保育施設での重大事故を防ぐ為、大阪市は事故防止・発生時対応マニュアルを作成・公開しました。
保育施設での子どもの事故を防ごうと、大阪市は、昼寝や食事など重大な事故が起きやすい状況ごとに注意点をまとめたマニュアルを作成し、市内のすべての施設に配布することになりました。
おととし4月、大阪・淀川区の認可外の保育施設では、昼寝をしていた1歳の男の子の体調が急変して死亡しました。この事故を受けて、大阪市は、保育施設での子どもの事故を防ぐためのマニュアルを作成しました。マニュアルは、昼寝や食事など、重大な事故が起きやすい状況ごとに注意点をまとめているのが特長です。
具体的には、▽昼寝の際には、子どもをうつぶせの状態で寝かせないことや呼吸の有無をこまめに確認すること、また、▽食事の際には、十分な時間をかけることなど、事故防止のためのチェックリストが設けられています。
大阪市は来月にかけて、認可外も含めた市内のすべての保育施設の責任者に対して研修を行い、マニュアルを配布するということです。
「おととし4月の事故」とは、「たんぽぽの国(認可外保育施設)」で発生した事故です。
第三者委員会が「マニュアルの不備」を指摘し、これを受けて作成された物となります。
マニュアルは大阪市ウェブサイトに掲載されています。
このマニュアルは、「基礎編」と「作成の手引き」の2冊で構成されており、「基礎編」では、こどもを預かる保育施設における心がまえや、こどもの命を守り、日々安心できる環境づくりには何が大切なのか等を、「睡眠中」「水遊び中」「食事中等」の重大事故が発生しやすい場面ごとに、見開きのページとして「事故防止のチェックポイント」や「事故発生時の対応」を示すなど、新たに保育に携わる人材にも分かりやすいものとなっており、各保育施設において、事故防止等の取り組みに活用いただけるものになっています。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kodomo/0000434307.html
ただ、掲載されているマニュアル(PDFファイル)はページ毎に分割されており、更にページ毎にA4とA3が混在しています。
そこで、各PDFファイルを統合し、A4サイズに統一したファイルを掲載しておきます。
保育施設向けとして作成されたマニュアルですが、乳幼児がいる子育て家庭でも大いに参考となる内容となっています。
特に睡眠中・誤嚥予防のチェックポイントや事故発生時の対応が記載されたページは、すぐに目を通すべきでしょう。
こうした内容は産婦人科・母親学級・定期健診・配布されたチラシ等に記載されていたかもしれません。しかし、出産直後は非常に慌ただしく、すっかり忘れてしまいがちです。
今一度目を通して、自宅等に危険がないか再確認して下さい。