児童生徒や教職員等が新型コロナウイルスに感染し、臨時休業する学校・幼稚園・保育所等が相次いでいます。
そして遂に一斉休校に追い込まれた地域が現れました。群馬県みなかみ町です。
群馬・みなかみ 全小中学校が一斉休校 コロナ拡大、16日まで
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、群馬県みなかみ町の全小中学校10校(児童生徒計約940人)で6日、臨時の一斉休校が始まった。16日まで。町内の認定こども園3園(計395人)に通う幼児の保護者には、登園自粛を求める。
県内では、みなかみ町を含む利根沼田保健所管内の中学校で5日までに職員ら12人の感染が判明しているほか、県が4日から独自の警戒度を最高の「4」に引き上げ、全県民に不要不急の外出自粛などを呼び掛けている。
みなかみ町教育委員会によると、利根沼田保健所管内の中学校で発生した感染者の濃厚接触者の範囲が同保健所管内の複数の学校関係者に広がり、町内の多くの児童生徒が利用するスクールバスの運行にも支障が出たという。また、学校関係者の中には、検査でいったん陰性と判定された後、再検査で陽性に転じた人もいたため、さらなる感染拡大を防ぐ必要があると判断。4日の臨時校長会で一斉休校を決めた。
休校中は、全小中学生に配布したタブレット端末などを使って学習を支援するほか、健康観察や子どもたちの心のケアに取り組むという。
切っ掛けとなったのは、とある中学校の職員間で発生したクラスターでした。
県内中学校における新型コロナウイルス感染症の集団発生について(6報)
利根沼田保健所管内の中学校において、令和3年4月27日から令和3年4月30日までに5名の感染が判明しましたので、お知らせします。
(中略)【5/6追記】
本日(5/6)、職員2名の陽性を確認しました。
本件では計14名の陽性が判明しています。
どういったシチュエーションでクラスターが発生したかは不明です。ただ、本クラスターの濃厚接触者が複数の学校関係者で確認され、中にはスクールバスの運行に関わる職員(バス運転手?)も含まれているそうです。
みなかみ町内には4つの中学校と6つの小学校があります。
https://www.town.minakami.gunma.jp/life/04kosodate_kyouiku/gakkou/2016-1012-1916-12.html
各中学校のウェブサイトを確認したところ、臨時休業のお知らせ等は掲載されていませんでした。なお、月夜野中学校のウェブサイトだけは、緑一色の背景で「工事中」とされていました。
クラスターが単一の中学校内で完結するのであれば、一斉休校までは不要だったでしょう。
しかし、複数の学校に跨がる形で濃厚接触者が発生してしまい、検査結果が転じる患者が発生した事から、安全を保った学校運営を行うのが困難だと判断しました。
みなかみ町は新潟県境にも接している町です。三世代同居や自営業も多く、一斉休業を行っても子供の居場所を確保できる算段もありました。
一斉休業には大きな弊害も伴います。ただ、学校を介した感染をほぼ完璧に食い止める効果もあります。熟慮に熟慮を重ねた上での決定だったのでしょう。
気掛かりなのは大阪市ですね。同じ事に踏み切らないでしょうか。