ニュースや待機児童・保育所探しから少し離れ、今回は「スマートフォン(スマホ)」を取り上げてみます。1年前にも同趣旨の記事を掲載しました(こちら)が、状況は大きく動いています。
スマホを持っている保護者はほぼ100%
子供が保育所や幼稚園等に通っている保護者の大半は、スマホを所有して自由に使っているでしょう。お世話になっている保育所で、少し前まではガラケーをチラホラ見かけました。が、最近は殆ど見なくなりました。
ほぼ100%の保護者がスマホを持つ様になったと感じています。時代は変わりました。保育所等での親たちの間では、「スマホが前提」となっています。小学校や中学校でも同じでしょう。
特に多いのはiPhoneです。ぱっと見た限り、iPhone7・iPhone6s・iPhone7Plusが多そうです。アンドロイドは1/3程度と感じます。
連絡・情報交換はLINEが中心に
他の保護者(いわゆるママ友)から電話やメールが来る事は殆どありません(そもそもメールアドレスを知らない)。何かあったら、すぐにLINE(ライン)から連絡が飛んできます。
LINEの長所はOSに依存しない点です。iOS・Android・Windows等から利用できます。またユーザーインターフェイスが優しく、IT関係に強くない方でも利用しやすいソフトウェアとなっています。
保育園の遠足での持ち物・先生の話題・土日のお出掛け・習い事関係、ほぼ全てがLINE経由です。インストールしていなければ、こうした連絡がやってこなかったでしょう。
しかし、保育所からの連絡は相変わらず電話・紙です。重要連絡は電話としても、一般的な連絡はLINE等の電子ツールへ切り替えても大半の方は支障が無いでしょう(支障がある方への対応が大変となりますが)。
お知らせ類は画像化・クラウド上で保存共有
保育所等へ入所して驚かされるのは、お知らせや予定表等の多さです。最近は慣れましたが、当初は膨大な量に驚いた覚えがあります。
月初めには予定表・献立・担任からのお知らせがあり、行事・持ち物・保育の様子・事務連絡等が記載されたプリントが随時配布されています。園内の掲示板に掲載されるだけという場合もあります(以下「お知らせ類」とします)。
以前はこうしたお知らせ類を1枚1枚ファイリングし、かつ夫婦間ではメールで共有していました。しかし、量の多さに作業が追いつかなくなり、多くのメールの中に埋もれてしまう事もしばしばでした。
様々な手段を検討した結果、「お知らせ類は画像化し、クラウド上で保存・共有する」という方法にたどり着きました。
具体的には、(1)お知らせ類をスマホで撮影する、(2)夫婦で共有しているクラウドに保存する(→相手方のスマホでも見れる)、(3)プリントを廃棄、(4)重要な予定(保育参観等)はクラウドカレンダーへ入力、という流れです。
必要なお知らせ類は全てスマホで撮影してデータ化します。プリントは広げて撮影、掲示物はスマホを向けて撮影しています。
保存するクラウドはスマホ・OS等によって変わってきます。代表的なアプリはおたよりBOXやLINE、iPhoneではiCloudも利用できます。
クラウドへ保存すると、共有している他のスマホ等でもすぐに見られる様になります。1つずつメールで送るより遙かに便利です。我が家では、関連するデータを全て「○○ほいくえん」というクラウドアルバムへ保存しています。
こうする事で過去のデータも全て持ち歩けます。「1年前の行事では、何を準備したっけ?」という時も、すぐに確認できます。
クラウドへ保存したら、我が家ではプリントを廃棄しています。本当は保存しておきたいのですが、見返す機会が殆ど無いのが実情です。場所も取ります。仕方ありません。
また、保育参観・弁当日等の重要な予定は、クラウド上のカレンダーへ入力しています。アルバムと同じく、カレンダーも夫婦で共有しています。「見ていない、聞いていない、知らなかった」という言い訳が出来ないシステムです。
行事等の撮影も多くがスマホ
スマホの撮影機能はとても便利です。入学式や運動会等の行事でも、多くの方はスマホで撮影しています。
一昔前まではスマホの画質が決して良くなかったのですが、最近はメキメキと向上しています。最近はコンパクトデジカメと遜色ない水準です。
動き物や暗い場所での撮影は未だに苦手ですが、動画や暗所撮影機能も組み合わせれば、多くのシチュエーションに対応できます。
スマホの準備を!
保育所や幼稚園等でのやりとりは、「スマホありき」という状況になっています。また、家庭内での情報共有にも大活躍します。既に持っている方は活用を、まだ持っていない方は購入・契約を検討して下さい。
スマホの契約・利用方法は大きく分けて2通りです。1つは大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と契約する方法です。毎月8,000円前後(本体代込み)の支払いが一般的です。
ショップやキャリアの手厚いサポートが受けられる、家族で同じキャリアを利用すれば家族間無料通話が受けられる、キャリアメール(@docomo.ne.jp等)を引き続き利用できるのがメリットです。
もう一つの方法はMVNO(いわゆる格安SIM)を利用する方法です。
格安SIMとは大手キャリア(殆どはドコモ)から事業者が回線を借り、消費者へ小売りする仕組みを利用しています。データ通信利用料は月額1,000-1300円というのが一般的です。大手キャリアのパケット通信料金の半額~1/4程度の安さです。
スマホ本体は別の業者から購入します。街中にある中古ショップ・amazonから購入するのが簡単そうです。
最近は格安SIMとスマホをセットで販売する店舗(イオンモバイル等)も増えてきました。iPhoneでしたらAppleの公式ページからSIMフリー版を購入するのも良い方法です。
なお、iPhoneでは保存容量16GBのモデルをお勧めできません。動画を撮影していると、あっという間に容量が無くなってしまいます。少なくとも32GB/64GBのモデルを選んで下さい(AndroidはSDカードを利用して拡張可能)。
オススメなのは「通話用(&メール)の携帯電話と、データ通信用のスマホの2台持ち」です。スマホ本体代金を払ってしまえば、月額2000円台で維持できます。
スマホが当然の時代に
保育所等での横の連絡に、スマホは必要不可欠となっているのが実情です。有ると無いのでは、園生活の難易度(?)が大きく違ってきます。保育所や幼稚園等に限らず、小学校でも応用が効くと思います。
中には「スマホの画面が小さすぎて使いにくい・見にくい」という方もいるでしょう。そうした方は、画面が大きいタブレットをお勧めします。
出先で通信が出来るセルラーモデルでなく、Wi-Fiモデルでも十分です。新たに発売された廉価版のiPadでしたら4万円前後で購入できます。
また持っていない方は、早めに購入して下さい。既に持っている方は、有効に使って下さい。