あまりに痛ましい事故が起きました。

同乗した自転車で移動していた母親と0歳児が出会い頭で貨物自動車(ワンボックスカー)と衝突しました。胸などを強く打った母親は5時間後に死亡、0歳児も頭部骨折等の重傷を負いました。

 さいたま市西区指扇の市道で6日午後4時30分ごろ、貨物自動車と自転車が衝突し、自転車に乗っていた同区に住む会社員の女性(31)が胸を強く打って病院に運ばれたが、死亡した。同乗していた0歳の娘も頭の骨が折れる重傷を負ったが、命に別条はないという。

 大宮西署は、自動車を運転していた千葉県鎌ケ谷市東初富3丁目の会社員横山琢也容疑者(36)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。容疑を過失運転致死に切り替え、捜査している。

 署によると、現場は見通しが悪い十字路交差点で、信号機や横断歩道がなく、センターラインもない道路。車が直進中、左側からきた自転車をはねたとみられるという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b03f402308b062362882e20360f934105efe5296

6日夕方、さいたま市西区の交差点で自転車に一緒に乗っていた31歳の母親と0歳の娘がワゴン車にはねられ、母親が死亡し、娘も頭の骨を折る大けがをしました。

6日午後4時半ごろ、さいたま市西区の交差点で自転車に一緒に乗っていた近くに住む会社員で、母親の坂口奈々さん(31歳)と0歳の娘がワゴン車にはねられました。

2人は、病院に運ばれましたが、警察によりますと坂口さんは胸などを強く打っていておよそ5時間後に死亡しました。

また、娘も頭の骨を折る大けがをしましたが、命に別状はないということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250107/k10014686441000.html

ご冥福をお祈りします。

事故現場はJR川越線西大宮駅の南南西約100メートルの地点です(一部報道にある南西200メートルは誤り)。川越線沿いの側道から一本南へ入った場所です。「ブルームーン」が接している十字路です。

以前は竹林等が広がっていましたが、ここ数年の間に宅地化・道路敷設されました。ゴーグルストリートビューが入り込んでいない、新しい道路です。

この交差点から西大宮駅へ向かうには、北上して線路沿いの側道を東へ向かうのが一般的でしょう。西から東へ向かっていた自転車と北上する貨物自動車が衝突したと考えられます。

2年前に撮影されたストリートビューには「車両通り抜けできません」との看板が確認できますが、衛星写真を見る限りでは道路は開通しています。

交差点の見通しはよくありません。交差点の際までマンションの階段部分が張り出しています。一時停止しない限り、出会い頭からやってきた自転車や自動車を確認できたのは衝突する直前だったでしょう。

当時の気象条件も事故を誘発しやすいものでした。16時半は日没直前であり、周囲は既に薄暗くなっていました。しかも昨夕は久しぶりに雨が降っていました。自転車にとって日没間際の雨は極めて危険です。カッパや傘や視界や運転に大きな支障を及ぼします。ブレーキ操作も遅れがちです。

また、被害者はヘルメットを被っていた旨の報道はありません。お世話になっている保育園での登園風景を見る限り、子供のヘルメット着用率はほぼ100%です。0歳児も被っています。一方で親は殆ど被っていません(私自身もヘルメットを被っていないので大きな事は言えませんが)。

親子がヘルメットを装着していたかは不明です。ただヘルメットを被っていたら、違った未来があったかもしれません。

一方で自動車が十字路で一時停止した旨の報道もありません。一時停止していたら、自転車の存在には確実に気付いたでしょう。自転車が自動車の存在に気付かなかったことから、恐らくはライトは点灯していなかったでしょう。

新たに宅地化された場所に敷かれた真っ直ぐな道路ではスピードを出してしまいがちです。ましてや同乗者を駅へ送り届ける途中だったので、時間に焦っていたとも考えられます。

保育園の近くでも自動車と自転車が接触しかけた現場を何度も目撃しました。子供を乗せた自転車は不安定です。私自身も今一度気を付けようと思います。