次男へ虐待する行為を長男が撮影・投稿した動画が拡散し、虐待した母親が逮捕されました。
子供でも利用出来るスマホの普及と、「子供が児相・先生を信頼していないのでは」と感じました。
https://www.youtube.com/watch?v=LYUfGrqbrWg
https://www.youtube.com/watch?v=43o4EC9BiUk
6歳児虐待疑いで母逮捕、福岡 ネット上の動画で発覚
福岡県警春日署は8日、幼稚園に通う次男(6)の体を自宅で何度も蹴ったとして、暴行の疑いで同県春日市の無職の母(39)を逮捕した。暴行の様子が撮影された動画がインターネット上に流れ、発覚した。「(次男が)うそをつくのでいらいらしてやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、5日昼ごろ、次男の背中や腹などを何度も蹴るなどした疑い。次男にけがはなかった。
署によると、次男は中学生の兄(13)と両親の4人暮らし。母が暴行していた間、父親は不在だったとみられる。
ネット上の動画では、母が室内で横たわる次男を怒鳴りながら何度も蹴り、次男が泣き叫ぶ様子が写されている。
投稿の虐待動画もとに母親逮捕
03月08日 18時45分
インターネット上に、子どもが母親から腹などを蹴られる動画が投稿されているのが見つかり、警察は、動画に映っているのが福岡県春日市に住む母親だと特定し、6歳の次男に暴行を加えた疑いで逮捕しました。
警察によりますと、次男は保護されているということです。
7日夜遅く、「子どもが母親とみられる女から暴行を受けている様子を撮影した動画がインターネット上に投稿されている」と、警察に通報がありました。
動画は、家にいた人が撮影したとみられ、女が横たわっている子どもの腹や足を蹴るなどの様子が映っていたことから、福岡県警察本部が捜査を進めた結果、動画に映っているのが福岡県春日市に住む39歳の母親と6歳の次男であることがわかったということです。警察は8日、次男を保護するとともに、暴行を加えた疑いで母親を逮捕しました。
警察の調べに対し、母親は容疑を認めた上で「次男がうそをついたのでイライラした」などと供述しているということです。
撮影・投稿したのは長男か
動画が投稿されたのは、このアカウントでした。現在は動画は削除されている様子ですが、アカウントは残ってます。
https://twitter.com/9JjI0lnIlCMwDbm/status/1103700796116365312
報道によると、家族構成は父親(虐待中は不在)・母親(逮捕)・長男・次男(虐待された)の4人家族でした。
母親は次男を何度も蹴ると同時に、「うそばっかりつきやがって」などの暴言を加えています。
長男自身も母親から虐待されていました。恐らくは次男が虐待される光景を、長男がこっそり撮影していたのでしょう。
母親は児相へ通告された過去が
実は母親は昨年4月に児童相談所へ通告されていました。
幼稚園に通う6歳の次男を何度も蹴ったとして、福岡県警春日署は8日、暴行容疑で、同県春日市の無職の母(39)を逮捕した。インターネット上に虐待の様子の動画が投稿され、発覚した。「(次男が)うそをつき、イライラして蹴った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は5日昼、自宅で、次男の背中や腹を複数回蹴った疑い。次男にけがはなかった。
動画には、「何で同じことするんだよ」などと怒鳴り、横たわって泣く男児を蹴る姿が映っていた。県警に7日、動画を見た匿名の人から通報があり、調べていた。次男は「お母さんに蹴られた。背中が痛かった」と話しているという。
署によると、次男は中学生の兄(13)と両親の4人暮らし。事件当時、父親は不在だったとみられる。福岡児童相談所(春日市)は今回の事件を受け、長男と次男を保護した。
昨年4月に同署は、次男の目の前で母が長男につかみかかる虐待をしたとして児相に通告。児相は両親を指導した上で保護の必要はないと判断し、関係機関に注意を呼び掛けていた。児相は「当時、兄にひどい傷はなく、弟への暴力も確認されていなかった」としている。
しかしながら、通告後も虐待が継続していました。残念ながら、当時の児相の見解が誤っていました。
母親に殺される危機感・児相や先生への信頼失墜が動画投稿へ?
長男の心情としては「児童相談所に通告・保護されても何も変わらなかった。このままでは栗原心愛さんの様に殺されるのでは無いか。」と考えても無理はありません。
現に、野田市で学校・市教委・児童相談所が栗原心愛さんを守れなかった姿が大きく報道されてしまいました。
「児童相談所がアテにならない」と感じた子供は、動画投稿というセンセーショナルな方法を選択しても不思議ではありません。
狙い通りにSNS上で大炎上し、警察が動きました。
こうした行動は、虐待の被害者たる子供達が「児童相談所や先生に相談しても何も変わらない」と見限っている事の裏返しです。
子供達の間で児相・先生への信頼が失墜していると感じました。
全国で児童虐待の摘発が相次いでいます。
恐らくは全国の都道府県警本部へ「児童虐待の摘発に全力を挙げるべき」との指示が出ているでしょう。今後も続くとみられます。
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(2019/5/30追記)
初公判が行われました。動画を撮影・投稿したのは、やはり同居する長男でした。
母が6歳蹴る動画、兄が撮影・投稿してSOS
6歳だった次男に対する暴行罪などに問われた福岡県春日市の無職の母親(39)の初公判が29日、福岡地裁(加藤貴裁判官)であった。事件は暴行する様子を映した動画がインターネット上に拡散して発覚。検察側は、中学生の長男が虐待を知らせるためスマートフォンで撮影、投稿したことを明らかにした。
起訴状では、母親は3月5日、自宅で、幼稚園児の次男の背中や腹を数回蹴ったり、踏んだりしたとしている。ほかにも、商店で薬や酒を盗んだとして、窃盗罪にも問われている。母親はいずれも起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述や証拠調べで、母親は2012年以降、長男への虐待行為を繰り返し、児童相談所が16年に長男を一時保護した、と説明。長男は、暴行を受ける次男を見て危険を感じ、ツイッターに動画を投稿したとした。
母親は被告人質問で、暴行した理由について「次男が『腹が痛い』とうそをついて幼稚園を休んだと思い、頭にきた」と供述した。長男と次男は現在、施設で暮らしているという。
検察側は論告で「長男が機転を利かせなければ、虐待がエスカレートしていた可能性がある」と述べ、懲役2年を求刑。弁護側は最終弁論で「反省し、後悔している」と執行猶予付きの有罪判決を求めて結審した。判決は6月12日。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00050151-yom-soci
逮捕・勾留・起訴された母親はさぞ反省しているでしょう。
しかし、長男・次男と同居すると、再び虐待を起こす危険性は非常に強いです。今後は児童相談所が主体となり、どの様に親子関係を再構築するかが焦点となるでしょう。