園長一族による多額の私的流用が指摘されたみるく保育園（東大阪市）、ようやく事業を継承する法人が決まりました。
【東大阪】社会福祉法人篤雅音会・みるく保育園（東大阪市角田３ノ７ノ27）の事業継承と新園舎整備を行う事業者公募について、審査の結果、弘友福祉会（東大阪市上六万寺町13ノ40）を事業継承者に選んだ。
弘友福祉会は東大阪市内に本部があります。同市内であおぞら保育園・特別養護老人ホーム等を運営しています。
みるく保育園での私的流用等に繋がった一因に、理事長・園長・副園長等の主要幹部を身内で固めていた点が指摘されます。この点、事業を承継する弘友福祉会では理事長・理事等に同じ名字の者はいません。
篤雅音会は債務超過
では、みるく保育園を運営していた社会福祉法人篤雅音会と理事長一族はどうなっているのでしょうか。
社会福祉法人篤雅音会は債務超過へ転落していました。
登記情報によると、平成27年3月末では資産の総額は2,228万9,468円とされていました。しかし、平成28年3月末は「債務超過額金809万3,857円」と記載されています。
法人の財務内容を精査した結果、本来は法人内にあるべき資産が私的流用等で外部へ流出しており、実態は債務超過に陥っていたのでしょう。
また、理事長たる理事（園長）は平成27年8月9日付けで退任したと、平成28年5月9日に登記されていました。代わりに平成27年11月4日に3名の仮理事が選任されています。
元理事長に対する刑事責任は？
一方、元理事長（園長）・元副園長夫婦に対する刑事責任の追及は不明です。刑事告発する方針との報道が行われましたが、その後の進展は不明です。
同種の行為が行われないよう、厳格な対処が必要でしょう。
