小中学校の2学期が始まりました。まだ真夏の様な暑さが続いています。子供達は毎日「暑い暑い」と言いながら帰宅し、真っ先にクーラーや扇風機の下に駆けていきます。

小学校と中学校には様々な違いがありますが、親目線で気になったのは「宿題」です。

小学校は毎日提出

我が家がお世話になっている小学校は、近隣他校より宿題がやや多いと聞いています。国語の教科書の音読・漢字の書き取り・算数の問題集やプリントがほぼ毎日の宿題です。

個人差はあるでしょうが、小学生にしてはやや多いと感じる分量でした。子供は授業中に済ませることもあれば、帰宅してから小一時間程度で済ませる日もあります。

親として大変なのは音読の聞き取りです。家事をしながら聞くと手元が疎かになってしまう(包丁で指を切ってしまった事も)ので、私は聞き取りに専念しています。忙しい帰宅後に時間を取られるのは痛いです。が、語学力を伸ばすには音読が一番です。

子供が発する言葉を理解しながら聞いていると、時に明らかな読み間違いに気付きます。音読を止め、もう一度言い直させ、正しい読み方を指摘する事もあります。時に先生が誤った読み方で指導していた事もありました。先生の基礎的学力に疑問符が付きます。

終えた宿題は翌日の朝一番に提出します。学習係が集めているそうです。

中学校はまとめて提出

一方で中学校は全然違います。大前提として、中学校は各教科の担任が授業等を行い、宿題等も出しています。その為、各教科によって宿題の頻度や量はバラバラです。

入学当初に驚いたのは、「殆どの教科で毎日の宿題が無い」ことでした。子供に「宿題はないの?」と訊ねても「ない」と答える日が続きました。どうやら本当にない教科が多いのです。

多くの教科では「定期テストの前後の指定された日までに、問題集や指定課題等を提出する」という運用が為されています。小学校の様に毎日の宿題がないので、帰宅後に勉強する機会が激減してしまいました。

テスト前になって慌てて取りかっても、テスト勉強と平行しながら進めるのは困難です。各教科について数十ページもあります。トータルでは100ページを超えます。時間切れで間に合わない教科もありました。更にはテストの結果も散々です。

どうもお世話になっている中学校(他校は不明)は中間・期末テストをもって一つの学習期間と見做しているらしく、その間の問題集等の進捗状況は全く見ていない様子です。中には細かく宿題を出したり、課題を回収してコメントを附して返却する先生もいますが、例外的な存在です。

小学校と違い、中学校のテスト範囲は広いです。科目数も多いです。期末テストは9教科です。テスト1週間前から部活動が休みとなった期間に課題とされた問題集を解き、テスト対策を行うのは無理です。

家庭で進捗管理せざるを得ない

そこで我が家が行ったのは、「小まめな進捗管理」です。今回のテストの範囲表や提出期限付き課題一覧を見れば、次回のテストの範囲や課題等は概ね予測できます。子供から借りた教科書に目を通せば、次回テストまでに進む単元はほぼ分かります。

次は問題集等の進捗管理です。授業で進んだ範囲に応じ、学校からテスト毎の宿題と課される前に自分で解く様にと指示を出します。

子供からは「面倒くさい」「先生に言われてからやる」「授業でやるかもしれない」等の後ろ向きな反応ばかりが返ってきました。流石に「前回テストの時は泣きを見たでしょ!」「○○と▲▲は提出期限に間に合わなかったよね?」「後でやるなら今やっても問題ない」などと雷を落としました。

本来は子供が自分自身で小まめに進めるべきです。特に高校以降は当たり前となるでしょう。しかし、未だ小学生気分が抜けない中学生に求めるのは無理です。

事前に少しずつ進めておく事による、テスト前は幾分か余裕が出ます。そこで復習や副教科の対策に時間を充てる事もできます。

中学校に不安感

不思議なのは中学校の考えです。先生も多くの生徒がテスト直前に慌てて解いている事に気づいている筈です。自分で丸を付けるようにと配布している回答冊子から丸写ししている生徒の存在も把握しているでしょう。が、こうした状況が長年に渡って習慣化してしまっている様子です。

結果は言うまでもありません。入学早々に中学校へ不安感を抱いてしまいました。塾通いが増えるのも納得です。

今年4月に実施された学力テストの結果から分かる通り、大阪市の中学生の学力は全国平均より相当に低い水準にあります。

【学力テスト2023】大阪府は全国平均を若干下回る、大阪市の中学生は政令市最低水準、上位は東京・石川・福井

世帯年収や両親の学歴が主な要因とされていますが、学校での授業等にも問題があるのではないかと疑っています。