乳幼児の誤飲事故は本当に怖いです。手が届いた物を音もなく飲み込み、親や保育士が気付いた時は手遅れになりかねません。

徳島県北島町にある認定こども園で1歳児が積み木を誤飲し、一時窒息・心肺停止になる事故が発生しました。事故から1年半以上が経過した今も、児童と意思疎通を行うのが難しい状況です。

おととし、北島町の認定こども園で当時1歳の男の子が積み木をのどに詰まらせ、一時心肺停止となる事故があり、警察は口に入る大きさの積み木を手に届くところに放置したことが事故につながったとして、当時の園長ら8人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。

おととし12月、北島町の認定こども園で、0歳児クラスに預けられていた当時1歳の男の子が積み木をのどに詰まらせ、一時心肺停止の状態になりました。

警察によりますと、積み木は直径2.4センチ、高さ3センチの円柱のかたちで、男の子は病院に運ばれましたが、低酸素性脳症となり、いまも意思の疎通が難しい状態で治療が続いているということです。

当時、14人の園児に対し、職員5人で対応にあたりふだん、積み木は高さ34センチの棚に置かれていたということで、警察が事故の状況や原因を調べていました。(以下省略)

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20240614/8020020483.html

積み木はこちらです。高さ3センチ、直径2.4センチです。


https://news.yahoo.co.jp/articles/a1005a2d594e676118a1d8dd551ee75cedf04c2c

「積み木」と聞いたのでもっと大きなサイズと思いきや、本当に小さな小さな積み木でした。ミニサイズです。

大きさが近い物の一つは「スーパーボール」です。こちらは直径22ミリです。

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このサイズの物は本当に怖いです。自宅で見つける度に廃棄するか、子供の手が届かない場所に隔離しました。子供向けの縁日等でスーパーボールすくいを行うのが本当に不可解です。

誤飲した積み木は0歳児クラスの乳幼児が遊ぶ為に準備されていました。事故当時は高さ34センチの棚の上に置かれていました。この高さは立った子供の手が届きます。

0歳児クラスの12月は殆どの園児が自由自在に歩く頃です。普段遊んでいるおもちゃに手が届いたら、自然と遊んでしまうでしょう。

この積み木のおもちゃは普段から保育士と一緒に遊んでいた物です。であれば、園児が口に入れようとしたり、中には入れてしまって取り出した事もある筈です。

子供の誤飲事故事例に注意を払っている保育士であれば、「このサイズのおもちゃは危ない」と気付いた筈です。気付けなかったのか、それとも言い出せなかったのか、言い出しても組織として廃棄しなかったのでしょうか。

時には保育士より保護者の方が様々な事故等に詳しい事もあります。もしも0歳児クラスの保護者がこのおもちゃを見ていたら、誤飲の危険性に気付いて指摘できたかもしれません。

保護者が忙しい事もあり、実は保育園でどういったおもちゃを利用して遊んでいるかがよく分からない事もしばしばです。保護者が移動したり荷物を整えたりするスペースの危険性等は気付きやすいのですが、おもちゃ箱の中身までは目が届きません。

0-3歳頃の子供はおもちゃを簡単に口に入れます。親がずっと見ているのも難しいです。窒息してしまう恐れがある物は、取りあえず片付けるか廃棄しています。

誤飲する恐れの有無を判別するには「誤飲チェッカー」が便利だそうです。直径32ミリ以下の物体は誤飲する危険があります。

家庭内に誤飲する恐れがあるおもちゃや日用品等が散らばっていないか、改めて確認して下さい。