大阪・関西万博の開催が約1年半後の2025年4月13日に迫っています。
大阪では「パビリオンの建設が間に合わない」「建設費が当初予算を大幅に超える」「スポンサー企業にチケットが押し付けられている」等、先行きが暗い話ばかりが聞こえてきます。前向きな話はほぼありません。
我が家で少し悩んでいるのは「チケット」です。家族全員分の割引前売入場券を購入する予定でした。
しかしながら、どうやら大阪府や大阪市が子供達へ大量のチケットを無償配布する方針が示されています。
大阪府は府内在住で府内の小中学校へ通う児童・生徒や4-5歳児に対し、学校行事(社会見学等)を実施する為のチケットを配布する方針です。事実上「学校行事としての入場は無償」とするものとなります。
府の想定では、25年度に府内在住で府内の小中高校に通う児童・生徒(現在計88万人)は、府が入場券を各学校に配布し、学校行事として実施する。4、5歳児や府外の学校に通う生徒と高校に在学していない18歳未満(現在計14万人)については、各家庭からの申請に基づき配布する方針だ。
来年3月までに学校への希望調査を行い、その後、来場希望日などの調整を学校側と実施する予定。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230829-OYO1T50031/
これに加え、2025大阪・関西万博推進特別委員会(2023年9月12日開催)にて大阪市の横山市長は独自に追加招待する考えを示しました。
松田委員(維新)
・万博会場を1回で全て見て回るということは困難
・子どもたちには万博会場内でたくさんのパビリオン等を見ることで様々な課題について考えるきっかけにしてもらいたい
・万博会場に複数回行くことが大事だと思う
・大阪として2回目以降の無料招待を是非とも実現してほしい横山市長
・日本の未来を支える子どもたちにこそ会場を訪れてほしい
・委員ご指摘のとおり複数回会場を複数回来場できるような事業スキームが不可欠
横山市長は「複数回」と明言しています。ただ、2回目の無料招待をどの様な形式で行うかは明らかではありません。
忙しい学校等の状況を踏まえると、半年間で2度も同じ場所へ社会見学等で出掛けるのは困難でしょう。同じ場所へ出掛けるよりも、異なる場所へ出掛けて児童・生徒の知見を深める方が教育的意義が高いです。
となると、残されている方法は「子育て世帯への直接配布」です。
例えばチケット配布を希望する子育て世帯が大阪市プレミアム付商品券2023の様にオンラインで申請し、紙ないし電子チケットが配布あれる仕組みです。これならば学校等との調整も不要であり、2回目の見学を希望する子供・子育て世帯のニーズに適います(ニーズ量は不明)。
こうしたスキームは前売券の販売開始までに固めてもらいたいです。前売入場券を購入した後に「子供向けに無償配布を受け付けます」と言われても、頭を抱えてしまいます。
更なる問題は「パビリオン等の建設が間に合うか」ですね。ただ、「間に合わない」という悲鳴ばかりが聞こえてきます。未だに工事車両の行き来が増えているイメージはありません。