平成27年度からの大阪市保育所・幼稚園の保育料がどうなるかは極めて多くの方が気になっているでしょう。
昨夏に素案が提示されたのですが、それ以降は全く報道等がなく、どういった議論が進んでいるか全く分からない状態でした。
1/19の市長退庁会見にて、議論や修正案の内容等について突っ込んだ発言が行われました。
以下に市長会見の要旨・書き起こしを記載します。
【要旨】
(保育所)
・議会は保育所保育料が跳ね上がる事は認められないという意見が多数
・現行の保育所保育料をベースとした上で、様々な制度改革に併せて微修正をした内容を作成・開示した
(幼稚園)
・公立・私立の幼稚園保育料には著しい不公正・不公平があるので、絶対に直させて欲しいと伝えた
・低所得者は低負担、所得がある方はそれなりの負担、という内容
・但し、現在通っている子供達の家庭は変えない
保育所保育料は現行水準から殆ど変更されなさそうな案と考えられます。
昨秋に発表された素案は極めて大きな変更を伴うものでした。
議会等から極めて強い反発があったと推測されます。
一方、公立幼稚園の保育料は素案の通りに、応益負担から応能負担へ変更する予定です。
素案から大きな変更はないのではないでしょうか。
但し、移行措置として、既に公立幼稚園へ通っている子供達の家庭は現行のままとなる見込みです。
【書き起こし(一言一句そのままではありません)】
○記者質問
幼稚園と保育園の授業料の関係ですが・・・・(不明瞭で聞き取れず)
○橋下大阪市長
自分は変えません
幼稚園と保育所の一元化という趣旨、2つの垣根を取っ払うのが趣旨
文科省がギリギリになって低所得者の幼稚園保育料を3,000円としてきたのは、あまりにも幼稚園と保育所の保育料に差があるのが問題があるという意識
特に低所得者の幼稚園保育料を下げたということを考えれば、保育所と幼稚園は同じ物として扱わなければいけない
だから保育料も基本的に同一という持論は変えませんただ、議会の方から選挙前という事もあって、保育所保育料が跳ね上がる事は認められないという意見が多数
僕の持論・提案だけで突っ走るわけにいかない
局には新しい案を作らせて、今日開示した
現行の保育料をベースとした上で、様々な制度改革に併せて微修正をした内容となっているただ公立の幼稚園と私立の幼稚園の保育料は明らかに著しい不公正・不公平があるので、ここは絶対に直させて欲しいと伝えた。
選挙前なので、保育料はいろいろ政治折衝しましょうと伝えました。○記者質問
・・・・(聞き取れず)議会の賛同は得られそうですか?
○橋下大阪市長
当初の案は持論として残すが、議会で過半数を得ようとすれば持論だけでは難しい
もう一つの案を用意するので、しっかり議論していきます公立・私立の幼稚園の格差は、私立に通わせている保護者の二重負担があった
なぜ所得に関係なく、公立の幼稚園の保育料が月額9,000円なのか
これはおかしすぎる所得に合わせて、低所得者は低額な幼稚園料
公立・私立も同じ様に、低所得者は低額、所得がある方はそれなりにもらうというルールにしなきゃいけない
公立の幼稚園に通わせている保護者は「私立の幼稚園料に合わされたら、うちの家庭、非常にきつくなる」と言いますが、ちょっと勘違いがあって、低所得者は低負担の幼稚園料とする
単に私立と公立で差を付けないということ
ここはちょっとやらないと、あまりにも不公平・不公正すぎるので、正さないといけない全体の保育料については政治折衝となるでしょう
ただ、現在通っている公立の子供達の家庭は変えません
卒業するまでは変更前の保育料でいきます