大阪市東住吉区の公立小学校の学校給食に異物が混入したり、汚れた皿やしゃもじを提供する問題が続発していました。
大阪市は契約を解除する方針を固めました。
大阪市内の小学校の給食で、今年4月に調理業者を変更して以降、異物混入などのトラブルが相次いだことめぐり、大阪市教育委員会が当該の学校の給食を受託していた調理業者との契約を解除する方針を固めたことが複数の関係者への取材で分かりました。
この学校では、今年4月以降、調理器具から虫の死骸が見つかったほか、食器がぬれていたり、金属片が付着したりするなど、ほぼ毎日のように給食を巡るトラブルが続いたということです。
また、食器に洗い残しがあり、汚れがひどい日には、急遽、おかずの提供をとりやめることもあったということで、中には給食を信頼できず、弁当を持参する家庭もあるということです。
市の教育委員会などは調理業者に指導を行い、責任者を交代させるなどの対応を行ってきましたが、横山英幸市長は、先月20日、「契約解除の可能性も視野に入れて、現場と状況を見ながら対応していきたい」と話していました。
この業者は、大阪市内の複数の学校で調理業務を担当していますが、今回の学校とは別の学校1校もこの業者との契約を解除する方向で調整を進めているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8ae94581e7efa310caf74929be431901eef70e1
調理業者は当該小学校の調理業務を令和7年度から新たに受託しました。
実施校及び受託業者一覧（令和６年４月１日現在）及び実施校及び受託業者一覧（令和７年４月１日現在）によると、東住吉区で令和7年度から受託業者が変更された小学校は下記4校でした。
| 学校名 | 令和6年 | 令和7年 |
|---|---|---|
| 東田辺小学校 | 株式会社ニチダン | ナンブフードサービス株式会社 |
| 鷹合小学校 | 朝日給食株式会社 | キョウワプロテック株式会社 |
| やたなか小中一貫校 | コック食品株式会社 | マルタマフーズ株式会社 |
| 湯里小学校 | 朝日給食株式会社 | キョウワプロテック株式会社 |
ナンブフードサービス株式会社とマルタマフーズ株式会社は給食調理や食堂運営を主たる業務としていますが、キョウワプロテック株式会社は幅広く手がけている業務の一つに給食事業があります。
各学校毎の入札内容等は入札経過調書から確認できます。技術点が60点満点、価格点が40点満点、合計100点満点となっています。
1社しか入札していない学校もあれば、驚くほどの低価格で落札されている学校もありました。
子供が学校で充実した学びを行うには、学校給食は極めて大切です。我が家の子供は帰宅してからの開口一番で、訊いてもいないのに「今日の給食は美味しかった！おかわりした！」と話し出す日が多いです。
親にとっても学校給食の存在は有り難いです。学校行事等の関係で稀に学校へ弁当を持参する日があるのですが、普段より早起きして弁当を作るのは負担が重いです。やむを得ない事情が重なって弁当が3日間も続いた際は、流石に学校へ「困ります」と愚痴を言いました。
親にとっても子供にとっても大切な学校給食が十分な形で提供されないのは、まさしく死活問題です。
小学校や大阪市は我慢して改善指導等を行ってきましたが、恐らくは保護者の不満は早々に頂点に達していたでしょう。私だったら「明日からでも業者を変え、損害賠償や違約金を払って下さい。」と主張したいぐらいです。
指導後に改善が図られて問題が解消されれば、今後の学校給食も委ねるという判断が可能でした。しかしながら指導後も問題が続発しており、十分な改善が図られる見通しが立ちませんでした。契約解除はやむを得ません。ただ、新たな業者が即座に決まるかは見通せません。
