緊急事態宣言の解除決定を受け、大阪市コロナウイルス本部会議が5か月ぶりに開催されました。

大阪市新型コロナウイルス感染症対策本部会議
令和3年9月29日
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/chonaikaigi2/kikikanrishitsu/0000545636.html

同会議では大阪市内の感染状況に関する資料が配付されました。

大阪市内の感染者がピークに達したのは、9月1日の1,263人でした。大阪府全体でも第5波ピークとなる3,004人の感染が確認された日です。

日によってバラツキがありますが、大阪市内の感染者は府内全体の半分弱を占めています。


https://www.city.osaka.lg.jp/templates/chonaikaigi2/cmsfiles/contents/0000545/545636/shiryou.pdf

概ねこの日を境として、大阪府の実行再生産数は1を下回りました。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000836420.pdf

85%以上の高齢者(65歳以上)がワクチン2回目接種を終えました。大阪市は最も感染が広がった地域の一つなので、危機感を抱いた高齢者が多いのでしょう。他地域より高い高齢者接種率となっています。

反対に現役世代の接種率は際だって高いわけではなく、10代接種率は低迷しています。ワクチン接種券の発送が遅く、接種予約が非常に取りづらかったのが影響しています。

最近は自衛隊大規模接種がガラ空きですが、個別医療機関には「ワクチン打てますか?」という問い合わせや訪問が相次いでいると聞きます。空き情報の共有や案内が上手く出来ていません。

10代の2回目接種率は10%にすら達していません。東京都の32.7%とは雲泥の差です。大阪市は一体何をしているのでしょうか。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/jisseki.html

学校園関係者の感染も相次ぎました。第5波(7月~)は児童生徒2,433人、教職員220人が感染しました。大阪市ウェブサイトに掲載されている臨時休業情報は、感染の一端しか現していません。

臨時休業のピークは9月2日・9月3日でした。この2日間は全体の2割弱である88学校園が臨時休業を行いました。

福祉施設(保育所等・認可外保育施設・児童養護施設・いきいき等)関係者の感染も相次ぎました。第5波では1,507人(内児童は955人)が感染し、460施設が休園しました。

福祉施設の臨時休業がピークに達したのは8月22日からの週でした。学校園より2週間ほど早かったです。お盆中に保護者等が感染し、未就学児等へ広がった構図が見えてきます。

保育所等における家庭保育の要請は、9月30日で終了します。感染経路の大半は同居家族です。

10月以降は感染症対策を施した上で通常授業・通常保育が行われます。

ただ、小学5年生以下の児童はワクチンを接種できておらず、12歳以上の接種率も10%に達していません。今後も一部の施設でクラスターが発生し、これまでより多くの児童生徒が感染するケースが発生すると見ています。

子供の感染対策は大人の感染予防、そしてワクチン接種ですね。アメリカでは5歳~11歳へのワクチン接種に関する審査が行われています。

米ファイザー、5~11歳のワクチンデータ提出 緊急使用許可の申請は行わず
https://www.cnn.co.jp/business/35177292.html

いつになるかは分かりませんが、日本でも数ヶ月以内には承認されるでしょう。我が家は子供にも接種させます。コロナ警戒は必要ですが、怯える日々はイヤです。