兵庫県西宮市で散歩中の保育園児の列に車が突っ込み、2人が重軽傷を負いました。

https://www.youtube.com/watch?v=vRBOs4HT1jg

 13日午前9時50分ごろ、兵庫県西宮市樋之池町の市道で、車が歩道を歩いていた保育園児17人と職員2人の列に突っ込んだ。6歳女児が肩甲骨を折る重傷で、5歳女児が軽傷。兵庫県警西宮署は自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、車を運転していた無職、上田理恵子容疑者(69)=同市=を現行犯逮捕した。上田容疑者が運転操作を誤った疑いがあるとみて事故状況を調べている。

 県警によると、車は片側1車線の市道から、方向転換のため病院の駐車場に右折で入ろうとしたところ、歩道を歩いていた園児ら19人の列に突っ込んだとみられる。車は駐車場入り口のポールに衝突し停止した。

 被害に遭ったのは現場から約50メートル離れた「のぞみ夢保育園」の園児と職員で、近くの公園まで歩いて向かう途中だった。同園は「状況を確認中で、現段階で対応できない」としている。

 5月には大津市の交差点で車2台が衝突し、その弾みで軽乗用車が保育園児の列に突っ込み2人が死亡する事故が発生したばかり。

 事故直後の様子を目撃した近くの女性(55)は「子供が車の下敷きになっているようだった。周りの子供たちも激しく泣いていた。大津のような事故がここでも起きるなんて」と不安そうに当時の状況を振り返った。

 現場は阪急甲陽線苦楽園口駅の北西約600メートルの住宅街。

https://www.sankei.com/affairs/news/190613/afr1906130016-n1.html

事故に巻き込まれたのは、のぞみ夢保育園に通う5-6歳児です。

同園は社会福祉法人夢工房が運営しています。非常におしゃれな外観です。

実は同法人は数年前に創業者一族による私物化が問題視され、経営陣が総交代した事で知られています。

【9/29追記】社会福祉法人「夢工房」 私物化の軌跡(調査報告書より)

事故が起きたのは同保育園の目と鼻の先、苦楽園口通(くらくえんぐちどおり)に宮本レディースクリニックの駐車場出入口付近でした。

西宮市はハイソな住宅街として有名な地域です。付近には大企業や官公庁の社宅も多く、非常に落ち着いた街並みが連なっています。

子育て世帯からの人気も高い地域です。住居費用も高いのがネックです。

事故が起きた苦楽園口や夙川付近は桜の名所として知られ、特に4月には多くの花見客で賑わいます。

この事故により6歳女児が重傷、5歳女児が軽傷を負いました。一歩間違えれば、より大きな事態に繋がりかねない事故でした。高齢ドライバーの事故防止制度が急務です。

(追記)
事故直後の様子が明らかになってきました。

BMWの下敷きになった女児を救うべく、医者や通行人等が車体を浮かせ、保育士とみられる女性が女児を引っ張り出したそうです。

現場近くの産婦人科医院の男性院長(46)は、切迫した職員の声に診察の手を止め、外に出た。目に入ったのは、車の前輪タイヤが背中の上に乗り上げ、うつぶせで倒れる女児だった。

 駆け寄り「分かる?」と声を掛けると、女児は「分かる」と答えた。通行人の女性らと車を動かそうとしたが、外国車とあって重くて持ち上がらない。若い男性も加わって5人ほどで車体を浮かせた瞬間、保育士とみられる女性が女児を引っ張り出した。

 この間、女児は時折泣いたがしっかり受け答えができ、院長は「パニックにならず、とても気丈だった」とたたえた。

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201906/0012424919.shtml

BMWに限らず、外車は本当に重いです。一歩間違えれば、大津の様な大惨事になりかねない事故でした。

苦楽園近辺は利便性の良い場所です。が、起伏が多く、駅から離れた所にある住宅街も多いので、車生活が当然となっている地域です。

高齢者の方は、運転にはより一層気をつけて欲しいです。大津の事故以降、周囲を走る車の様子を入念に確認する様になりました。