亡くなった新村桜利斗ちゃん
https://digital.asahi.com/articles/ASP9Q73RHP9QPTIL029.html

様々な報道から、出来事を時系列で集約しました。

年月日出来事
1998年?松原容疑者が産まれる。
1999年?行歩寿希容疑者が産まれる。母の虐待により、姉・弟と一緒に小学校低学年から児童養護施設で育った。
松原容疑者の両親が離婚、母親に引き取られる
松原容疑者の母親と継父が再婚
2007年?母親と再婚した継父の間に弟が産まれる
2009年?母親と再婚した継父の間に妹が産まれる、家庭が荒れ始めた
松原容疑者は両親のほか、歳の離れた中学生の弟、小学生の妹2人と羽曳野市のアパートに6人で暮らしていました。地元の公立の小学校、中学校を卒業したはずです。どちらかといえば物静かではありましたが、怒ったりする姿は見たことがありませんね。
2010年?中学校に入学したが、直後に不登校に。
2013年?中学校を卒業、通信制の高校に入学する
2015年?高校を中退し、型枠大工の仕事に就く
2017年?行歩寿希容疑者が児童養護施設を出た。友人宅を転々とし、元夫と出会った。
2018年?桜利斗ちゃんが産まれる
行歩容疑者の不倫を原因とし、夫と離婚
生後3か月の桜利斗ちゃんへの虐待が始まる
2018年10月母親が桜利斗ちゃん(当時0歳)と一緒に大阪府泉南市から摂津市へ転居してきた。
母親の養育に問題があるとして、摂津市と大阪府吹田子ども家庭センター(児童相談所)で協議、摂津市の判断で見守りを行った。
2019年12月生命保険会社で働き始める。頼れる実家がなく、桜利斗ちゃんを連れて出社する事もあった。
2020年1月保育園が摂津市役所へ「桜利斗ちゃんが怪我をしており、たんこぶもある」と通報した。
2020年夏松原容疑者が足をケガし、松葉杖をついていた。
2020年9月母親が松原容疑者と出会い系アプリで出会った。
2020年10月2人が交際を始めた。松原容疑者がタクシーを利用して頻繁に訪問していた。
松原容疑者が自宅アパート前の河原で長電話する姿や、アパートを訪れた黒塗りの車に同乗して出かける姿が頻繁に目撃される。
2021年1月松原容疑者に怒鳴られたり、顔に不自然なキズがある桜利斗ちゃんを母親の知人等が目撃した。
4月保育園が摂津市役所へ「桜利斗ちゃんが怪我をしており、たんこぶもある」と通報した。母親は「思い当たる点がない」と弁解、市が指導した。
桜利斗ちゃんの顔に松原容疑者による平手痕があった。
5月生命保険会社を退職した。
この頃から生活保護の受給が始まる?
松原容疑者が母親・桜利斗ちゃんと同居を始めた(もっと早い時期かも)
桜利斗ちゃんの腕や足にアザが目立つようになった。
桜利斗ちゃんが昼間に頭に包帯を巻いて歩いていた。22時頃にベランダから「開けて!開けて!」と泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
5月5日
松原容疑者が桜利斗ちゃんの顔面を素手で殴ってけがを負わせた
5月6日母親自身から摂津市役所へ「交際相手が桜利斗ちゃんのほっぺたをたたいてあざができた」という相談があった。
5月11日桜利斗ちゃんの左耳付近にあざがあるのを保育所職員が見つけた
5月12日市の担当者が訪問した。松原容疑者(とみられる)へ「暴力を振るわないように」と注意し、容疑者じゃ「もう手を出しません」と応じた。母親は「週末に来るだけ」と同居を否定し、担当者も認識した。
5月21日市と児相の会議が開催、虐待リスクを「中度」に据え置き、「第三者からの身体的虐待の放置」と判断した。
5月末24時頃に桜利斗ちゃんが住む部屋から下階ベランダへうちわ・絵本・木製の板等が落ちてきた。通報した警察が部屋を訪問したが、「子供が全部投げた」と弁解した。
桜利斗ちゃんは母親の知人に何度も「たっくん(松原容疑者の呼び名)嫌い」と呟いていた。
