連休明けの保育園で保護者が心配するのは「保育所等からの電話」です。「○○ちゃんが発熱したので、今すぐお迎えに来てくれませんか?」という電話を数え切れない程に受けました。

最近は「保育園の洗礼」とも表現されています。

「保育園の洗礼」怖い…SNSに保護者の悲鳴相次ぐ 予防策はある?小児科医に聞いた
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b83612040647dd8f37dd93238c6b7e2ae594388

残念ながら保育園の洗礼は避けられません。いつかはやってきます。であれば、上手く対応するのが大切です。いくつかポイントがあります。

育児休業からの復職日を先送りする

多くの方は保育所等への入所に合わせて育休を終え、職場に復職しています。ただ、「入所と同時に復職」する必要はありません。

自治体によって違いはありますが、たとえば大阪市は「保育所等に入所した月の月末までに復職して下さい」としています。

入所直後は慣らし保育が続きます。朝から夕方まで保育所等を利用出来るのは、概ね入所してから1週間後です(園によって違いあり)。

その後も子供が登園を渋る事もあれば、自宅で発熱して登園できない日も多いです。登園中の保育園からお迎え電話が掛かってくる事もあります。入所直後の園児は体調を崩しやすいのに加え、保育士もやや早めにお迎え電話をしようと判断する傾向があると感じています。

登園できない期間も長引きがちです。子供が成長すると発熱しても早期に解熱する傾向が強まりますが、小さな間(特に0-1歳児)は発熱や体調不良が長引きやすいです。1週間近くも体温が39度から下がらず、毎日の様に小児科を受診した事もありました。

個人差はありますが、「4月1日から復職し、フルタイムで働く」というのは画餅です。経験上「半分でも働ければ上出来」でした。

こうした状況を踏まえると、入所してからしばらくは慣らし保育や体調不良に備え、復職日は可能な限り先送りするのが「上手い」方法です。

我が家がお世話になっている保育園でもこうした傾向を感じています。この4月から入所した園児が登園している時間帯が、GW前後から早まったケースが多いのです。やはり育休から復職したそうです。

普段から夫も送迎等を

男女平等や働き方改革等が叫ばれていますが、依然として保育所等への送迎は多くが母親が担っています。我が家がお世話になっている保育園でも約8割が母親、2割弱が父親(その他は祖父母等)となっています。

お迎え電話の多くは母親に掛かってくるでしょう。しかし、仕事を切り上げ、すぐにお迎えに行けるわけではありません。外せない仕事の最中だったり、中には出張中という場合もあります。

となると、やむを得ず(?)、父親がお迎え等へ行く事になるでしょう。しかし、体調を崩した子供を迎えに行くのが初めてのお迎えだと目も当てられません。荷物はどこに、汚れ物はどこに、先生は誰、酷いと保育室がどこにあるか分からない事態も発生します。初めての場所だと右往左往します。

こうした事態を避けるには、子供が元気な間にお迎えを経験するのが必須です。本当は日常的にお迎えを行うのが良いのですが、就労時間や就労場所等の都合で難しい家庭もあるでしょう。

何度か送迎を経験しておけば、朝夕の準備も理解できます。子供がお世話になっている先生方にも挨拶ができます。帰宅後の片付けや翌日の準備等もできる様になります。

お迎え後にはその足でかかりつけ医を受診する日も多いでしょう。子供がどの医療機関を受診しているか、受診時に何を持っていけば良いかも知っておく必要があります。

週末は休む

日頃からの体調管理も大切です。慣れない保育園で週5日も滞在した直後ですから、週末には休養が必要です。

子供と一緒に外出する予定があるかもしれませんが、計画的に自宅でゆっくりと休む日も設定して下さい。我が家は極力土日連続での外出は避けました。

非常に面倒だったのが、こちらの事情を理解していない祖父母からのお誘いでした。「○○ちゃんに会いたい、遊びたい」と声を掛けてきても、「体調を崩しています。風邪をうつしたくないので、自宅でゆっくり休ませます。」と何十回も突っぱねました。

予防接種は確実に

当然のことですが、法令等で定められている予防接種は確実に実施して下さい。

また、我が家はインフルエンザの予防接種を毎年受けています。「インフルエンザの予防接種を受けたけど、罹ってしまった」という話は毎年の様に聞きますが、我が家はここ10年近くは誰も感染していません。学校や保育園で大流行しても、子供は罹らずに切り抜けました。予防接種の効果は確実にあります。