(事故現場、グーグルストリートビューより)

とても悲しい事故です。幼稚園へ登園中の親子3人が自動車に衝突されました。残念な事に母親が亡くなり、子供2人も重軽傷を負いました。


けさ(7日)、香川県高松市中心部の市道で自転車が軽乗用車にはねられました。自転車に乗っていた母親と男の子2人が病院に運ばれましたが、母親(39)が死亡しました。

警察によりますと、きょう午前7時45分ごろ、高松市番町3丁目の市道で、交差点を横断していた自転車が軽乗用車にはねられました。

自転車には近くに住む川口泰葉さん(39)と男の子2人が乗っていて、川口さんが意識不明の重体で病院に運ばれましたがその後死亡、1歳の男の子が重傷、5歳の男の子が軽傷だということです。軽乗用車に同乗していた男性(20)にけがはありませんでした。

警察は、軽乗用車を運転していた高松市の会社員の女(20)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。現場は信号機のない交差点で、警察が事故の状況を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3fe5948a0d5ec342f23a517790391acbbf156f09

事故現場は香川大学の近くでした。正門から約100メートルほど東にある、信号が無い交差点でした。横断歩道は一箇所にだけマーキングされています。

ニュース映像によると、警察の鑑識職員が横断歩道と北行きの車道が交わる地点を念入りに採取活動を行っていました。東西方向に移動していた自転車と、(ストリートビュー手前側から奥へと)北に向かっていた自動車が衝突しました。

交差点の見通しは極めて良好です。四つ角に視界を遮る障害物等は全くありません。交差点に差し掛かろうとする自転車は随分前から視界に入った筈です。ここで事故が起きたのが不思議なぐらいです。

事故を起こした軽自動車は左前部とボンネットが激しく損傷していました。一方で自転車に明白な損傷は見つけられませんでした。池袋の交通事故とは異なり、軽自動車は著しく速い速度で走行していたとは考えにくいです。

毎日、大勢の方が幼稚園や保育所等へ自転車を利用して登園しています。いくら気を付けていても、向かってくる自動車を避ける術は乏しいです。自転車目線で重要な事故対策は「ヘルメット着用」です(本件事故の被害者の着用有無は不明)。

子供2人を乗せた自転車は本当に重いです。親子3人と自転車の重量を合わせると、優に100kgを越えます。小回りは効かず、操作しやすい自転車ではありません。向かってくる自動車に気付いても、回避するのは難しいです。

いつ、どこで交通事故に巻き込まれるかは分かりません。くれぐれも気をつけて下さい。