今日の大阪は風が流れていましたが、朝から日射しが厳しい1日でした。日陰は涼しかったですが、日向は暑苦しかったです。

今日も関西のどこかの学校で熱中症が発生するのではないかと心配していましたが、大阪市福島区の鷺洲小学校で発生してしまいました。近隣に大阪市内最大級の巨大マンションが建設され、児童数が急増しようとしている学校です。

大阪市教育委員会は10日、市立鷺洲小学校(福島区)の6年生が体育の授業でリレーをした後、17人が熱中症とみられる症状を訴え、うち男子児童1人が救急搬送された、と発表した。授業中、児童にマスクを外すよう指導しておらず、搬送された男児を含め14人がマスクをしたままだったという。

 市教委によると、6年生2学級の70人が1時間目の体育の授業でリレーをした後、男子9人、女子8人の計17人が体調不良を訴えた。全員が軽症という。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/ASQ6B6CTHQ6BPTIL02V.html

大阪市教育委員会のウェブサイトに大阪市立小学校における熱中症による児童の救急搬送についてとのページが掲載されましたが、直後に削除されています。

同小学校の学校日記には、救急搬送に至る経緯が記されています。

6月10日(金)本日、体育学習後に不調を訴える児童が数名いました。保健室で手当てしながら、回復の状況を管理職と養護教諭および担任等で見守っておりましたが、内1名の不調が続いたので、念のため救急搬送いたしました。

なお、病院到着後、医師により適切な措置が行われ、元気に回復いたしました。今後、日増しに暑さが厳しくなっていくことが予測されますので、来週より感染症対策とともに熱中症対策を重視して、安全安心な教育活動を進めていきます。

http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e531065

体調を崩した子供が早く回復するのを祈るばかりです。

この問題は2つに分けて考えるべきでしょう。6月上旬の直射日光下における屋外体育の授業、そしてマスク着用です。

繰り返しになりますが、今日の大阪市は本当に暑かったです。体内に熱が溜まっている気がしたので、極力日陰を移動しました。暑くても汗をかかず、体温を下げられる兆候がありませんでした。

自由に動ける大人とは異なり、体育の授業は教員の指示に従います。体育大会の本番等でしたらテントで休息する事もできますが、体育の授業はずっと屋外で直射日光に晒されます。お茶も飲めません。体調が悪くなるまで我慢し、耐えられなくなった時点で複数人が同時に症状を訴えたのでしょう。

この時期の大阪市は、屋外で体育を行える気候ではありません。少なくとも身体を動かさない時間は日陰で休む、授業中にも自由にお茶を飲めるといった対策が不可欠です。

もう一つはマスク着用です。文部科学省や大阪市教委は、何度も何度も「体育の授業中はマスクを外すように」との指示等を出しています。市教委は教員に「体育ではマスクを外すように」とも指示しています。

体育・部活・登下校時は「マスクを外す指導を」 文科省が全国に通知
https://digital.asahi.com/articles/ASQ6B55TPQ6BUTIL00T.html

「体育、先生もマスク外して」大阪市教委が方針 熱中症防ぐため
https://digital.asahi.com/articles/ASQ695TNHQ69PTIL00Y.html

初夏の陽気の下、マスクを外さずに激しい運動を行うのは危険が伴うでしょう。ではどうして外さないのか、それとも外せないのでしょうか。

同調圧力やマスクを外した顔を見られたくないといった意見もありますが、子供から聞いた話や小学生の様子を懸念に感じている「ノーマスクで近距離で話す児童の存在」です。

いるんですよ、いくら先生が「登下校や体育の授業でマスクを外したら、お喋りを控える様に」と注意しても、近い距離で所構わずに話す子供が。うちの子は非常に嫌がっています。

親としても懸念しています。登下校や体育でマスクを外せる前提は「距離を保つ、お喋りしない」です。果たして小学生がこれを出来るのかと考えると、相当に難しい、いや無理です。仕方が無い話です。

となると、感染予防に気を遣う家庭が選ぶ選択肢は「マスク着用」です。

また、小学生のワクチン接種は遅々として進んでいません。大阪市の小児接種(5歳から11歳)の2回目接種率は僅か4.55%、12から19歳の3回目接種率は11.08%です。うちの子は4.55%に入っています。

新型コロナワクチンの接種状況


https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000545560.html

文部科学省や大阪市はしきりに「マスクを外すように」と指示しています。であれば、「距離を保つ、お喋りしない」を徹底させて欲しいです。この前提条件が満たされない限り、脱マスクの旗を振っても動きません。必要なのは太陽です。北風ではありません。

恐らくは週明けに学校からは、これまで以上に強く脱マスクを促す文書が配布されるでしょう。我が家は「登下校中はマスク着用で適宜お茶を飲む、体育はマスクを外して距離を取る&お喋りしない、ノーマスクでお喋りする子からは離れる」という方針です。