2月3日は少なくとも18学校園が臨時休業を行います。大阪市ウェブサイトより抜き出しました。これら以外にも多数の学校園が学年閉鎖・学級閉鎖を行っています。
新型コロナウイルス感染症による学校休業状況(令和3年度3学期) | ||||
校園名 | 感染者 | 休業期間 | ||
新豊崎中学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
今福小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
東中浜小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
茨田北小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
横堤小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
晴明丘小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
加美小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
岸里小学校 | (注) | 令和4年2月3日(木曜日)から2月4日(金曜日) | ||
鶴見橋中学校 | (注) | 令和4年2月2日(水曜日)から2月4日(金曜日) | ||
清水丘小学校 | (注) | 令和4年2月2日(水曜日)から2月4日(金曜日) | ||
鷹合小学校 | 児童3名 | 令和4年2月2日(水曜日)から2月4日(金曜日) | ||
堀川小学校 | (注) | 令和4年2月2日(水曜日)から2月4日(金曜日) | ||
東中本幼稚園 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月4日(金曜日) | ||
住吉幼稚園 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月4日(金曜日) | ||
大宮中学校 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月4日(金曜日) | ||
西九条小学校 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月3日(木曜日) | ||
酉島小学校 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月3日(木曜日) | ||
加美南中学校 | (注) | 令和4年2月1日(火曜日)から2月4日(金曜日) |
学校園による聞き取りをもって濃厚接触者の特定が完了したと見做す運用が開始して以降、臨時休業を行う学校園は激減しました。多忙を極めている保健福祉センター等からの連絡を待つ必要がなくなった為です。
学校園が濃厚接触者と判断とする基準は下記の通りです。
学校園における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル第7版(大阪市)によると、濃厚接触者の定義は「国立感染症研究所の新基準(注:下記参照)を満たす濃厚接触者に加えて、保健所等の指示により濃厚接触者に準ずる疑いがあり健康観察が必要な者とする。*同居家族の感染が判明した場合、濃厚接触者と認定される前でも、濃厚接触者扱いとする。」とされています。
患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)https://www.niid.go.jp/niid/images/cfeir/covid19/COVID19-02-211129.pdf
これらの基準に則った判断を忙しい先生方が適切に行えるのでしょうか。子供が休み時間に外で遊ぶ際、マスクを外して近距離にて大声で話しているとも聞きます。中にはその状態で咳き込む子もいるそうです。しかし、先生方が見ていなければ「濃厚接触者に当たらない」と判断されてしまいます。そこから更に感染が広がる懸念は拭えません。
マスクを着用していてもリスクがあります。
マスクしても、50cm以内の会話は高リスク オミクロン株で試算
https://www.asahi.com/articles/ASQ224WNMQ22PLBJ001.html
保護者目線として行って欲しいのは、濃厚接触者以外も含めたクラス全員へのPCR検査です。大阪府寝屋川市が実施しています。
①市保健所が濃厚接触者と特定した者に対し、PCR検査を実施する。特定した者は「陰性」であっても7日間(国が1月28日から適用)の自宅待機とする。
②濃厚接触者を除く、当該クラスの児童・生徒全員及び担任にPCR検査(全員スクリーニング検査)を実施し、結果が判明するまでは学級休業とする。
これならば納得できます。とは言え、これまでの大阪市や大阪市教委の対応を見ている限りは無理でしょう。
自宅待機する職員が増加、厳しい運営
お世話になっている学校や保育所では、出勤できない職員が次々と発生しています。担任が次々と自宅待機となっています。子供の学校や保育所等が臨時休業となったり、家族の誰かが濃厚接触者や感染者となった為だそうです。
代わりに少人数や教科担任の先生、フリーの先生が代わりにクラスへ入っています。職員一覧表を見る限り、更に多くの職員が自宅待機となってしまうと回らなくなります。特に学校は深刻です。
隣のクラスの学級担任が唐突に自宅待機になったのですが、子供に対して「○○先生はしばらく来れません」との説明があったのみと聞きました。そのクラスの保護者は「親には説明なしとは….」と呆れていました。
予定していた授業計画も学校行事もハチャメチャです。年度末に履修を終えられるか、雲行きが怪しいです。学校行事はコロナ感染予防の難しさのみならず、人員不足という理由でも難しくなってきました。
その一方で、大阪市内の多くの中学校や高校では通常通りに部活動が行われているそうです。部活動はハイリスク活動の塊です。感染予防を行いながら激しい運動を行うのは無理です。今後に及んで部活動を継続する府教委や市教委は何を考えているのでしょうか。
陽性者は数字以上? 子供の活動制限も
とある方から「保育所等や幼稚園の臨時休業が相次いでいるが、医療機関で子供のPCR検査を受けられない。子供はダメ、濃厚接触者はダメ、という理由で断られ続けている。」とのお話を聞きました。
私が住んでいる地域でも、発熱外来はパンク状態と聞きました。陽性率も余りに高いです。大阪府全域の陽性率は連日30%前後、時には60%に達しています。診察を待っている最中に感染してしまうリスクの方が高いとも感じています。
大阪府内で実際に感染している方は、府が日々発表している数字以上なのでしょう。
感染者全体における10代・就学児・未就学児の割合は日々増加しています。第6波の感染者は若い年代にシフトしています。にもかかわらず、効果的な対策が行えていません。
昨日報道された報道1930(BS-TBS)では、鳥取県の平井知事が学校や保育所等における対策の重要性を訴えていました。
子供の活動は重要です。ただ、その重要度には活動毎に濃淡があります。親の負担も異なります。
真っ先に行うべきなのは部活動の中止(課外活動、ハイリスク活動の塊)、そして高校のオンライン授業への移行(高校生の行動は広い、臨時休業では日中に遊びに出掛ける、親の仕事への影響が小さい)でしょう。
小中学校でオンライン授業や分散登校へ移行すると、大半の保護者は身動きが取れなくなります。子供の教育や社会活動への影響が甚大です。保育所等の休業も同じです。