お世話になっている中学校では、「部活動への仮入部」が行われています。先日開催された部活動紹介や配布された小冊子を基にして新1年生が各部を見学・練習参加し、本所属する部活動を選択する期間です。

大阪市における学校部活動の方針等は「大阪市部活動指針 ~プレイヤーズファースト~」に記載されています。

親にとっても子供にとっても初めての選択なので、分からない事だらけです。しかも学校から提供される情報が乏しく、親も子も困ってしまいました。特に保護者負担、とりわけ負担すべき費用・土日の活動・弁当は極めて重要です。

そこで学校へ直接電話を掛け、様々な疑問点等を投げかけました。

費用はバラバラ、大会参加費も

まずは活動に要する費用です。部によって全く違います。各運動部で共通して購入する必要があるのは道具類です。とは言っても貸出用の道具が豊富にあり、練習着は体育の時間で使用している体操着を使うそうです。

ただ、活動を継続するにあたり、自分用の練習着・冬場の防寒着・道具・シューズ等を購入する生徒が専らだそうです。部でまとめて購入するケースもあれば、各自が必要な物をそれぞれで購入する場合もあるそうです。

一部の大会では参加費等も掛かってきます。負担額は種目、個人競技か団体競技かによって大きく異なるそうです。余りに複雑なので、メモが追いつかなくなりました。

親世代より短い活動日・時間、弁当は大変

活動時間・日も区々です。

10年前に大阪市立桜宮高校で発生した自殺事件を受け、大阪市は部活動の活動時間を「1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度」(大阪市部活動指針より)としています。長時間活動が当然だった親世代とは全く違います。土曜日なんて朝8時から夕方5時までが当たり前でした(遠い目)。

都市部と言うこともあり、大阪市の各中学校の運動場は決して広くありません。各部がスペースや時間を分け合って活動しています。お世話になっている学校では、土曜日の活動時間を「午前・昼・夕方」と3分割しているそうです。

親にとって大きな負担となるのは、週末の大会や弁当作りです。土日に行われる大会や練習試合に遠征する場合は、弁当を持参する必要があります。朝の集合時間も早いので、親は早朝から起きて弁当を作らなければなりません。大変です。

平日の弁当作りが必要な日もあります。小学校では午前授業が終わったら帰宅しますが、中学校では弁当を食べて午後から部活動を行う日もあります。小学校よりも弁当を求められる日が非常に多く、憂鬱です。

先生は「菓子パンやコンビニ弁当でも良いですよ」と仰っていました。が、それだけでは足りないでしょう。

謎の部活動

部活動の中には活動実態がよく分からない部もありました。興味を持った子供が仮入部しようとしたところ、「新1年生が来るところではない」と追い返されてしまいました。

事情を先生に訊ねると、「部活動に馴染めなかったり、他の運動部等を退部した子供が入部する部活動です。それぞれの子供のペースに合わせ、ゆったりと活動しています。」との事でした。

形式上は部活動に在籍している事にする為に、便宜的に設置している部でした。こんな事もあるんですね。

小学生より重い負担

中学生を育てる負担の重さがようやく分かってきました。小学生の様に小まめに面倒を見る必要はありません。が、子供の活動範囲や時間が広がる分、付随する負担が家庭にのし掛かってきます。質的に異なる負担です。

更にスマホ代やら塾代やらが被さります。早くも家計が回るか心配になってきました。

ただ、学校部活動は序の口かもしれません。

近所に子供が少年野球(リトルリーグ)に参加している家庭があるのですが、保護者が「土日は練習の付き添い、弁当作り、遠征の車出しでへとへと、月謝も嵩む」と嘆いていました。

少子化が進むのも理解できます。子供に要する費用が掛かりすぎます。授業に準じた扱いとされている部活動に関する費用は、もう少し公費で補助してもらいたいです。