吉村市長が就任してから初の予算市会における焦点の一つであった「5歳児教育費無償化」、これに関する平成28年度予算案が本会議で可決されました。

5歳児の幼稚園授業料は無料に、保育所保育料は現行の約半額となります。詳細は【教育無償化】保育所5歳児保育料は上限13,700円・幼稚園3-4歳児は階層細分化をご覧下さい。

また、予算案には平成28年度に65カ所の保育施設等(入所枠2,590人)の新設や増改築・保育所等における実費徴収における生活保護世帯向け補助の実施潜在保育士への就職準備金の貸付制度が含まれています。ただし、

また、これに先だって保育士配置基準を緩和する条例改正案も原案通りに可決されました。保育現場の判断によって幼稚園教諭等を保育士と見なせる、一定の基準で無資格者による保育を可能とする内容です。詳細は【大阪市会】保育士配置基準を緩和する条例改正案が委員会で可決されました支援会議での配付資料をご覧下さい。

子育て世帯として教育費の負担が緩和されるのはありがたい話です。しかし、市長の口から「幼児教育の重要性」が具体的に語られなかったのが残念です。OECD・犯罪率・都市としての成熟性・カリキュラムという一般論ではなく、市長の経験やあるべき理想像等に基づく個別具体的な話を聞きたかったです。

橋下前市長の時代とは大きく異なり、与野党・大阪市が市会で揉めて議事・議案が二転三転する事もありませんでした。よく言えば粛々と、悪く言えば淡々と議事が進行しました。仮に教育費無償化案が橋下前市長の下で提出されたら、教育こども委員会で激論が交わされたでしょう。

吉村市長下での市会は「無風市会」でした。

———–
(3/30追記)
平成28年度の保育料表は【重要】大阪市H28幼稚園・保育所等保育料が確定しましたに掲載しています。
———–