(追記)
詳細な事故現場が明らかになりました。
当初想定していた場所よりも道幅は広く、見通しもやや開けています。しかし、ブロック塀や生け垣によって見通しが悪い道です。
更に事故が発生したのは日の入りを間近に控えた時間帯でした。たとえ細心の注意を払っていても、物陰で隠れる様に遊んでいたキックボードを回避するのは困難だと感じました。
遊ばせている保護者も車の接近に気づきにくくなっています。モーターで動く電気自動車やハイブリッド車は走行音が本当に小さく、目前まで近づいても音で気づくのは難しいです。
保育園から帰宅する途中に真後ろからクラクションを鳴らされて振り向いたところ、僅か数メートル後ろに自動車が走っていた経験が何度もあります。相当の注意を払っていても分かりません。
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10月15日17時半頃に徳島県阿南市の市道にてキックボードで遊んでいた3歳児が車にひかれ、意識不明の重体となっています。
徳島県阿南市でキックボードに乗って遊んでいた3歳の女の子が71歳の男が運転する車にひかれ、意識不明の重体です。
15日午後5時半ごろ、徳島県阿南市学原町にある市道で「3歳の女の子が車の下敷きになっている」と119番通報がありました。
警察によると、3歳の女の子が別の女の子とキックボードに乗って遊んでいたところ、71歳の男が運転する車にひかれたということです。
この事故で女の子は頭を打ち意識不明の重体です。
男は、学童保育を終えた孫を迎えに行き、孫の自宅に送り届ける途中だったということで、助手席に妻、後部座席に孫2人が乗車していました。
現場は住宅街のT字路で、当時、男が運転する車はそれほどスピードは出ていなかったとみられますが、右折した際に女の子と衝突したということです。(以下省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0fc07fa53c560cdf435bc49bb2075fc9f65d1f7
事故現場は徳島県阿南市学原町中西の市道です。幹線道路沿いに古い住宅地があり、細い市道が網の目の様に広がっています。
この地区をストリートビューでくまなく見ていたのですが、住宅と道路との境界に非常に多くのブロック塀が立ち並んでいるのに気づきました。一例がこちらです(ここが事故現場というわけではありません)。
こうした街並みが集落内に広がっています。「それほどスピードは出ていなかった」という事から、最徐行して運転していたでしょう。細い道路とブロック塀は非常に見通しが悪く、右折した先に何かがあっても直前まで気づきません。
3歳児でも乗れるキックボードの一例がこちらです。2輪ではなくて3輪タイプなので安定します。子供が足の力で地面を蹴って進みます。
歩くよりもスピードが出ます。また、急に立ち止まれません。こちらの製品にはブレーキもありません。
更に事故が起きたのは夕方17時半頃でした。既に日は落ち、路上は暗くなっています。周囲を住宅やブロック塀等で囲まれた道路はより暗い筈です。ヘッドライトを点灯するか迷うぐらいの明るさです。
こうした状況を鑑みると、キックボードで遊んでいる子供が曲がった先にいても運転手が気づくのは衝突直前になってしまうでしょう。衝突するまで見えなかった可能性すらあります。
公道上でのキックボードは本当に怖いです。お世話になっている保育園ではキックボードで遊びながら登園している園児がいるのですが、出会い頭で車と衝突しそうになった現場を何度も目撃しました。大声で「危ない!」と叫んだ事もありました。
ただ、キックボードは砂地が広がる公園では遊びにくいです。車輪がよく転がるのはアスファルトです。公道上で遊びたくなる気持ちも理解できます。ただ、薄暗い時間帯に、見通しが悪い道では決して遊ばせません(公道上でのキックボード遊びを推奨するものではありません)。
女の子の回復を祈るばかりです。