G20大阪サミットが1週間後に迫ってきました。

随所で見かける警察官やパトカー、空を行き交うヘリコプター、頻繁に放送されるCM等、大阪市内は普段とは異なる雰囲気に包まれています。

要人の警備・移送訓練も実施されています。これは土佐堀1東交差点付近ですね。

こうした車列が通行する際は、付近の道路は一時的に通行止めになります。

どのタイミングで通行止めになるか分かりません(発表されない)。事前に発表された資料を基に、ホテル周辺等は迂回すべきでしょう(車を利用しないのが最善です)。

【G20大阪サミット・6/28更新】各国首脳の宿泊予定先・周辺一般道の規制情報(詳細マップあり)

繰り返しになりますが、サミット期間・前後の4日間における大阪市では国内史上最大規模の警備・規制が行われます。大阪市内での外出は必要最低限に留めるのが無難でしょう。

【G20大阪サミット・6/20更新】交通規制・休業情報を集約 史上最大規模の規制・警備か 市民生活・企業活動を直撃

影響は既に広範囲に広がっています。頂いたコメントをご紹介します。

バス・高速道路は渋滞必至、鉄道推奨

旅行会社勤務です。
団体のお客様を主にしていますがうっかりしていて、開催期間中に神戸方面への出発が決まっており。。。
幸いにも名神→神戸への通り抜けルートは規制無しですが 渋滞が怖いですね。。

規制される高速道路は、主に阪神高速道路(大阪市内区間・伊丹空港や関空と接続する区間)とされています。

【G20大阪サミット】大阪市・周辺の阪神高速は大規模封鎖、物流や日常生活に大影響

大阪市内を発着する高速バスの殆どは、26日(木)から30(日)に掛けて運行停止になります。

大阪市内を通過する阪神高速道路がほぼ終日に渡って通行止めになるのに加え、バスターミナルが一般道の迂回エリア内にある事業者が多く、通常通りのダイヤで運行できるメドが立たないと聞きました。

見通せないのは、これを取り囲む名神高速・東名高速・第二京阪・第二神明道路等の諸道路です。

大阪市内を避ける車が殺到して大渋滞が発生するか、それとも自粛ムードが広がって閑散とするのか、全く分かりません。

大阪市内に限らず、関西を移動・通過する方は鉄道を利用するのが無難でしょう。ほぼ全ての鉄道はダイヤ通りに運行すると発表しています。

但し、車移動からシフトするので、鉄道も混み合います。

車通勤する方の多くも地下鉄に殺到するでしょう。
通常の混雑率が110%の電車に、さらに10~20%の普段電車を使わない人も押しかける状態です。

いつもより1~2本早い電車で動いた方が良さそうです。

弁当持参、自宅保育を推奨する保育所等も

共働き家庭の味方、保育施設も対応に追われています。自宅保育(登園自粛)をお願いする保育所等が少なくありません。

理由の一つは、交通事情や小中学校の休校等で出勤できない保育士が多い為でしょう。

保育園から案内があり、保育は実施するが小学校など休校の兼ね合いで自宅保育可能でしたらお願いしますと、事前に出欠確認を取ってます。
給食は園で手作りです。

また、登降園時の安全確保という側面もあります。

その大混雑した雑踏の中でゼロ歳児を抱え混乱せずに行けるとは、私ならば思いません。
保育園の案内に書いている『自宅保育可能でしたらお願いします』という言葉からも、安全の為には休んで欲しいという気持ちが見えるのではないでしょうか。

保育を行うとしても、給食を準備できない施設もあります。物流が止まる恐れが強く、食材や調理された食事を時間通りに運搬するのが困難な為でしょう。

やはり弁当持参になりました。
先生方も通勤に支障が出るかもしれないので、可能であれば休んで欲しいとなり、出欠確認が行われました。
比較的新しい園のため、上に小学生の兄姉がいるご家庭が少なく、出来たら預けたいご家庭が多そうです。
園の周辺は、要人が泊まるホテルがあるため、4日間通行止めになり、警備も厳戒体制となりそうです。

大変です。

様々な過ごし方

大阪市内の小中学校(いきいきも含む)は、4月早々に「サミット前後は休校する」と決定しました。

【G20大阪サミット】2019/6/27(木)・6/28(金)は全ての大阪府立学校・大阪市立学校園が臨時休業

2カ月以上前に発表されたので、予め多くの家庭が対応方法を考えられたでしょう。我が家も祖父母と打ち合わせ済みです。

様々な過ごし方を聞きました。

・母親が仕事を休み、家庭で過ごす。
・父親と母親が交互に仕事を休む。
・同居や近居の祖父母に任せる。
・水曜日の夜に祖父母が迎えに来る。
・海外へ旅行する(羨ましい)。
・民間の学童保育で過ごす。
・どうしても休めない1日は、ママ友宅にお邪魔する。
・仕事を休めないので、2日間とも放置せざるを得ない。
・学習塾の自習室で過ごしてもらう(臨時で開く事になった)。

残念だったのは大阪市教委は休校を決定しただけに留まり、休校期間中の過ごし方の提示や困っている方への対応を行った形跡が全く無い点です。

休校・休園に対して、多くの家庭が必死になって何らかの対応を行っています。収入が下がったり、支出がかさむ家庭も多いでしょう。

これに対し、大阪市は何らかの手助けを行ったのでしょうか。「休校します。後は各家庭でお願いします。」だけでは無責任です。

今更ながら、「いきいきを開所する(親が休めない家庭に限る)」という選択は取り得なかったのでしょうか(いきいきはこども青少年局の管轄ですが)。

「G20直前!どうなる大阪サミット」(NHK大阪 6/21 19:30~)が放映

今晩の19時半から、NHK大阪(関西ローカル)にて特集番組が放送されます。

6月21日(金) 午後7時30分
かんさい熱視線「G20直前!どうなる大阪サミット」

日本で初めて大阪で開催されるG20は、私たちに何をもたらすのか?無差別テロや交通渋滞など都市部開催ならではの課題や、首脳たちが議論する世界経済の行方に迫る。

大阪南港に39の国と国際機関の首脳が集まり、議論を交わすG20大阪サミット。日本は議長国として、貿易や環境、デジタル社会の新たな枠組み作りなど、世界経済の課題解決に向けた重要な舵取りを任される。

一方、大都市・大阪の中心部で開催される今回のサミットは、繁華街での無差別テロや大規模な交通規制による渋滞をどう防ぐのか、課題も多い。日本初のG20は私たちの暮らしに何をもたらすのか、検証する。

https://www4.nhk.or.jp/P2852/x/2019-06-21/21/41686/8207011/

ドラえもんの直後です。見ます。

お願い:サミット前後は家庭に配慮を

ここまでで触れた様に、大阪市内の保育・教育施設の大半はサミット前後に休校・休園となります。子育て世帯が通常通りに仕事を行うのは極めて困難な状態です。

可能であれば部課の責任者等は職場にて「サミット中は家庭優先、仕事は後回し」と宣言し、特に子育て中の職員が休みやすい雰囲気作りを心がけて下さると嬉しいです。

こうした事情を、朝日新聞も取り上げています。

【G20大阪サミット】平日休園・休校に 保護者「子をどうすれば…」(朝日新聞より)

サミット前後に放置される子供が無い様、随所で取り組むべきです。