大阪市の小中学校は、今日7月20日が1学期の終業式でした。猛暑対策として、終業式を体育館ではなく各教室で行った学校もあると聞きました(校長講話をスピーカーから流したそうです)。
明日から長い夏休みだと思うと、非常に気が重いです。特に平日の弁当作りが憂鬱です。大阪市の「いきいき」、夏休み中は弁当持参です!
学期末というと通知表です。最近の小学生の通知表はどうなっているのでしょうか。校務ICTを利用して通知表を作成している、大阪市の例を取り上げてみます。
小学1-2年生は3段階、3-6年生は5段階評価が一般的
大阪市の通知表は「学校生活のお知らせ」と標記されています。
最も気になるのが学力評価です。大阪市では「学習の記録」として表示されています。国語や算数等、各科目毎に評価されています。
多くの小学校では1-2年生の通知表は3段階、3-6年生は5段階で評定付けされています(様々なパターンが存在します)。5が「大変良くできました」、1が「がんばりましょう」というのは昔と一緒です。
また、評価は相対評価ではなく「絶対評価」で行われているそうです。
同市の通知表は、小学校では多くが絶対評価だが、中学校では相対評価が主流。市教委の関係者は「標準例を示し、中学の通知表も絶対評価へ切り替えを促したい」と話している。
https://www.sankei.com/west/news/140109/wst1401090065-n2.html
クラス上位の7%が「5」といった割り振りではなく、5に相当する児童は全て「5」と評価されているそうです(私が子供の頃は相対評価だった覚えがあります)
大阪市特有の事情かもしれませんが、これには「地域間の学力格差」という深刻な事情が関係しています。
大阪市教委の関係者によると、標準例の作成を進める背景には、地域間の学力格差が大きいという事情もあるという。このような状況で相対評価が行われた場合、通知表が学力の正しい“物差し”にならない可能性がある、と説明する。
大阪市立小学校データベースを作成した際、ほぼ全小学校の学力テストの結果を把握しました。驚くほどの学力格差がありました。
相対評価を採用してしまうと、学力上位校の「3」より学力下位校の「5」の方が学力が低くなりかねない状況です。
また、学習の記録には「観点別学習状況」という項目もあります。各教科毎の関心・意欲・態度や様々な能力・知識・技能等につき、「がんばりました」や「がんばりましょう」に「○」が付けられています。
道徳は担任の所見か
今年から教科化されたのが「道徳」です。教科ですが、3段階や5段階で評価されるものではありません。
大阪市の場合、「道徳」という欄が設けられています。道徳の授業で扱った様々な題材につき、児童がどの様な感想等を頂いたかが記されている様です。
これ以外にも、学校生活での行動・特別活動・出欠等、学校生活に関する様々な内容が記されています。
今晩は通知表を見ながら、まずは酷暑の1学期を終えた子供を褒めてあげて下さい。その上で、学習が足りない部分等につき、夏休みでどうやって克服していくかを考えて下さい。
我が家は読み書きする能力が不足しているので、夏休みはできる限り図書館や書店へ連れて行きたいと考えています。
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