保育所・幼稚園や小学校等に日々登園するにあたり、園から配布されるプリントとは切っても切り離せません。
特に今春から入園された方は大量のプリント類に驚いたかもしれません。

よくよく考えると、保育所等からの連絡がプリントを経由して知らされるのは、現在の親世代が子どもの頃と全く変わっていないのではないでしょうか。
ここ数年だけでも世の中は凄まじく変化している一方、保育所等から保護者への情報伝達手段は今も昔も殆ど変わりません。
不思議な現象です。

そうした大量のプリントを効率よく管理するアプリ「おたよりBOX」が4月2日から提供されています。
現在はiOS版のみが公開されていますが、Android版アプリもリリースを準備しています。

 ニフティは4月2日、保育園・幼稚園や小学校、習い事などでもらう毎月の保護者向けのおたよりやお知らせなどのプリントを、スマートフォンで撮影して整理できるiOS向け無料アプリ「おたよりBOX」の提供を開始した。

おたよりBOXは、「小学校のほか塾や習い事もあり、種類が多くて管理しきれていない」「兄と弟のどちらのものか分からなくなる」「忙しくて整理する時間がなく、大事なものがすぐに見つけられない」「家に帰らないと確認できない」といったプリントに関する悩みを解消する目的で開発された、プリントをデジタル化して管理できるアプリ。

プリントをスマートフォンで撮影した際には、プリントの四隅を認識して自動で撮影と台形補正をするという。

また、何のプリントかが分かるように任意の部分を一覧で大きく表示させたり、兄弟姉妹がいる家庭向けに各プリントに目印をつけて子どもごとに管理したり、プリントにメモやアラームを付けたりできる。年間行事予定や献立表などよく見るプリントは、すぐに確認できるようクリップしておくことも可能だ。

なおこのアプリは、実際に育児をしながら働いているニフティ社員の意見をもとに企画、開発したという。

http://japan.cnet.com/mobile/35062655/

物は試しと早速使ってみました。
手順は簡単でした。

(1)管理したいプリントを適当に置く
(2)アプリを起動して「撮る」→「写真を撮る」をタッチする(撮影済み写真の選択も可能)
(3)起動したカメラをプリントへ向けると自動的に四隅を認識&シャッターも自動的に切れる
(4)歪んで撮影したプリントも長方形に自動的に補正処理される
(5)一覧で表示させたい部分を指定して保存される
(6)プリント毎に子供の名前・日付・アラート通知等を登録する

ユーザーインターフェイスは迷わない様に単純化されています。
スマートフォンでアプリがインストールできてメールやカメラが使える程度の方なら簡単に使えるでしょう。

気になった点は上記(3)の四隅自動認識の遅さです。
プリントの大きさや背景色とのコントラスト等にも因るでしょうが、私の環境では認識・撮影終了までに5秒ほど掛かりました。
もう少し早くないとイライラしてしまいそうです(苦笑)。
また、子供の名前・日付等を選択するのが面倒で、撮影したままで放置するケースが多くなりそうです。

大きな欠点(=改良の余地がある)だと感じたのは「撮影したスマートフォンのみでしか情報を確認できない」という点です。
子供の予定を確認したい時、スマートフォンが手元に無い場合も少なくないでしょう。
職場のデスクトップPCや配偶者が持っているスマートフォンで確認したい機会はきっとあります。
本アプリはあくまでアプリ&端末単体での情報管理を行っていると推測され、他端末等との共有機能は有していません。
少なくとも現時点では「おたよりを家族で共有する」性質のアプリではありません。
端末単体において1人で管理するのに適したアプリです。

ちなみに我が家は重要なプリント類はスマートフォン等で撮影後、オンラインストレージに保存し、アカウントで紐付けているスマホやPC等で確認できる様にしています。
保存と同時に各端末へ通知が行われるので、見落としも起こりにくいです。
具体的な方法を知りたい方は、別途お問い合わせ下さい。

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(4/10追記)
おたよりBOXの開発チームの方からメッセージを頂きました。
各種機能の改善・追加やAndroid版の開発等も行うとの事です。
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