外の第1希望者の大半は入所できるでしょう。
天宗長吉園は1歳児1.04倍、3歳児1.67倍です。1歳児は勤務時間がやや短い方でも入所できそうです。
東喜連保育園は1歳児1.25倍、2歳児4倍、4歳児5倍です。1歳児の第1希望者数が昨年より半減しています。2歳児は恒常的に募集数が足りていません。
平野愛和学園は1歳児1.75倍、2歳児1.27倍です。募集数は多いものの、それをやや上回る児童が第1希望としています。勤務時間がやや短い方でも入所できる可能性が高いです。
平野愛和第三学園は1歳児1.54倍、2歳児1.29倍です。1歳児はフルタイム共働きに近い点数が必要かもしれません。
平野愛和第二学園は3歳児1.33倍です。0-2歳児は第1希望が少なく、殆どの方が入所できるでしょう。
平野西保育所は1歳児1.45倍です。フルタイム共働きでなければ厳しいでしょう。多くの児童が第1希望としている2-4歳児は、募集予定がありません。
キッズコート平野東保育園は0歳児1.17倍です。いずれの年齢であっても、やや低い点数でも入所できるでしょう。
末次保育園は1歳児1.33倍、3歳児0.8倍です。こちらもやや低い点数でも入所できるでしょう。
六反南保育園は第1希望者が全年齢で募集予定数を大きく下回っています。2次調整も行われそうです。
幼稚園型認定こども園東平野幼稚園・認定こども園西平野幼稚園は、第1希望者が非常に少ないです。2号認定(3-5歳児の保育)のみを募集するこども園は、0-2歳児の保育を求める保護者とマッチングしません。
認定こども園喜連幼稚園は0歳児4倍、1歳児1倍、2歳児1倍、3歳児3倍です。0歳児はきょうだい加点で決まってしまいそうです。
地域型保育事業で第1希望者が多いのは、すまいる保育園平野の1歳児(募集予定無しに6人)、クローバーひまわり保育園の0-1歳児、ほわいと保育園瓜破東の1-2歳児です。
すまいる保育園平野の1歳児は、昨年も第1希望者が非常に多かったです。何かがあるのでしょうか。
今後の予定&お願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。
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