北海道釧路市で生後4ヶ月の男の子が亡くなりました。両親(実母と再婚した夫)がパチンコ店で遊んでいる最中に兄(2歳)と自宅に放置され、帰宅したら亡くなっていました。
北海道釧路市で、幼い息子2人を半日以上、自宅に放置したとして、35歳と10代の夫婦が逮捕されました。生後4か月の次男は意識不明で搬送された後、死亡が確認されました。
保護責任者遺棄の疑いで逮捕されたのは、釧路市昭和北3丁目の会社員、阿部光浩容疑者35歳と10代の妻です。
この夫婦は8日午前8時半ごろから午後10時ごろまで、2歳の長男と生後4か月の次男を自宅に置いたまま外出し、2人を遺棄した疑いが持たれています。警察によりますと、夫婦は外出中、パチンコなどをしていたとみられ、帰宅すると、次男が意識不明の状態になっていて、救急搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。今のところ長男に体調不良などはありません。また、亡くなった次男、長男、どちらも目立った外傷は確認されていません
息子2人は、妻が産んでいますが、阿部容疑者との間にできた子どもではないということです。(以下省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2967d4494b0ddc88d5e0fd7a8925d447f5c909f
母親は10代にして既に2人の子供を出産していましたが、同居している容疑者との子供ではありませんでした。子供の父親(婚姻関係にあったかは不明)からはDVを受けていました。
更には若くして妊娠した事から、以前に居住していた札幌市は「特定妊婦」として支援を行っていました。
息子2人が釧路市内の住宅に半日以上放置され、生後4カ月の次男が死亡した事件で、10代の母親が育児の支援が必要な「特定妊婦」だったことが分かりました。
釧路市の会社員、阿部光浩容疑者(35)と妻で10代の女は今月8日、2歳と生後4カ月の息子2人を自宅に半日以上放置した疑いが持たれています。生後4カ月の次男は、意識不明の状態で見つかり病院で死亡が確認されました。
関係者によりますと、母親が10代半ばで1人目の子どもを出産したことから、当時住んでいた札幌市が「特定妊婦」に認定し自宅を訪問するなどの支援を続け、今年3月に釧路市に引っ越した際も情報を引き継いだということです。また、2人の子どもの実の父親からDVの被害を受け、警察に相談していたことも分かっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe06d02682ca17cf4ec825bae85878a8241fd72b
特定妊婦とは「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」とされています。札幌市が支援し、その情報は釧路市にも引き継がれていました。釧路市も訪問支援等を行っていました。
釧路市、10代母を訪問支援 保護責任者遺棄疑いで夫婦逮捕
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/692459
ただ、こうした情報を釧路児童相談所は把握していなかった様子です。
釧路児童相談所によりますと、この家族について事件より前には虐待に関する相談や通報は寄せられていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220611/7000047421.html
母親は札幌市で第2子を出産した後に釧路市に転居していました。極めて最近の事でした。理由は定かではありませんが、阿部容疑者の存在が大きく影響しているのは間違いありません。
果たして釧路市や釧路児童相談所は阿部容疑者の存在を把握していたのでしょうか。札幌から遠く離れた釧路へ転居するには、何らかの事情が必要です。それを釧路市は把握し、支援にいかせられたのでしょうか。
また、児童相談所との情報交換は適切に行われていたのでしょうか。特定妊婦ならば、要保護児童対策地域協議会等を通じて情報が共有されるとされています。転居後まもなかったので会議が行われていなかったのか、共有する必要がないと判断したのでしょうか。
小さな子供とパチンコ屋の相性は最悪です。子供は大音響と明かりが激しく点灯する環境に耐えられません。その為か、自宅や駐車場の車に放置した子供が毎年の様に亡くなっています。
余談となりますが、子供を大切にしているギャンブルは競馬ですね。多くの競馬場には子供向けの遊具や遊び場が備えられ、子供向けのイベントも行われています。馬券を買わなくても楽しめます。今はコロナ対策で休止していますが、近い内に再開するものと期待しています。
阪神競馬場公園地区の平日開放のご案内
https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/news/park.html
馬とのふれあいイベント【阪神競馬場】
https://www.jra.go.jp/facilities/race/hanshin/news/fureai.html
実はここ数年、北海道で起きた児童虐待事件が非常に多いと感じています。人口が遙かに多い東京都や大阪府と同じ頻度で発生しています(反対に愛知県は少ない)。
様々な事業所が撤退し、インバウンドが壊滅した北海道経済はどん底だと聞きます。そうした街では、学歴や職歴等を有さない若い女性が1人で生活していける仕事を見つけるのは著しく困難です。夜の街で生活したり、おかしな人間関係に巻き込まれるのは容易に想像できます。
恐らくは本事件もその一つでしょう。今後も北海道では同じ様な事件が続くと見ています。児童の虐待死を防ぐには、適切な見守りと仕事が不可欠だと感じています。