6月2日母親の知人が摂津市役所を訪れ、「松原容疑者と母親が虐待をしている」「松原容疑者が桜利斗ちゃんの顔を叩いたり、おもちゃを投げている」「このままだと殺される」「母親から桜利斗ちゃんへの言葉が粗い」と相談・通報した。
摂津市役所の担当者が母親へ電話をしたが「心当たりも心配事もない」との返答だった。
保育園で安全を確認した。
6月3日市の担当者が母子と面会した。母親は暴力を否定、桜利斗ちゃんに外傷が確認されず、緊急性が低いと判断した。市は以降に自宅訪問や松原容疑者への面談を実施せず、同居を把握していなかった。
摂津市役所は児童相談所と情報を共有したが、警察とは共有していなかった(全件共有対象は児相案件のみ)
6月中?保育所職員が5月11日に確認したあざにつき、市役所へ報告した(定期報告)
6月20日松原容疑者と行歩寿希容疑者が桜利斗ちゃんの顔面をクッションで叩き、ソファから転落させた。この様子を行歩容疑者が撮影していた。
7月16日摂津市と児相が「第三者からの暴力を止められないネグレクト」と判断した。
8月子供の靴下が下階ベランダに落ちてきた。
8月25日新型コロナウイルスの為、保育園が学級閉鎖になる。桜利斗ちゃんが日中を松原容疑者と2人で過ごすようになる。
8月31日「ぎゃあーっ」という声が2回ぐらい聞こえてきた。
司法解剖等によると、身体を固定されて10分近くも熱湯を浴びられたとみられている。
16時50分頃外出中の母親から電話で促された松原容疑者が「浴室内で男児が呼吸をしていない」と自ら119番したて発覚。桜利斗ちゃんは心肺停止の状態でリビングに倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
17時頃救急隊員が現場に駆け付けた。桜利斗ちゃんはリビングに全裸で横たわっていた。既に心肺停止状態、心臓マッサージをされていた。死後硬直が生じていた。
救命処置中に母親が帰宅、男に「あんた何したん」と怒っていた。
搬送先の大阪府吹田市内の病院で死亡が確認された。
9月1日?松原容疑者が羽曳野市の自宅アパートに戻る
9月4日摂津市内で桜利斗ちゃんの火葬が行われた。松原容疑者と母親が「恋人つなぎ」しながら収骨した。
9月上旬行歩容疑者が松原容疑者の実家に転がり込んだ
桜利斗ちゃんの遺品がゴミ捨て場に捨てられていた
警察が松原容疑者を訪れた。「リビングでタバコを吸っていたら、風呂場で意識を失っていた」「シャワーの温度を38度から60度まで徐々に上げて遊んでいた」と説明。
9月7日複数の知人が母親宅を訪問。母親が「松原容疑者を20年でも待つ、1人は嫌だから子供を作りたい」と話す。松原容疑者は「シャワー遊びをしていた」と弁解。
行歩容疑者の誕生日。松原容疑者がケーキ購入し、2人で祝った。
9月22日大阪府警が松原拓海容疑者を逮捕した。
松原容疑者の両親は「ここ数年は連絡をとっておらず、何をしているのかわからない。虐待については心当たりがない」と話す。
9月23日摂津市の担当者は「対応は適切だった」とする一方、「今回の事案を重く受け止め、二度と起こらないように検証する」と話した。摂津市は面談や電話を53回、家庭訪問を38回行っていた。
9月下旬~10月「桜利斗の分の生活保護費が入ってこなくなったから、どうやって食べていこう」と不満を漏らす
10月13日松原容疑者を殺人罪で起訴
10月27日6月20日に暴行を加えた疑いで母親の行歩寿希容疑者を逮捕、傷害と暴行容疑で松原容疑者を再逮捕

最悪の結末に至ったと考えられるポイントが浮かび上がってきました。
・摂津市が松原容疑者との同居を把握していなかった(リスクの過小評価)
・コロナで保育園が臨時休業し、日中長時間を桜利斗ちゃんと松原容疑者が2人で過ごした(リスクの膨張)
・母親が松原容疑者に好意を持つ余り、虐待を積極的に制止した形跡が薄い

摂津市が対応を大きく誤ったのは、「松原容疑者との同居」を把握していなかった事に尽きます。これを認識していれば、その後の対応は大いに違っていたでしょう。

また、現時点(9月25日)では母親の氏名は公表されていません。様々な事情聴取が行われいるものと考えられます。