登園自粛の呼びかけに応じて登園日数を減らしていた所、「就労実績が不足している」との事由で退園を迫られているそうです。

保育所からの登園自粛要請に応じて(仕事をセーブして)家庭保育を行っていたのに、「就労時間が足りません」と言われるのは理不尽きわまりません。

私なら即座に市役所へ連絡し、登園自粛要請との整合性について考えを求めます。

通常時であれば「家庭保育が可能なので、保育は必要ない」という判断は可能かもしれません。

しかし、今は緊急事態宣言中です。しかも登園自粛要請が出ています。

こうした判断が罷り通る限り、登園自粛要請に応じるのは極めて高いリスクがあります。

保育所等を利用している家庭にとって最も恐ろしいのは、「退園通知」です。

であれば、感染リスクに目を瞑って登園せざるを得ません。保育所から家庭保育をお願いされても、受け入れるわけにはいきません。

市役所の態度は明らかに矛盾しています。意味が分かりません。

こうした問題は、地元選出の議員に陳情・相談すると効果的ですね。特に福祉に熱心な政党の議員さんに話すと早いです。

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(10/11追記)
朝日新聞に取り上げられました。

登園自粛で保育園を退園に? 「勤務日足りない」と言われても

 新型コロナ感染予防のため保育園の登園自粛に協力していたら、退園を迫られた――。神奈川県内に住む女性はいま、こんな難題に直面しています。継続して通い続けるため、やむなく「登園日を増やす」ことを決めましたが、行政のちぐはぐな対応に困惑しています。

 「就労日数が少なくなっているため、このままでは退園になります」

 神奈川県内に住むパート勤務の女性は、9月に入ったある日、住んでいる自治体から手紙を受け取り、絶句した。

 「少しでも感染防止に役立てればと、登園自粛をしていただけなのに……」

 厚生労働省のまとめでは、第5波が本格化した今夏以降、新型コロナウイルスの影響による保育園の臨時休園数が急増。9月2日時点では、全国の認可園で過去最多の185園にのぼった。

 女性の住む地域でも、保育施設での感染者が多く報告されている実情から、「可能な保護者は登園自粛を」という雰囲気があった。

 女性は、感染状況の悪化に加え、登園に電車を利用することが欠かせなかったため、年長クラスに在籍する6歳の子どもの登園日数を少しでも減らそうと、昨年末ごろから勤務先と就労時間や日数などを調整した。

 勤務時間の総量は変えず、できるだけ通勤する日数を減らせるよう、一日の勤務時間を延ばしたり、内容を見直したりした。

 勤め先との交渉の結果、しばらくは「週3日」の勤務にしてもらえることになり、仕事を休めるようになった日は、保育園には登園せず、家で過ごしていた。園の職員にも「登園自粛のためにお休みが増える」ことを共有していたが、まさか退園の可能性を示唆されるようになるとは、思いもしなかった。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/ASPB73D9VP9WUTFL00B.html