入園準備シリーズ、今回は「情報交換ツールとしてのスマホ・LINE」を取り上げてみます。
保護者でのスマホの普及率は9割以上
iPhoneから始まったスマートフォン(スマホ)ブームは保育園の保護者も例外ではありません。3年ほど前はガラケーの方が多かった覚えがありますが、現在は殆どの保護者がスマホを利用しています。
ガラケーと同じく通話・メールとしての利用から、園内の掲示板等の写真撮影・アプリを利用した連絡ツール・子供の遊び道具と、使い方は様々です。
保護者間の情報交換はLINEが主か
私の周囲では、専らLINEを利用して情報交換が行われています。メールやTwitterでは1対1のやりとりとなってしまいます。が、LINEは初心者でも利用しやすく、複数人間で容易にコミュニケーションを取れます。画像やスタンプ等が送れるのも魅力的です。実家の祖父母とのやりとりに使っているという話も聞きます。
OSに依存しないのは重要な点です。iOS・Androidのみならず、Windowsからでも利用できます。iOSのみに対応したアプリだったら、これほどまでに広がらなかったでしょう。
年齢・職種・ITスキルが後半に散らばっている保育園の保護者であっても、スマホ・LINEは殆どの方が使いこなせている印象を受けました。全国各地の保育園・幼稚園・小学校等でも同様の状況ではないでしょうか。これを上回るツールは思いつきません。
掲示物等は写真撮影・共有が便利
保育園や幼稚園等からのお知らせは、文書と掲示が併用されています。重要な連絡事項が多く、見落とすと致命的な物も少なくありません。
掲示はメモを取るのが面倒な為、撮影している保護者が少なくありません。LINE・iCloud・おたよりBOX等を利用すれば、他の方との共有も簡単にできます。
保護者間とは異なり、園からの連絡の多くは専らアナログ的な手段が用いられています。セキュリティ面・情報伝達の確実性に加え、「園の幹部職員や事務職員にスキルがない」のも理由の一つです。少しずつデジタル化されてネットへ移行していくでしょうが、まだまだ時間が掛かりそうです。
子供の遊び道具として
朝夕の保育園外では、自転車に乗ってスマホに見入っている園児をしばしば見かけます。Youtube、特におもちゃを紹介しているチャンネルを見ている事が多いです。子供にじっと大人しくして欲しいときには、この様な使い方は極めて有効です(是非は別として)。
ただ、子供が誤って電話を掛けてしまう、変なメールを送ってしまう場合もあるそうです。セキュリティ面等を考えると、子供用のスマホ、できれば大画面タブレットを準備するのが良いかもしれません。
入園前にスマホの準備を
この様に、保育園や幼稚園等でのやりとり(施設側を除く)はスマホありきという状況になっています。地域差はあるでしょうが、似た傾向だと見ています。
保育園や幼稚園等を利用している保護者にとって、スマホは「必須に近い道具」となっています。繰り返しになりますが、ここ2-3年で劇的に変化しました。
多いのは最新型か1つ前のiPhoneです。誰でも使いやすそうで、見た目も綺麗なのが理由でしょう。Androidも多く使われています。WindowsMobileは見た事がありません。
キャリアと契約するか、MVNOを利用するか
スマホの契約・利用方法は大きく分けて2通りです。
1つは大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と契約する方法です。毎月8,000円前後(本体代込み)の支払いとなるのが一般的なケースです。
ショップやキャリアの手厚いサポートが受けられる、家族で同じキャリアを利用すれば家族間無料通話が受けられる、キャリアメール(@docomo.ne.jp等)を引き続き利用できるのがメリットです。
もう一つの方法はMVNO(いわゆる格安SIM)を利用する方法です。
格安SIMとは大手キャリア(殆どはドコモ)から事業者が回線を借り、消費者へ小売りする仕組みを利用しています。データ通信利用料は月額1,000-1300円というのが一般的です。大手キャリアのパケット通信料金と比較にならない程の安さです。
スマホ本体は別の業者から購入します。街中にある中古ショップ・amazonのスマホ特集が代表的でしょうか。iPhoneでしたらAppleの公式ページからでも入手できます。Androidの方が安めです。iPhoneなら3月24日から発売されるiPhoneSEが第一候補でしょうか。
購入するときは「格安SIMとスマホ本体の組み合わせ」にご注意下さい。たとえばスマホがドコモ白ロムiPhone6の場合、利用できる格安SIMは「ドコモ系MVNOのnanoSIM(SMS対応推奨)」となります。少々ややこしいです。
なお、iPhoneを購入するときは保存容量が16GBのモデルはお勧めできません。動画を撮影していると、あっという間に容量が無くなってしまいます。少なくとも32GB/64GBのモデルを選んで下さい(AndroidはSDカードを利用して拡張可能)。
オススメなのは「通話用(&メール)の携帯電話と、データ通信用のスマホの2台持ち」です。大手キャリアとMVNO、両方のメリットが受けられます。
項目 | キャリア | MVNO利用 |
スマホに要する費用 | 月額8,000円前後 | 月額1,300円 |
スマホ本体代 | ||
通話用携帯電話に要する費用 | 月額1,000円 | |
概算費用(2年) | 20万円弱 | 6万円+本体代 |
圧倒的な費用差です。
入園式もスマホで撮影
もうすぐ入園式という方も大勢いらっしゃるでしょう。保護者も参加する保育園での行事を見ていると、多くの方はスマホで撮影を行っています。入園式や卒園式と言った重要行事も例外ではありません。お世話になっている保育園では、スマホ>>>ビデオカメラ>コンデジ・一眼という順でした。
以前と比べてスマホカメラの性能が上がり、動画も気軽に撮影できるようになりました。同じデバイスで見返せる使い勝手の良さもあります。そのままメールやLINE等で祖父母等に送れます。本当に便利になりました。
入園前にご検討下さい。