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(追記)
沖縄県の感染爆発が止まりません。今日は遂に1400人を越えました。

沖縄県は7日、新型コロナウイルスの新たな感染者が1400人を超える見込みだと発表しました。前日の981人を大幅に上回り、連日の過去最多更新となります。県は政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/40b244a8034291679ceb578fd838b59596e5e18c

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新年は出勤できない学校教職員や保育士が相次ぐ懸念があります。

1月4日から5日にかけて、大阪市立学校に勤務する教職員4人の新型コロナ感染が発表されました

これは未だ序の口です。同じ時期に発症・陽性確認されていても、市教委が未だ把握出来ていないケースも多い筈です。

これら以上に多いと推測されるのは、家族等が感染した事によって濃厚接触者と判定されるケースです。いずれも一定期間の入院・ホテル隔離・自宅待機等が求められます。

殆どの大阪市立学校は1月11日(火)に始業式が行われます。始業式や授業等に出勤できない教職員がじわりじわりと生じ、代替教員の配置や授業替え等に追われる姿が想像できます。

こうした事態を危惧しているのは、沖縄県で深刻な状態が生じ始めているからです。同県では医療従事者が感染や濃厚接触判定によって休職する事例が相次ぎ、医療機関の機能が低下しています。

第66回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 高山先生提出資料より

沖縄の医療従事者220人休職 新型コロナ感染・濃厚接触者 一般外来中止や救急診療を停止へ
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/890737

院内感染が疑われる事例もありますが、多くはそれ以外の日常生活における接触等に起因しています。後者は医療従事者に限った話ではありません。誰しもに起こり得ます。

上記資料には直近の沖縄県の感染状況が細かく掲載されています。

ブレークスルー感染が1/3も

目を引いたのは、ブレークスルー感染の多さです。直近1週間では感染者の36.8%がワクチン2回接種済でした。

ただ、「ワクチン接種は無意味だった」との結論は導けません。沖縄県のワクチン2回接種率は68.9%(2022/1/2時点)です。人口の約2/3がワクチン2回接種済なのに対し、感染者に占める割合は1/3に留まっています。

インフルエンザに似た症状(辛さや感染力は数倍)

また、従来と考えを改める必要があるのは症状です。オミクロン株では発熱・痰・倦怠感・咽頭痛・鼻水・頭痛・関節痛といった症状が出やすい反面、コロナ特有の症状と言われていた味覚・嗅覚障害が殆ど生じていません。

オミクロン株の症状はインフルエンザそっくりですね。ただ、罹患した場合の辛さと感染力は、インフルエンザの比になりません。

8割が軽症無症状、今後は重症増も

感染者の内、約8割が軽症・無症状です。

但し、40度前後の発熱があってもコロナにおいては「軽症」です。また、1月4日時点での途中経過に過ぎないので、ここから中等症・重症者が増えていくと予想されます。感染者の半数以上が20代なので、高齢者に感染が広がるに従って深刻な事例が増加していきます。

沖縄で発生した感染爆発が他の地方で起こらない保証は何らありません。むしろ起こる物として捉え、適切な準備等を行いたいです。

学校や保育所等の臨時休業も覚悟

子育て世帯に直結する問題は、学校や保育所等の臨時休業です。高い確率で起こります。

学校はオンライン授業を実施するでしょう。大阪市は2020年度中にGIGAスクール端末を導入しましたが、2021年4-5月のオンライン授業では「ネットワークの処理能力不足」が露呈しました。その後は徐々にネットワークの品質増強を進め、大半の学校で工事が完了したと聞きます。

より危険が差し迫っているのは保育所等です。年末年始には既に枚方市の私立保育所でクラスターが発生しました。同市では感染した園児や職員が相次いでいます。数倍の規模である大阪市では、より多くの園児や職員が感染したと捉えるのが自然です。


https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000037346.html

オミクロン株に最も脆弱なのは、ワクチン2回目接種から時間が経過した高齢者や、まだ接種できていない子供です。子供の間でオミクロン株が大流行する事態は覚悟しています。特にこれから2週間は要注意です。

ただ、一斉休業は勘弁して欲しいです。子供の居場所がなくなってしまいます。

子供に特別な対応を求めるのは非現実的です。従来通りにマスク着用や手洗い等を徹底すると共に、体調不良時は登園・登校させないのが重要です。

それにしても、5歳~11歳へのワクチン接種が3月へ先送りされたのには憤りを覚えています。もっと早期に子供へワクチン接種が出来ていれば、第6波は全く違った光景出迎えられました。

子供の間で大流行したら、それこそ「ワクチン失政」です。昨年末以来、ワクチン担当大臣への不安話を何度も聞きます。国会答弁でも立ち往生し、後藤厚労大臣に引き取られてしまいました。

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