「育休を延長する為に保育等への入所を申し込み、入所不承諾通知を得る」という方法が取りざたされています。
こうした申込みには賛否両論があるでしょう。価値判断は非常に難しいです。
ここでは是非を論じるのでは無く、入所不承諾通知を確実に入手する方法を検討します。
確実に入手し、極力迷惑を掛けない方法を
重視するのは次の2点です。
1点目は「入所不承諾通知を1次調整で容易かつ確実に入手する」事です。
万が一でも1次調整で入所承諾されてしまうと大きな問題が生じます。申込者は内定を辞退し、かつ2次調整へ申し込まなければならず、煩雑な作業が生じてしまいます。
また、入所承諾によって、その保育所へ本当に入所したかった方が入れなくなってしまいます。内定辞退によって空いた枠は、繰り上げられるか2次調整で配当されるかは不透明です。
もう1点は「自治体の入所審査業務に極力負担を掛けない」事です。たとえば大阪市で居住区以外の保育所等を第1希望とした場合、居住区と保育所所在区で事務調整が生じると聞きました(現在も行われているかは不明)。
居住区内にある保育所を第1希望として申し込めば、審査は区役所内で完結します。
では、どの保育所等を第1希望とすれば、入所不承諾通知が得られるのでしょうか。フルタイム共働き(大阪市なら200点)でも入所するのが極めて難しい保育所を選びます。
1歳児入所倍率が高く、募集数が少なく、利便性が良い保育所を
不承諾通知を得たい方の多くは1歳児クラスへ申し込むでしょう。
第1希望とすべきは、1歳児募集予定数が少なく、入所倍率が非常に高い保育所です。
具体的には入所倍率が3倍以上、できれば募集数が3人以下の保育所を選びます。こうした保育所は、一定の加点がなければほぼ入所できないでしょう。
中には1歳児募集を行わない保育所もあります。しかし、こうした保育所を第1希望とする児童は原則としていません。たまたま年度末に退所者が生じてしまい、不本意に入所が承諾されてしまう危険があるので推奨しかねます。
地域の中心部や駅に近いといった、利便性が良い場所にある保育所も候補です。こうした保育所は送迎・通勤に便利であり、多くの方が第1希望とします。得点が高い、共働き世帯が多いのも特徴的です。
また、過去の申込数・募集数・入所最低点等を公表している自治体もあります。こうした資料を参考に利用する事により、入所しにくい保育所を容易に選び出せます。
大阪市で確実に育休延長できる保育所等はここだ
では、大阪市で育休延長をしたい方は、どの保育所等を第1希望とすれば良いのでしょうか。
上記の基準及び保育士優先枠の利用状況等を踏まえ、各区から概ね1箇所をピックアップしてみます。
区 | 施設名 | 1歳児入所倍率 (第1希望/募集予定数) |
北区 | 音色つばさ保育園 | 22倍(1/22) |
都島区 | 認定こども園都島児童センター | 9.5倍(2/19) |
福島区 | あい保育園海老江 | 11倍(1/11) |
此花区 | 該当無し | |
中央区 | ゆめ中央保育園 | 5.5倍(6/33) |
西区 | YPC保育園 | 8倍(1/8) |
港区 | 波除学園 | 7.33倍(3/22) |
大正区 | 大浪保育所※ | 3倍(3/9) |
天王寺区 | 蓮美幼児学園うえしおキンダースクール | 6.17倍(6/37) |
浪速区 | ソフィア稲荷保育園 | 5.5倍(2/11) |
西淀川区 | たからこども園 | 6倍(3/18) |
淀川区 | ふたばこども保育園 | 5倍(4/20) |
東淀川区 | 淡路保育園 | 8倍(1/8) |
東成区 | 北中本保育園 | 10.3倍(3/31) |
生野区 | 南生野いちょう保育園※ | 4倍(5/20) |
旭区 | つぼみ保育園 | 4.88倍(8/39) |
城東区 | 認定こども園成育児童センター | 4倍(4/16) |
鶴見区 | トレジャーキッズよこづつみ保育園 | 12倍(2/24) |
阿倍野区 | あい保育園昭和町 | 6.5倍(4/26) |
住之江区 | 認定こども園愛和学園 | 7倍(5/25) |
住吉区 | ひまわり保育園 | 9倍(1/9) |
東住吉区 | 城南学園保育園※ | 4.25倍(4/17) |
平野区 | カリーノ保育園 | 3.25倍(4/13) |
西成区 | 該当無し |
(※印は、万が一の場合、入所できてしまう恐れがあります)
大阪市の希望保育所等の追加変更は今週末まで
大阪市の保育所等入所申込において、希望保育所等を追加変更できるのは今週末(11月22日、23日金曜日は祝日!)までです。
どうしても入所したい方、反対に入所不承諾通知が欲しい方などは、確実に期限内に手続を行って下さい。
落選狙いの人は後ろめたさがあると思いますが、役所の事務処理の手間を減らすためにも、必ず正直に申し出るべきだと考えます。
私は鶴見区在住ですが、提出前に保健福祉センター窓口で相談したところ嫌な顔はされませんでした。
あちらもそうするしか方法がないことは理解してくださっているようです。
追記です。
申請書は通常通り記入し、第一希望のみ保育園を書くように言われました。
何区ですか?ぜひ教えてください!
いつも拝見しております。
不承諾通知ですが、わたしの住んでいる区では
育休延長目的の保育園申請であることを正直に伝え、窓口で渡される承諾書のようなものに審査にかけないよう署名をすると、不承諾通知がもらえます。
全ての区でこのような処理がされていると思っていました。
コメントありがとうございます。
育休延長を目的とする申込みに対し、各区役所で様々な対応を行っているのですね。
第1希望のみを記入させる区、無審査承諾書?を提出する区、様々な実例をご紹介頂きました。
対応例が分かれているという事は、全市で統一されたルールがない事の裏返しでしょう。
無事に育休が延長できると良いですね。