———-
(9/28追記)
しんが保育園は謝罪文等を掲載するどころか、ウェブページのトップページをほぼ全面的に消去しました。

http://homepage1.canvas.ne.jp/shinga/

グーグルマップでの記載も「保育園」とし、名称を消去しています。

園児や保護者等への説明は園内限りで済みますが、これから来春の入所を考えている子育て世帯への説明が完全に欠けてしまいました。

「何か問題が生じても隠蔽を図る」と受け取られても致し方ありません。園の体質その物でしょう。同園の来春の入所希望者は著しく減少すると予想されます。

ただ、同園があるユニバーサルティ駅付近には他に候補となる園がありません。子育て世帯は深刻なジレンマに直面してしまいそうです。

———-
(追記)
NHKとMBSも報じています。

コロナ感染の保育士に出勤隠すよう指示 園長が保健所の調査に
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210922/2000051615.html

「休園避けたかった」園長が感染保育士にウソ申告させ休園回避 別の保育士や園児感染
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210922/GE00040248.shtml

MBSは保育園の外観映像を撮影し、放映しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SWDZHEOtkzY

園の名称は掲載していません。が、外観等から判明するのは時間の問題です。また、此花区の他園へ風評被害をもたらす恐れがあります。来年4月の入所希望者にも心理的な影響を与えます。

感染した保育士の出勤を隠蔽していたのは、しんが保育園(施設長新田 篤志)です。ロゴが一致しています。


http://homepage1.canvas.ne.jp/shinga/company.html

今からでも遅くないので、ウェブページに経緯等を記した謝罪文を掲載して欲しいです。さもなければ、来年度の園児入所に重大な影響を及ぼします。

———–

コロナ感染者が出勤した保育園の園長が保健所へ虚偽報告を行い、臨時休業が遅れてしまったケースが発覚しました。こ園内での感染拡大を招いた恐れがあります。

感染した保育士の出勤、保育園が隠す…保健所調査行われず複数の園児らの感染判明

 大阪市此花区の私立認可保育園が、新型コロナウイルスに感染した保育士に対し、保健所の調査に出勤していたことを隠すよう指示していたことがわかった。園では保健所による濃厚接触者の調査が行われず、その後複数の園児らの感染が判明した。市などが経緯を調べている。

 市や園の説明によると、保育士は8月23日朝から午後4時まで園で勤務し、帰宅後に発熱。翌24日にコロナの感染が判明した。

 ところが、報告を受けた園長らは、保育士に23日は出勤していなかったことにするよう指示。保健所は、感染者の発症2日前以降の行動を基に濃厚接触者を調べるが、保育士が土日で休みだった21、22日を含めて出勤していないと居住先の保健所に説明したため、園は調査の対象外となった。

 園では、27日に別の保育士の感染が判明。同日から9月1日まで臨時休園したが、その後園児2人の感染も判明した。それぞれの感染経路は不明という。

 園関係者から指摘があり、園長が10日、保育士に虚偽申告させたことを市に報告し、問題が発覚した。

 厚生労働省は、保育園で感染者が出た場合、濃厚接触者が特定されるまで臨時休園するよう求めている。

 園長は読売新聞の取材に「休園は保護者への影響が大きく、避けたかった。反省している」と話した。

 改正感染症法には、保健所の調査に虚偽の説明をする行為に罰則規定がある。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210922-OYT1T50060/

初めに指摘しておかなければならないのは、「当時の大阪ではいつ誰が感染してもおかしくなかった」という状況です。

毎日の感染者数は2000人前後、ピーク時には3000人を越えました。本人がリスクを避けた行動を心がけていても、同居家族や職場で接する人間等から感染するリスクは避けられません。

コロナに感染していた保育士は、8月23日(月)の夕方から夜に掛けて発熱しました。発症2日前移行の行動から濃厚接触者を調査するので、本来は出勤した8月23日に接した人間も対象となる筈でした。

しかし同園の園長は「23日は出勤していない」と保健所へ説明し、適切な調査を妨害しました。「保護者への影響が大きく、避けたかった。」という気持ちは理解できない事はありません。

保育所が臨時休園してしまうと、保護者は仕事になりません。急な預け先を見つけられる人間は限られます。「コロナ休園している保育園の子供はちょっと・・・・(感染しているかもしれない)」と断られる事もあるでしょう。

中には「どうして臨時休業にするんだ、保育士の管理がなっていない。園長の責任だ。」と強く非難する保護者もいるかもしれません。

しかし、保育園や園長に求められるのは「法令遵守」と「安全な保育」です。保健所調査の妨害は、このどちらにも反しています。

出勤隠蔽後、事態は悪化しました。27日に別の保育士の感染が判明し、後日に園児2人の感染も判明しました。

初めに感染が判明した保育士の出勤日23日と、次に感染した保育士の判明日27日は矛盾しません。23日に感染が広がった可能性は否定できません(肯定もできませんが)。

2番目に感染した保育士から更に感染が広がった可能性もあります。判明日の前日26日が発症日とすると、その2日前(24日・25日)は恐らく出勤日です。多くの保育士や園児と接触したのは避けられません。

園長が保健所へ適切に申告を行っていたら、これは避けられた可能性があります。24日もしくは25日からは臨時休業を行い、保育士や園児は自宅待機で健康観察を行い得ました。

「園長の虚偽報告が園内での感染拡大に寄与した」と言われても仕方ありません。臨時休業の遅れが大きな事態を招きました。

大阪における学校や保育所等の臨時休業は、いつ起きてもおかしくないと感じています。多くの保護者も同様でしょう。

必要なのは虚偽報告による臨時休業の回避ではなく、仕事を休まざるを得ない保護者への積極的な支援でした。

保護者が勤務先等に説明しやすい文書の交付、園から家庭への状況確認(電話1本でも違います)、9月からは休業支援金が復活しました。

今回は園関係者からの通報で明らかになりました。職員ではなく保護者からの通報だとも考えられます。

保育所を利用している保護者には医療関係者が少なくありません。中にはコロナ病棟で勤務している看護師もいます。

感染して保育士の発症日・出勤日と臨時休園を行わなかったスケジューリングから、「これはおかしい」と勘付く人もいるでしょう。

疑問を園にぶつけても明瞭な回答がない事から、区役所や保健福祉センターへ相談した可能性もあります。

こうした事例は全国各地で起きている気がしてなりません。